「取捨選択」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「取捨選択」の意味や類語を紹介します。
さらに「取捨選択」の使い方や、「取捨選択」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「取捨選択」の意味とは?
- 「取捨選択」の類語や言い換え・似た言葉
- 「取捨選択」の言葉の使い方
- 「取捨選択」を使った例文
- 「二者択一」との違い
「取捨選択」の意味とは?
「取捨選択」という言葉は、ほとんどの人が知っている、とてもメジャーな言葉だと思います。
「取捨選択の大切さ」などを、教師や両親から教えられたという人もいるかもしれません。
一方で「取捨選択」という言葉に耳なじみがない人もいるでしょう。
そのような場合、今さら意味を聞くのも恥ずかしいと感じているかもしれません。
そこで、基本的な四文字熟語のひとつ「取捨選択」の読み方と意味を紹介します。
- 「取捨選択」の読み方
- 「取捨選択」の意味
「取捨選択」の読み方
「取捨選択」は「しゅしゃせんたく」と読みます。
「取捨」は「しゅしゃ」、「選択」は「せんたく」とそれぞれ読みます。
「選択」はともかく、「取捨」は読み方が難しい言葉ですので、これを機会に読み方を覚ええておきましょう。
「取捨選択」の意味
「取捨選択」は「取捨」と「選択」という言葉が合体してできた言葉です。
「取捨」には、「取る事と捨てる事」という意味があり、「選択」には「たくさんのもの中から選ぶ事」という意味があります。
そのため「取捨選択」には「良いものを取り、悪いものを捨てる」という意味があります。
人生を生きていると、何かを手に入れようとがんばる事はできますが、すでに手にしている物を手放す事はなかなかできません。
しかし全ての持ち物を抱えたまま生きて行く事はできないので、必要のないもの良くない物は手放す必要があります。
「取捨選択」はその事を思い出させてくれる言葉です。
このように「取捨選択」には、「良いものを取り、悪いものを捨てる」という意味があると知っておきましょう。
「取捨選択」の類語や言い換え・似た言葉
「取捨選択」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉が「取捨選択」に似ているのかを、見て行きましょう。
- 「セレクト」【せれくと】
- 「選定」【せんてい】
- 「厳選」【げきせん】
「セレクト」【せれくと】
「セレクト」という言葉は、とても一般的なカタカナ語です。
「セレクトショップ」という定型句もあり、誰でも知っている言葉だと言えるでしょう。
「セレクト」は「選択」のカタカナ語で、たくさんの中から何かを選ぶという意味があります。
また「セレクトショップ」には、スタッフが必要な物だけをきっちり選び、そのような商品だけを並べたお店という意味が含まれています。
「取捨選択」という言葉の意味にも通じるものがあるでしょう。
「選定」【せんてい】
「選定」という言葉にはどのような意味が含まれているでしょうか。
「選定」には「条件に合うものを選んで決める」という意味があります。
例えば「課題図書を選定する」という場合、「課題図書にふさわしい条件に合う本を、選んで決める」という意味があります。
「厳選」【げきせん】
「厳選」という言葉も、頻繁に耳にする言葉です。
「厳選」には「厳しく選び抜く」という意味があります。
「取捨選択」には「良いものを取り、悪いものを捨てる」という意味があります。
「悪い物は捨てる」という点が、「厳選」の「厳しく選び抜く」という意味に似ているかもしれません。
テレビショッピングなどを見ていると、「厳選した商品を販売します」という謳い文句を耳にします。
自分の代わりに誰かが厳しく選んでくれた商品は、そうでない商品よりも魅力的に見えるかもしれません。
「取捨選択」の言葉の使い方
「取捨選択」は様々な場面で使う事ができます。
日常生活やビジネスシーン、あるいは恋愛の場面でも、取捨選択をする場面は多いでしょう。
自分が手にする可能性があるものが多すぎる時、「取捨選択」の必要性に迫られます。
すべてのものを手に入れる事はできず、何かを手放さなければならないからです。
例えば習い事をする時に、週2でバレエを習い、週3で英会話を習っている人が、さらに週5でダンスを習う事はできません。
また6畳一間のワンルームに、一軒家で使うような家具をすべて持ち込む事は不可能です。
このような「良いものを取り、悪いものを捨てなければいけない場面」が訪れた時に、「取捨選択」という言葉を使ってみましょう。
「取捨選択」を使った例文
次に「取捨選択」を使った例文を見て行きましょう。
様々な場面で「取捨選択」を使った例文を見る事で、「取捨選択」の言葉の意味がより立体的に見えてくるかもしれません。
- 「取捨選択」の例文1
- 「取捨選択」の例文2
- 「取捨選択」の例文3
「取捨選択」の例文1
日常生活における「取捨選択」を使った例文を見て行きましょう。
「離婚をして一人暮らしを始める事になった。一軒家からワンルームに引っ越す事になったので、家具を『取捨選択』する必要がある」とか「スーパーの特売品が安くて良いものが揃っている。<すべてを買う事はできないので『取捨選択』をしなくてはいけない」などです。
「断舎離をしたいけど、全てのものに思い入れがあり『取捨選択』が難しい」という文章も作る事ができます。
基本的に悪いものが無い場合は、「取捨選択」をするのに困ってしまうでしょう。
とはいえゴミ屋敷にならないように、いつでも「取捨選択」をする必要があります。
「取捨選択」の例文2
ビジネスシーンにおける「取捨選択」を使った例文を見て行きましょう。
「就活のかいがあり、たくさんの企業から内定をもらった。これからは『取捨選択』する段階だ」、「次の企画のために、たくさんの情報を集めた。これから『取捨選択」をして、良い情報だけを集めよう』などです。
また「たくさんの応募者がいるが、これから『取捨選択』をして最高のスタッフを引き入れよう」とか、「たくさんの仕事の依頼があるから、『取捨選択』して、自分のためになる仕事を選ぼう」などという文章を作る事もできます。
たくさんの可能性の中から、何かを選ぶのは辛いですが、「取捨選択」をする事が後の大きな成果につながります。
「取捨選択」の例文3
恋愛シーンでの「取捨選択」を使った例文を見て行きましょう。
「空前のモテ期が訪れて、複数の女性から声をかけられてしまった。『取捨選択』をしなければならないが、できれば全員と付き合いたい」とか「婚活を始める前に、結婚に求める条件の『取捨選択』をしなければいけない。今みたいに100も条件があると、結婚相手にふさわしい男性なんて現れない」などです。
恋愛も選択の連続、そして何かを捨てる事の連続になります。
ぜひ悔いのない「取捨選択」をしましょう。
「二者択一」との違い
「取捨選択」と似た言葉として、「二者択一」があります。
この二つの四文字熟語には、どのような違いがあるでしょうか。
「取捨選択」は「良いものを取り、悪いものを捨てる」という意味があります。
一方で「二者択一」には、「二つのものから一つを選ぶ」という意味があります。
「取捨選択」はたくさんのものから選ぶのに対して、「二者択一」は二つのものから一つを選ぶという違いがあります。
とはいえ「取捨選択」をしている過程で、最終的に二つのものが残り、「二者択一」になる事はあると思います。
悪いものを捨てて、良いものを選んだ結果、最終的に二つの候補が残った場合です。
このように「取捨選択」と「二者択一」は意味が違いますが、「二者択一」が「取捨選択」の中に含まれる事はあります。
「取捨選択」の意味や使い方を見てきました。
「良いものを取り、悪いものを捨てる」という事は、頭では分かっていても、実行するのは難しい事です。
時間が空いた時などに、様々な物事を見直して「取捨選択」してみてはいかがでしょうか。