「甲乙つけがたい」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日常会話で「甲乙つけがたい」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「甲乙つけがたい」とは?
- 「甲乙つけがたい」の表現の使い方
- 「甲乙つけがたい」を使った例文と意味を解釈
- 「甲乙つけがたい」の類語や類義語
「甲乙つけがたい」とは?
「甲乙つけがたい」の概要について紹介します。
- 「甲乙つけがたい」の読み方
- 「甲乙つけがたい」の意味
- 「甲乙つけがたい」を分解して解釈
- 「甲乙」に付いて更に詳しく
「甲乙つけがたい」の読み方
「甲乙つけがたい」は「こうおつつけがたい」と読みます。
漢字で書くと「甲乙付け難い」になります。
「甲乙つけがたい」の意味
「甲乙つけがたい」の意味は「2つのものが同じ程度で、優劣を決めるのが難しいこと」です。
2つのものを比べてみてどちらも差がなく、順位を付けられない時に使われます。
「甲乙つけがたい」を分解して解釈
「甲乙つけがたい」は「甲乙+つけ・がたい」から成り立っています。
「甲乙」とは「一番と二番」の意味で、昔の学校の成績に使われていました。
「つけがたい」は「付ける」の連用形「付け」に「難い」が付いた言葉です。
「つける」には「ある状態で決着させる」という意味があり、「がたい」は動詞の連用形に付いて「~するのがむずかしい」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「1番・2番を決めるのが難しい」という意味で使われる様になりました。
「甲乙」に付いて更に詳しく
「甲乙」とは、昔の中国の十干(じっかん)という要素からきています。
簡単に言えば昔の数字代わりで、「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の10個の要素から成り立っています。
ここから考えて「甲は1番、乙は2番」を表す言葉です。
昔の学校では、成績表は5段階ではなく「甲乙丙丁」で表されていました。
「甲乙つけがたい」の表現の使い方
「甲乙つけがたい」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 実力が拮抗している時に使う
文法的な使い方
「甲乙つけがたい」は形容詞のシク活用としてそのまま文末に使われたり、「甲乙つけがたし」「甲乙つけがたく」として使われます。
又は副詞として「甲乙つけがたい〇〇」と使われることもあります。
実力が拮抗している時に使う
「甲乙つけがたい」は実力がほぼ同じレベルで、どちらか一方を選べと言われても難しい時のたとえに使われます。
明らかに差がある時には使われません。
「甲乙つけがたい」を使った例文と意味を解釈
「甲乙つけがたい」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「甲乙つけがたい」を使った例文1
- 「甲乙つけがたい」を使った例文2
「甲乙つけがたい」を使った例文1
「あの2人の成績はいつも甲乙つけがたい」
いつもトップの成績を争っている2人に対して使われ、2人共非常に優秀であることを表しています。
「甲乙つけがたい」を使った例文2
「今日のプレゼンは甲乙つけがたい出来栄えだった」
コンペのプレゼンで、どちらも素晴らしくどちらかを選ぶのに困っている様子を表しています。
「甲乙つけがたい」の類語や類義語
「甲乙つけがたい」の類語を紹介します。
- 「負けず劣らず」【まけずおとらず】
- 「伯仲する」【はくちゅうする】
「負けず劣らず」【まけずおとらず】
「お互い対抗し合う実力があり、勝負がつかないこと」という意味です。
「伯仲する」【はくちゅうする】
「同じ位の力で優劣を付けられないこと」という意味です。
「甲乙つけがたい」は「2つのものが同じ程度で、優劣を決めるのが難しいこと」という意味です。
ライバル同士に対して使ってみましょう。