「功を成す」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「功を成す」の意味や類語を紹介します。
さらに「功を成す」の使い方や、「功を成す」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「功を成す」の意味とは?
- 「功を成す」を分解して解釈
- 「功を成す」の言葉の使い方
- 「功を成す」を使った例文
- 「功を成す」の類語や似た言葉
- 「功を成す」と「功を奏す」の違い
「功を成す」の意味とは?
「功を成す」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
もしかしたら、あまり耳なじみがないという方も多いかもしれません。
一方、ビジネスシーンで活躍している方は、「功を成す」という経験があるかもしれません。
このように仕事の現場で使う事が多い、「功を成す」の読み方や意味を紹介します。
- 「功を成す」の読み方
- 「功を成す」の意味
「功を成す」の読み方
「功を成す」は「こうをなす」と読みます。
「功」は「こう」、「成す」は「なす」です。
難しい漢字は使われていませんが、「成す」という言葉に慣れていない人もいるかもしれません。
これを機会に「功を成す」の読み方を覚えておきましょう。
「功を成す」の意味
「功を成す」は、「功」と「成す」が使われている言葉で、順番を入れ替えると「成功」になります。
そのため「功を成す」とは、簡単にいえば「成功する」という意味になります。
「○○の仕事で『功を成した』」という文章なら、○○の仕事で成功したという事になりますし、「Aのジャンルで『功を成す』のが夢です」という時は、Aのジャンルで成功する事が夢だという意味になります。
「功を成す」という言葉を聞いた時に、意味がイマイチ分からないと感じたら、「成功する」という言葉に換えてみましょう。
するとすぐに言葉の意味が分かるようになるかもしれません。
「功を成す」を分解して解釈
続いて、「功を成す」を分解して解釈してみましょう。
「功を成す」は「功」と「成す」に分ける事ができます。
それぞれの意味を知る事で、「功を成す」の言葉の意味が深く理解できそうです。
- 「功」
- 「成す」
「功」
「功」という言葉は、「努力が功を奏する」などの言葉に使用されます。
「功」には、「手柄」という意味や「効き目」という意味があります。
「労多くして、功なし」という言葉の場合は、努力をした量に比べて、手柄になる部分が少ない、あるいは効き目が少ないという意味になります。
また「功」には「成功をおさめた結果」という意味もあります。
「功を成す」の場合は、後者の意味がより強く当てはまります。
戦国時代の武将が、大きな戦で大活躍して結果を残した時は、「抜群の功を立てる」などと言われます。
このように「功」には、「手柄」や「効き目」、「成功の結果」という意味があります。
「成す」
「成す」にはどのような意味があるのでしょうか。
「成す」には「作り上げる」「仕上げる」という意味があります。
例えば「体を成す」という言葉があります。
「組織の体を成すよう努力する」と言う時は、組織としての形を作り上げるように努力をするという意味になります。
そのため「功を成す」という言葉も、「手柄や成功の結果を作り上げる」という意味になります。
また「空地を造成して住宅地と成す」という場合は、「成す」は「人工的に造り上げる」という意味になります。
「功を成す」の言葉の使い方
「功を成す」という言葉は、どのような場面で使うべきでしょうか。
まず、何かのジャンルで成功を収めた人が、自分の事を話す時に「功を成す」という言葉を使う事ができます。
「○○業界で『功を成し』…」という感じで、自分がしてきた成功体験を他の人に話す事ができます。
また、自分よりも年下の人などに、どのような行動を取れば成功できるのかを語る時にも、「功を成す」という言葉を使う事ができます。
「この会社で『功を成す』には…」という感じで、「社会マナーをきちんとする」「挨拶をしっかりする」など、会社員として大切な事などを教える事ができます。
「功を成す」を使った例文
「功を成す」を使って文章を作ってみましょう。
どのように「功を成す」という言葉を使えば良いのか、「功を成す」を使った例文を見る事で、要領を得るかもしれません。
- 「功を成す」の例文1
- 「功を成す」の例文2
「功を成す」の例文1
自分の略歴などを仕事関係の人などに説明する時の、「功を成す」を使った例文を見て行きましょう。
「私は学校を卒業するとすぐに、医療業界に進みました。
夢中に仕事を続けているうちに、いつの間にか『功を成す』事ができました」、「商売を通じて『功を成す』事ができたので、儲けたお金で世の中のために役立つ事業を始めたいと思います」、「私のブランドが『功を成した』のは、10年前に大ヒットしたTシャツのおかげだと考えています」という感じです。
「成功しました」と言うよりも、「功を成す」の方が自然な印象になり、自慢話をしているような感じにならずに済むでしょう。
「功を成す」の例文2
成功哲学のようなものを語る時に、「功を成す」を使った文章を作ってみましょう。
そこでそのようなケースの「功を成す」を使った例文を紹介します。
「人のためになる事をするよう心がける事が、『功を成す』事につながります」、「毎日小さな努力を続ける事が、最終的に『功を成す』道でしょう」、「いろいろな事に手を出してしまうと、意外と大きな成功を収めるのが難しい。一つの事に専心すれば、誰でも『功を成す』事ができるはずです」という感じです。
「功を成す」という言葉には品格のようなものがあるため、成功哲学を語る時にしっくりきます。
「功を成す」の類語や似た言葉
「功を成す」と似た意味の言葉や類語を紹介します。
「功を成す」と言い換えられるような、似た意味の言葉です。
- 「成功する」【せいこうする】
- 「達成する」【たっせいする】
「成功する」【せいこうする】
「功を成す」と似た意味の言葉として、「成功する」があります。
二つの言葉には「功」と「成」という同じ漢字が使われていますので、似た意味なのも当然かもしれません。
「成功」には物事を目的通りに成し遂げるという意味があります。
「功を成す」を現代風に言うと、「成功する」だと覚えておくと良いでしょう。
また「成功する」という言葉をかしこまった表現にしたい時に、「功を成す」に言い換えてみてはいかがでしょうか。
「達成する」【たっせいする】
「達成する」の意味は「目的を果たす事」です。
「功を成す」や「成功する」と似た意味の言葉で、言い換え可能な場面が多い言葉です。
人生の大きな目的を果たした時も、「目的を達成する」という言い方をしますし、3キロのダイエットのような目先の目的を果たした時も、同じように表現します。
様々な場面で使う事ができる、便利な言葉のひとつです。
「功を成す」と「功を奏す」の違い
「功を成す」という言葉に似た言葉として「功を奏する」があります。
二つの言葉の違いとは、どのようなものでしょうか。
「功を奏す」の「奏する」には、「天子に申し上げる」という意味や、音楽を奏でるという意味があります。
そしてもうひとつ、「成果をもたらす」という意味もあります。
「功を奏する」は、この意味を採用していて、「あの戦略が『功を奏した』」などという使い方をします。
「功を成す」も「成功する」という意味があり、二つの言葉の意味は似ています。
ただし、「功を成す」という言葉を使う時の主語は「人」、「功を奏する」という言葉を使う時の主語は「人以外」というケースが多いです。
そこで「功を成す」か「功を奏する」のどちらを使うべきか迷った時は、その文章の主語を考えてみると良いでしょう。
「功を成す」という言葉には、「成功する」「手柄や成功の結果を作り上げる」という意味があります。
また「人」が主語になる時に使う言葉ですので、それらの条件がそろった時に、「功を成す」という言葉を使ってみましょう。