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「拓ける」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「拓ける」「ひらける」と読みますが、「開ける」と同じ読み方でどういった違いがあるのでしょうか。

同じ意味合いではありますが微妙にニュアンスが違います。

それでは「拓ける」について詳しく解説を見ていきましょう。

拓ける

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「拓ける」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「拓ける」の意味とは?
  • 「拓ける」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「拓ける」の言葉の使い方
  • 「拓ける」を使った例文
  • 「拓ける」と「開ける」の違い
  • 「拓」を使った言葉


「拓ける」の意味とは?

「拓ける」の意味とは?

「拓ける」の意味は、未開拓の土地や分野に手を加えて利用できるようにすることを言います。

例えば「運命を切り開く」と書くよりは「運命を切り拓く」と書く方が意味合い的にしっくりきます。

「拓」「開拓」「拓」です。

自分で積極的に未来を変えていくというイメージが強いでしょう。

「開く」でも間違いではありませんが、未知の分野、未来のことなどは「拓く」を使うことが多いのではないでしょうか。

また、「拓ける」はそれほどよく使う言葉ではありませんから、難しいと感じる人もいるかもしれません。

例えば「運が拓ける」と使うよりも「運が良くなってくる」の方が誰にもわかりやすく簡単です。

  • 「拓ける」の読み方

「拓ける」の読み方

「拓ける」「ひらける」と読みます。

これは訓読みとなります。

音読みの場合は「たく」となります。

「開拓」と書いて「かいたく」と読みます。



「拓ける」の類語や言い換え・似た言葉

「拓ける」の類語や言い換え・似た言葉

「拓ける」の類語、言い換えなど似た言葉を紹介しましょう。

  • 拡げる【ひろげる】
  • 先駆ける【さきがける】
  • リード【りーど】
  • 草分けとなる【くさわけとなる】
  • 飛躍する【ひやくする】

拡げる【ひろげる】

拡げるは、範囲、規模を大きくする、外へ張り出す、広い範囲に行き渡らせる、ひろめるといった意味があります。

先駆ける【さきがける】

先駆けるは先頭に立って敵陣に攻め込むという意味があり、他よりも先に物事に取り組むことを言います。

リード【りーど】

リードは上手くできるように相手を自分が導くこと、先頭に立って集団を導くことです。

草分けとなる【くさわけとなる】

草分けとは土地を切りひらき、そこに村、町を作ることや、作った人のことを言います。

またある物事を初めて行う人のこと、創始者という意味もあります。

草深いところを分けて自分が入っていくという意味では開拓という言葉とも似ています。

飛躍する【ひやくする】

飛躍とは飛び上がる、跳躍という意味ですが、大きく発展して活躍することという意味で使われることが多いでしょう。

また「話が飛躍する」というように、順序や段階を踏まない、急に飛び離れたところに移るという意味でも使われます。

「拓ける」と似ている意味としては大きく発展して活躍するという意味です。

積極的に自分が切り拓いていくというイメージが強い言葉です。

「拓ける」の言葉の使い方

「拓ける」の言葉の使い方

「拓ける」という言葉の使い方としては、未来、未知のことに対して使うことが多いのです。

非常に前向きな印象を与える言葉です。

「開ける」で間違いではありませんが、あえて「拓ける」を使うことで、自分で積極的に動いたという印象になります。

「運命を切り開く」「運命を切り拓く」どちらも同じ読み方ですし意味も同じです。

しかし「切り拓く」の方が強い意志を感じさせます。

それは「開拓」という言葉にも使われる漢字だからではないでしょうか。

何もないところに入っていき、一から自分で作り上げていくという前向きで力強さを連想させます。



「拓ける」を使った例文

「拓ける」を使った例文

「拓ける」を使った例文をいくつか紹介しましょう。

  • 「拓ける」の例文1
  • 「拓ける」の例文2
  • 「拓ける」の例文3

「拓ける」の例文1

「前向きに一生懸命頑張ることで未来が拓ける」

「拓ける」の例文2

「諦めずに続けてきたことで、新たな道が拓けてきた」

「拓ける」の例文3

「何もない荒れ地を拓く」

「拓ける」と「開ける」の違い

「拓ける」と「開ける」の違い

「拓ける」「開ける」はどちらも「ひらける」と読みますので、どちらの漢字を当てたらいいのか迷うことがあるかと思います。

物理的なことに関しては「開ける」の方がいいでしょう。

また、未知のこと、未来のこと、自分の力で変えたという印象を強く持たせたい時は「拓ける」の方が合います。

工事をして道を作ったという場合は「道を切り開いた」、自分で未知なることに挑戦してその分野での道筋を作ったという場合は「道を切り拓いた」の方がイメージ的に合うのではないでしょうか。

「拓」を使った言葉

「拓」を使った言葉

「拓ける」「拓」という字はどういった言葉に使われているのでしょうか。

いくつか紹介しましょう。

  • 「拓殖」【たくしょく】
  • 「干拓」【かんたく】
  • 「拓地」【たくち】
  • 「拓本」【たくほん】

「拓殖」【たくしょく】

未開の荒地を切り開いて、その場所に住みつくことを言います。

「干拓」【かんたく】

海岸・河口・湖沼などを堤防で仕切って、内部の水を排除して陸地にすることを言います。

「拓地」【たくち】

未開の土地をきりひらく、開墾のことを言います。

「拓本」【たくほん】

木・石・器物などに刻まれた文字・文様を紙に写し取ったものや、またその技法のことを言います。

魚の拓本のことを魚拓(ぎょたく)と言います。

icon まとめ

いかがでしたでしょうか。

「拓ける」(ひらける)という言葉の意味、読み方、例文、漢字の使われ方など説明しました。

「拓ける」「開ける」は同じ読み方で、「開ける」を使っても間違いではないのですが、自分の意志の強さを表したり、未知のこと、分野などを自らが積極的に取り組み変えてきた時などは「拓ける」を使う方が合います。

「拓ける」は訓読みですが、「拓」は音読みで使われる言葉の方が多い漢字です。

「拓ける」は使い方が難しいイメージがありますが「開ける」と上手く使い分けてみてください。