「日の目を見ない」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「日の目を見ない」とは、人物や物事、作品が世の中に注目(評価)されていないことです。
「日の目を見ない」の意味・類語・言い換え・使い方・例文・言葉などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「日の目を見ない」の意味とは?
- 「日の目を見ない」の類語・言い換え・似た言葉
- 「日の目を見ない」の言葉の使い方
- 「日の目を見ない」を使った例文
- 「日の目を見ない」を使った言葉
- 「日の目を見ない」を分解して解釈
- 「日の目を見ない」の対義語
「日の目を見ない」の意味とは?
「日の目を見ない」とは、「人物や物事、作品が世の中に注目されていないこと」や「人物の才能や物事(作品)の価値が人々に評価されていないこと」を意味しています。
「日の目」というのは「太陽・日光(太陽の光)」のことですが、「日の目を見ない」とは、大勢の人々に価値を承認される日の光が当たる場所に出ていないことを意味しています。
長い期間にわたる下積み時代を過ごしてきた芸能人や芸術家(アーティスト)、職人などが、なかなか世の中・人々にその実力・作品の価値を認めてもらえない時に「日の目を見ない」と言われます。
「日の目を見ない」は物事・作品が世間に周知されていない状況のことも意味しています。
- 「日の目を見ない」の読み方
「日の目を見ない」の読み方
「日の目を見ない」の読み方は、そのまま「ひのめをみない」になります。
「日の目を見ない」は、長期間にわたって世間にその価値を認められなかった人物・作品が認められるようになる「日の目を見る」の対義語になっています。
「日の目を見ない」の類語・言い換え・似た言葉
「日の目を見ない」の類語・言い換え・似た言葉には、以下のようなものがあります。
- 表舞台に出ない
- 脚光を浴びない
- 世に埋もれる
- 芽が出ない
表舞台に出ない
「日の目を見ない」の類語・言い換えとして、「表舞台に出ない」があります。
「表舞台に出ない」の意味は、「大勢の人たちから注目される場所に出ないこと」や「多くの人々に評価される場面に出て行かないこと」になります。
「表舞台に出ない」は、世の中や人々から注目されない「日の目を見ない」の類語になっています。
脚光を浴びない
「日の目を見ない」の言い換え・似た言葉として、「脚光を浴びない」があります。
「脚光を浴びない」の意味は、「大勢の人々からの注目・関心を集めないこと」になります。
「脚光(きゃっこう)」とは、舞台の前面の床から俳優・歌手などを照らすフットライトの光線であり、俳優・歌手に観客を注目させる効果があります。
世に埋もれる
「日の目を見ない」の類語・言い換えとして、「世に埋もれる」があります。
「世に埋もれる」の意味は、「人物・物事(作品)が世の中の人々に知られることがない状態になること」や「世間に価値を認めらないひっそりとした状態にあること」になります。
世の中に知られていないことを意味する「日の目を見ない」は、「世に埋もれる」の言葉で言い換えることができます。
芽が出ない
「日の目を見ない」の言い換え・似た言葉として、「芽が出ない」があります。
「芽が出ない」の意味は、「世の中(人々)に認められるほどの才能・魅力が開花しないこと」や「世間に知られるほどの人気が出ないこと」になります。
「芽が出ない」は、世の中・人々に注目されていないことを意味する「日の目を見ない」に似た言葉なのです。
「日の目を見ない」の言葉の使い方
「日の目を見ない」という言葉は、客観的に見れば一定以上の実力・価値がある人物や作品、物事が、世の中にその価値を認められていない時に使います。
長い下積み期間を経験してきた俳優・歌手などが、いくら努力しても世の中に自分の存在を全く知られず評価もされないような時(人気も出ないような時)に、「日の目を見ない」という言葉を使うのです。
あるいは、長期間にわたって芸術作品・文学作品などが世間(人々)にその価値を評価されないままになっている時に、「日の目を見ない」という言葉を使用することができます。
「日の目を見ない」を使った例文
「日の目を見ない」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 「日の目を見ない」の例文1
- 「日の目を見ない」の例文2
- 「日の目を見ない」の例文3
「日の目を見ない」の例文1
現在の美術・芸術の歴史に名前を残しているような画家や名画でも、何か一つ歴史の歯車が狂っていれば、日の目を見ないままに終わる可能性があった。
「日の目を見ない」の例文2
あなたは簡単に「芸能人になりたいという夢」を成功することを前提に語っていますが、毎年、日の目を見ないままこの世界を去っている俳優・歌手がどれだけ多くいるのか分かっていますか?
「日の目を見ない」の例文3
高校時代に史上最多となる甲子園でのホームラン記録を打ち立て、期待のルーキーとして鳴り物入りで球界入りした彼が、日の目を見ないままプロ野球の世界を後にするとは誰も想像すら出来なかった。
「日の目を見ない」を使った言葉
「日の目を見ない」を使った定型的な言葉として、以下のようなものがあります。
- 日の目を見ない作品(人物)
- 日の目を見ないまま終わる
日の目を見ない作品(人物)
「日の目を見ない」を使った言葉として、「日の目を見ない作品(人物)」があります。
「日の目を見ない」とは、世の中の人々に人物の才能や作品の価値が認められないことを意味します。
「日の目を見ない作品(人物)」とは、「世の中にその存在や価値が認知されることがない作品(人物)」のことを意味しています。
「日の目を見ない作品(人物)」の例文としては、「日の目を見ない作品(小説)の中にも、実際に読んでみれば素晴らしい内容のものが沢山ある」などがあります。
日の目を見ないまま終わる
「日の目を見ない」を使った言葉として、「日の目を見ないまま終わる」があります。
「日の目を見ない」とは、世の中に人物の才能や作品の価値が知られないことを意味しますが、「日の目を見ないまま終わる」は「世間・人々にその価値や魅力を知られないままに終わる結果」を意味しています。
「日の目を見ないまま終わる」の例文としては、「10年以上にもわたって下積みを頑張ってきたが、私は遂に女優としては日の目を見ないまま終わってしまった」などがあります。
「日の目を見ない」を分解して解釈
「日の目を見ない」を分解して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「日の目」
- 「見ない」
「日の目」
「日の目」とは「太陽・太陽の光・日光(日の光)」のことです。
「日の目」は「世の中の表舞台+人々が注目して評価する状況」などの比喩(メタファー)になっています。
日の目を見ないということは、「世の中に注目されていないこと+人々から認知されず評価されていないこと」を意味しているのです。
「見ない」
「見ない」とは「日の目(太陽・日光)」を見るということですが、目を痛めないように直射日光を見ないようにするという意味ではありません。
日の目を見ないの「見ない」は、世の中や人々から「人物・作品が良い意味で評価される注目」を浴びていないことを意味しているのです。
「日の目を見ない」とは「世間の目・人々の目」から見られていない状況を意味しています。
つまり、「日の目を見ない」とは、「人物の能力」や「物事の意味」、「作品の価値」が世の中(人々)に認められていない状況のことを指しているのです。
「日の目を見ない」の対義語
「日の目を見ない」の対義語は、「日の目を見る」や「スポットライトを浴びる」などになります。
「日の目を見る」の意味は、「それまで注目されず評価もされていなかった人物・作品の価値が認められるようになること」や「世に埋もれていた人物・物事(作品)の価値が知られるようになること」になります。
「スポットライトを浴びる(脚光を浴びる)」は、舞台で役者を上方(下方)から照らし出して観客の注目を集めるスポットライト(脚光)の比喩から、「特定の人物や作品が世の中・人々の好意的な注目を浴びること」を意味しています。
「日の目を見ない」は人々や世間から注目されないことを意味しているので、対義語として「日の目を見る」「スポットライトを浴びる(脚光を浴びる)」を上げることができます。
「日の目を見ない」という言葉について徹底的に解説しましたが、「日の目を見ない」には「人物・物事・作品の価値が世の中(人々)に認められていないこと」という意味があります。
「日の目を見ない」の類語・言い換えには「表舞台に出ない」「脚光を浴びない」「世に埋もれる」「芽が出ない」などがあります。
「日の目を見ない」の対義語は、「日の目を見る」「スポットライトを浴びる」などになります。
「日の目を見ない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にして下さい。