「睨みを利かせる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「睨みを利かせる」の意味や類語を紹介します。
さらに「睨みを利かせる」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「睨みを利かせる」の意味とは?
- 「睨みを利かせる」の言い換えと類語
- 「睨みを利かせる」を分解して解釈
- 「睨みを利かせる」の使い方
- 「睨みを利かせる」を使った例文
「睨みを利かせる」の意味とは?
「睨みを利かせる」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
社会人として働いていると、時に「誰それが睨みを利かせる」などという言葉を耳にする事があります。
一見難しそうに見える、「睨みを利かせる」は、意味を知ると身近に感じる言葉です。
そこで「睨みを利かせる」の読み方と意味を紹介します。
- 「睨みを利かせる」の読み方
- 「睨みを利かせる」の意味
「睨みを利かせる」の読み方
「睨みを利かせる」は「にらみをきかせる」と読みます。
「睨みを」が「にらみを」で、「利かせる」が「きかせる」です。
特に「睨み」を「にらみ」と読むのが難しいので、間違えないようにしましょう。
さらに「利かせる」の「きかせる」は、他の漢字と混同しやすいです。
「効かせる」や「聞かせる」などと間違えてしまいやすいからです。
「睨みを利かせる」の読み方と漢字を、これを機会に覚えておきましょう。
「睨みを利かせる」の意味
「睨みを利かせる」には、「他者に対して威圧して、自由な行動をさせない」という意味があります。
「睨みが利く」という言葉にも、他者に対する威圧が効果を発揮しているという意味があります。
誰かが自分勝手な行動を取っている時、それを放置できない立場にいる人は、「睨みを利かせる」事になります。
怒鳴ったり、説教をするよりも、「睨みを利かせる」方が、効力を発揮する事があります。
特に役職が上の人、立場が強い人、そして顔や風貌が怖めの人は「睨みを利かせる」事ができやすい人でしょう。
「睨みを利かせる」の言い換えと類語
次に「睨みを利かせる」の言い換えや類語を紹介して行きます。
「睨みを利かせる」のように、迫力がある言葉が並んでいます。
- 「凄味を利かす」【すごみをきかす】
- 「威嚇する」【いかくする】
- 「脅しつける」【おどしつける】
「凄味を利かす」【すごみをきかす】
「凄味を利かす」という言葉があり、「睨みを利かせる」と言い換えられるような似た意味の言葉です。
「凄味を利かす」には、「相手を恐れさせる」さらには「脅迫する」という意味があります。
例えば「ナイフを目の前に突き付けて、『凄味を利かす』」、「恐ろしい顔つきをして『凄みを利かす』」などと使います。
「睨みを利かせる」をより暴力的なイメージにした言葉と言えそうです。
日常生活で「凄味を利かす」行為をすると、あるいは法律に触れてしまうかもしれません。
一方で、格闘技の試合や戦いの最中などの特殊な環境では「凄味を利かす」必要があるのかもしれません。
「威嚇する」【いかくする】
「睨みを利かせる」を通じやすい言葉にすると「威嚇する」になるかもしれません。
「威嚇する」は「いかくする」と読みます。
「威嚇する」には「威力を見せて、恐れさせる」という意味があります。
例えば、体が大きな人は、小さな人に近づいて、自分の大きさをアピールして「威嚇する」かもしれません。
さらにダンスコンテストの前に、自分の経歴や凄さを言葉でアピールする事で「威嚇する」かもしれません。
もちろん自分の一番得意な技を見せつけて、実力で相手を「威嚇する」事もできます。
また「威嚇する」事で相手の戦意を喪失させて、本格的な戦いを避けるという狙いもあります。
「脅しつける」【おどしつける】
「脅しつける」という言葉も、迫力がある言葉です。
「脅す」には、「危害を加える様子を見せて、相手に怖い思いをさせる」という意味があります。
「脅しつける」は「脅す」をさらにバージョンアップしたもので、強く脅すという意味があります。
「脅迫文」や「殺害予告」などは、まさに危害を加えると見せて、相手を怖がらせる行為です。
言葉で「殺すぞ」などと言うのも、「脅しつける」行為です。
「脅しつける」行為も、度が過ぎると犯罪になってしまいます。
「睨みを利かせる」を分解して解釈
続いて「睨みを利かせる」を分解して解釈してみましょう。
「睨みを利かせる」は「睨み」と「利かせる」に分ける事ができます。
それぞれの意味を理解すると、「睨みを利かせる」の意味がより深く理解できるようになります。
- 「睨み」
- 「利かせる」
「睨み」
「睨み」という言葉には、「他の人を威圧する」という意味、さらに「威圧する事で自分勝手な行動をさせない」という意味があります。
例えば、「○○さんに『睨まれる』」という言葉があります。
この場合、何か自分勝手な事をしてしまい、○○さんに目を付けられて威圧されている…という意味があります。
このように「睨みを利かせる」のほとんどの意味が「睨み」に含まれています。
「睨み」だけでも十分に、相手を威圧して言う事を聞かせる、相手に自由な振る舞いをさせないという意味が込められている事が分かります。
「利かせる」
「睨みを利かせる」の「利かせる」にはどのような意味があるでしょうか。
「利かせる」のもとになる「利かす」には、「効き目が表れるようにする」という意味があります。
例えばてこの原理を「利かせる」という言葉があります。
この場合「てこの原理がきちんと効果を発揮するようにする」という意味があります。
「睨みを利かせる」も同様で、「睨み」の効果を発揮するようにする事を意味します。
恋愛の場面でも、「恋愛成就のおまじないを『利かせる』ために、ルールを守る」などと使います。
ただ行動をするだけでなく、効果を発揮するようにするという意識がある時に、「する」ではなく、「利かせる」という言葉を使います。
「睨みを利かせる」の使い方
「睨みを利かせる」を使う場面はどのような時でしょうか。
「他者を威圧して自由な行動をさせない」という特徴を見ると、すぐに中学校や高校の「生徒指導の先生」が思い浮かびます。
学校は体罰が禁止なので、殴ったりはしませんが、威圧して生徒の自由を奪う事があります。
もちろん自分勝手な行動をしたり、校則を破るような行為をする生徒限定の行為です。
また生徒指導の先生をイメージすると、どの場面でも「睨みを利かせる」人がイメージできるようになります。
会社の強面の上司や、部活動の怖い先輩などです。
さらに、不良やヤンキーをイメージすると、「睨みを利かされる」人たちのイメージもできます。
自分勝手な行動をする社員や生徒達の姿です。
「自分勝手な人」そして「強面の上の立場の人」がそろった時、「睨みを利かせる」という言葉を使う機会が増えるでしょう。
「睨みを利かせる」を使った例文
最後に「睨みを利かせる」を使った例文をチェックしてみましょう。
まずは学校を舞台にした「睨みを利かせる」を使った文章にしてみましょう。
「○○高校は、不良が多い事で有名だ。しかし生徒指導のA先生が『睨みを利かせている』から荒れていない」、「野球部のB先輩はレギュラーではないが、上下関係に厳しく、下級生に『睨みを利かせている』」などです。
次に会社を舞台にした「睨みを利かせる」を使った文章を見て見ましょう。
「C課長は、新人社員に『睨みを利かせる』のが上手だ。一度も説教をしていないのに、新入社員が素直に働いている」、「調子に乗った社員に、『睨みを利かせる』つもりだ。職場の空気が悪くなるのを、俺は許さない」という感じです。
「睨みを利かせる」は、意味が分かると文章に組み込みやすいので、積極的に使ってみましょう。
「睨みを利かせる」の意味や使い方をチェックしました。
「調子に乗って自分勝手な行動を取る人」と、「強面で上の立場にいる人」がいる限り、「睨みを利かせる」場面は登場し続けるでしょう。
ぜひ「睨みを利かせる」という言葉を使いこなして、そのような場面を言葉にしましょう。