「主眼を置く」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「主眼を置く」の読み方や意味を紹介します。
さらに「主眼を置く」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「主眼を置く」の意味とは?
- 「主眼を置く」の似た言葉や類語・言い換え
- 「主眼を置く」の使い方
- 「主眼を置く」を使った例文
- 「主眼」を使ったその他の言葉
「主眼を置く」の意味とは?
会社の会議中に、誰かが「主眼を置く」という言葉を使ったのを聞いた事があるでしょうか。
ビジネスシーンでは「主眼を置く」という言葉を日常的に使います。
そこで社会人なら知っておきたい、「主眼を置く」の読み方や言葉の意味を紹介していきます。
- 「主眼を置く」の読み方
- 「主眼を置く」の意味
「主眼を置く」の読み方
「主眼を置く」は「しゅがんをおく」と読みます。
「主眼」は「しゅがん」で、「置く」は「おく」です。
「主眼」という感じが少し難しいので、読み方を間違えないようにしましょう。
「主眼を置く」の意味
「主眼を置く」の「主眼」には、「中心となる主要な点」「重要なポイント」という意味があります。
例えば人事考課で「売り上げに主眼を置く」という場合は、日頃の生活態度や、仕事に対する姿勢よりも、いかに自社商品やサービスを売り上げたかが重要になります。
どれだけ真面目に働いていても、「中心となるポイント」は「売り上げ」ですから、昇進につながる事はないでしょう。
何かを始める時や、長期に渡るプロジェクトを進める時は、何が重要で何が重要でないか、見極める必要があります。
「主眼を置く」という言葉は、物事の優先順位を決めて、最優先な物事を指し示す意味があります。
「主眼を置く」の似た言葉や類語・言い換え
次に「主眼を置く」に似た言葉や、類語を紹介して行きます。
「主眼を置く」は、他のどのような言葉に言い換えられるのかをチェックして行きましょう。
- 「重点を置く」【じゅうてんをおく】
- 「勘所を押さえる」【かんどころをおさえる】
- 「急所を握る」【きゅうしょをにぎる】
- 「喉首を押さえる」【のどくびをおさえる】
- 「キーポイント」【きーぽいんと】
「重点を置く」【じゅうてんをおく】
「重点を置く」という言葉も「主眼を置く」に似た言葉です。
「重点」とは、「大切な所、「重要ポイント」という意味があります。
例えば「若い女性に「重点を置いて」商品を開発する」などと「重点を置く」を使います。
ほとんど同じ意味の言葉ですので、「主眼を置く」と「重点を置く」は置き換える事も可能です。
「勘所を押さえる」【かんどころをおさえる】
「勘所を押さえる」という言葉があります。
「勘所」は「かんどころ」と読み、物事を上手に進めるために、外せない重要なポイントという意味があります。
芸事で上手になる人は「勘所を押さえる」のが上手です。
また「勘所」は「逃がさない」を付けて、「勘所を逃がさない」という表現もあります。
「主眼を置く」とは少し意味が違いますが、重要なポイントを押さえるという意味では、似た意味を持つ言葉です。
「急所を握る」【きゅうしょをにぎる】
「急所を握る」は、なかなか迫力がある言葉です。
「急所」は、身体の中で命に係わるような重要な場所の事で、そこから広がって、様々な物事の成否を分けるような重要ポイントを意味します。
「急所を握る」は、「大事なポイントを押さえる」という意味になりますので、「主眼を置く」に似ています。
また「急所を突く」という表現で、ライバル企業の弱点を突いて自社製品の売り上げを上げる時などに使う事があります。
「喉首を押さえる」【のどくびをおさえる】
「喉首を押さえる」も「急所を握る」とほとんど同じ意味です。
「喉首」は人間の命に係わる急所だからです。
誰かの弱点を掴んでいる時などに、「喉首を押さえる」という表現をする事があります。
「○○部長の「喉首を押さえている」から、私が地方に飛ばされる事はないだろう」などという使い方をする事があります。
「キーポイント」【きーぽいんと】
「重要ポイント」は「キーポイント」という言葉にする事もできます。
「カギになる重要な点」を意味します。
「キーポイントを押さえれば、このプロジェクトは成功する」などと使います。
「主眼を置く」の使い方
「主眼を置く」はビジネスシーンで頻繁に使われる言葉です。
例えば何かの計画を持ち上げる時に、「主眼を置く」を使います。
自分で考えた計画を話す時に、一から十までダラダラと説明をすると、周囲のスタッフから「要点は?」とか「結局何を目指しているの?」などと、野次のような質問が飛び始めます。
要点を掴んでいない説明は、他の人にとって退屈で、聞いていられないからです。
このような事にならないように「主眼を置く」という言葉を使って、計画の要点を知らせます。
「20代女性の顧客のニーズを満たす事に「主眼を置きます」」とか「とにかく納期に間に合わせる事に「主眼を置いた」計画です」などという感じです。
ビジネスシーンで説明責任がある場面では、「主眼を置く」という言葉を上手に使うと、周囲の人たちを納得させやすくなるでしょう。
「主眼を置く」を使った例文
続いて「主眼を置く」を使って文章を作ってみましょう。
ビジネスシーンや日常生活の場面で、「主眼を置く」という言葉を使えるようになると、メリハリのある毎日を送れるようになるかもしれません。
- 「主眼を置く」の例文1
- 「主眼を置く」の例文2
「主眼を置く」の例文1
ビジネスシーンでは「主眼を置く」という言葉を頻繁に使います。
例えば自社商品やサービスを売る時は、どこかに重点ポイントを決める事が重要だからです。
例えば「疲れているお父さん世代を癒す事に「主眼を置いた」サービスを考えています」とか、「子育てを終えて、時間に余裕ができた主婦に「主眼を置いた」商品を開発中です」など、ターゲットを絞っている事を伝える時に「主眼を置く」という言葉を使います。
計画や商品などの内容も大切ですが、「主眼を置く」という言葉を使って、重要ポイントを定めているとアピールする事も、ビジネスシーンでは大切になります。
「主眼を置く」の例文2
これから何かになりたいと思っている人や、目標を達成しようと思っている人は、「主眼を置く」という発想が必要になるかもしれません。
例えば「とにかくお金持ちになりたいので、お金を稼げる事に「主眼を置こう」」と思ったり、「最終的に幸せな人生を送りたいので、幸せな自分に「主眼を置いて」目標を立てよう」などという感じです。
大きな目標を立てて、仮に達成できたとしても、ゴールの設定を間違っていたら意味がなくなるかもしれません。
自分の人生の優先順位をハッキリさせるために、「主眼を置く」事をおすすめします。
「綺麗な女性と結婚する事に「主眼を置く」と、一流企業に入る必要がありそうだ」など、「主眼を置く」考えがあれば、目指すゴールに対する小さな目標を立てる事ができ、達成する確率も高くなるでしょう。
「主眼」を使ったその他の言葉
最後に「主眼」を使った「主眼を置く」以外の、定型句を見て行きましょう。
覚えておくと文章が作りやすい、便利な言葉ばかりです。
- 「主眼とする」【しゅがんとする】
- 「主眼な点」【しゅがんなてん】
「主眼とする」【しゅがんとする】
「主眼」は「する」と合わせて、「主眼とする」という言葉にする事もあります。
「男性に好かれる事を「主眼とする」」とか、「今を楽しく生きる事を「主眼とする」」などと使います。
「主眼を置く」とほとんど同じ意味で、同じくらいの頻度で使う言葉です。
「主眼な点」【しゅがんなてん】
「主眼な点」という言い回しもあります。
「A社の商品に対して、コスパで上回る事が「主眼な点」です」などと使います。
「主眼店」と一つの言葉にまとめる事もあります。
「主眼」にはすでに「重要な点」という意味が含まれていますが、「主眼な点」とする事で、より重要ポイントだという事が伝わりやすいかもしれません。
「主眼な点」はビジネスシーンで良く使う、社会人にとってはメジャーな言葉です。
何かの説明を任せられた時は、要点を伝える必要があります。
「主眼な点」という言い回しをすると、いかにも一人前な社会人というイメージになりますので、積極的に「主眼な点」という言葉を使って行きましょう。