「向学心」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「向学心」の意味や読み方を紹介します。
さらに「向学心」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「向学心」の意味とは?
- 「向学心」の似た言葉や類語・言い換え
- 「向学心」の使い方
- 「向学心」を使った例文
- 「向学心」を使った言葉
「向学心」の意味とは?
「向学心」という言葉があります。
大人になってしまうとあまり使わなくなる言葉かもしれません。
しかし何歳になっても「向学心」は大切にしたいものです。
そこで「向学心」の読み方や意味を紹介します。
- 「向学心」の読み方
- 「向学心」の意味
「向学心」の読み方
「向学心」とは「こうがくしん」と読みます。
「向学心」は「向学」と「心」が一つになって作られた言葉です。
「向学心」には難しい言葉が使われていませんが、逆に読み間違えると恥ずかしい言葉でもあります。
この機会に「向学心」の正しい読み方を知っておきましょう。
「向学心」の意味
「向学心」の「向学」は、「学問を志す事、勉強を頑張ろうと思う気持ち」を言葉にしたものです。
例えば大学を目指す若者の多くは、いつの間にか「向学心」に燃えているものです。
家庭環境や学生生活を通じて、いつの間にか「向学心」は養われていきます。
特に学歴社会と呼ばれるような環境では、「向学心」を大切にする社会的な傾向があります。
ただし、「学問そのもの」を追求するのではなく、「偏差値重視」になりがちという問題点もあります。
「向学心」は大学に入る、良い会社に入るのが目的で勉強するのではなく、純粋に学問に向き合う気持ちも表しています。
そのため、何歳になっても「向学心」を持つ事は可能です。
「向学心」の似た言葉や類語・言い換え
次に「向学心」に似ている言葉や、類語を紹介して行きます。
「向学心」の仲間となる言葉は、前向きで力強い言葉が揃っています。
ぜひ「向学心」とセットで、これから紹介する言葉を覚えましょう。
- 「大志」【たいし】
- 「青雲の志」【せいうんのこころざし】
- 「ファイト」【ふぁいと】
- 「向上心」【こうじょうしん】
「大志」【たいし】
「少年よ大志を抱け」という言葉でもおなじみの言葉です。
「大志」は「大きな志」の事で、「志」は何かを成し遂げようと心に決める事を言います。
「大きな大志」ですから、「地方公務員」になりたいという感じの現実的になりそうな目標ではなく、例えば「プロ野球選手」になりたいと思った方が、「大志」の感じが出ています。
「向学心」も「大志」も、若い人に似合う、熱い心の持ちようを表現しています。
「青雲の志」【せいうんのこころざし】
「青雲の志」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「青雲」は、雲の上に浮かぶ高くて青い空の事を言います。
そこから広がって、立身出世を願う事を意味します。
「青雲の志」とは、「将来的に偉い人になろうと心に決める」という意味があります。
例えば「総理大臣」や会社の社長になりたいと願う心は、「青雲の志」と呼ぶのにぴったりです。
ただし最近は「青雲の志」を持つ人が少なくなり、気分よく暮らせればいいと思う人が増えています。
「ファイト」【ふぁいと】
「ファイト」は闘争心などの意味があります。
また敢闘精神という意味もあります。
「ファイトがある」と言われる人は、何事にも立ち向かう気合いの入った人です。
「向学心」を持つ人の中にも、「ファイト」を持っている人がおおいでしょう。
「向上心」【こうじょうしん】
「向学心」に似た言葉に「向上心」があります。
「向上心」は、今よりもスキルや知識を高くしようと思う心の持ちようです。
「向学心」が勉強や学問に特化しているのに対して、「向上心」は趣味やスポーツなどにも使われます。
特に趣味は、「向上心」を持っている方が楽しいです。
例えばゴルフを趣味にする人は、何歳になっても「向上心」を持ってゴルフに取り組んでいます。
「向学心」の使い方
「向学心」を使う時は、学問に対して真剣に取り組んでいる人を目の前にした時、またはそのような人を集めたいと思った時に使います。
目の前に学問に燃えている人がいれば「向学心」という言葉を使って褒める事ができます。
また大学や会社は、「向学心」を持った学生を集めたいと思うでしょう。
このような場合、募集要項などに「向学心を持った学生も求む」などのメッセージを付ける事があります。
このように「向学心」を使う場面は、比較的真面目なシーンが多いようです。
「向学心」を使った例文
続いて「向学心」を使った例文を見て行きましょう。
どのように「向学心」という言葉を文章に組み入れていくべきかをチェックしてみましょう。
また例文を見た方が、解説されるよりも言葉の意味が分かりやすいかもしれません。
- 「向学心」を使った例文1
- 「向学心」を使った例文2
「向学心」を使った例文1
学生や若い人の中には、「向学心」を強く持っている人がいます。
このような勉強をする事に燃えている人たちの様子を、「向学心」を使った例文にしてみましょう。
例えば「○○君は、小学校に入ったばかりなのに『向学心』に燃えている」「○○さんは、東大を目指して『向学心』を燃やしている」などという文章にする事ができます。
また「この学校には、『向学心』を持った生徒が多い」とか、「『向学心』のある仲間に囲まれたので、勉強をするのが楽しい」という文章を作る事もできます。
「向学心」を使った例文2
若い人だけではなく、何歳になっても「向学心」を持つ事はできます。
そこで、年をとっても勉強をしたいという気持ちを失わない人たちの様子を、「向学心」という言葉を使った文章にしてみましょう。
例えば「○○さんは、定年退職してから大学受験の勉強を始めた、『向学心』のある老人だ」とか、「いくつになっても『向学心』を失わないようにしたい」という文章にする事ができます。
実際におじいさんと呼ばれるような年になってから、大学に行き直したり、本格的に学問を始める人は珍しくありません。
「向学心」という言葉を、いくつになっても忘れないようにしたいものです。
「向学心」を使った言葉
最後に「向学心」を使った言葉をチェックしてみましょう。
いずれも「向学心」という言葉とセットになって使われる事が多い、定型句のような言葉ばかりです。
覚えておくとより「向学心」を使いやすくなるでしょう。
- 「向学心に溢れる」【こうがくしんにあふれる】
- 「向学心に燃える」【こうがくしんにもえる】
「向学心に溢れる」【こうがくしんにあふれる】
「向学心に溢れる」は定型句ともいえる、使いやすい言い回しです。
「溢れる」には、限度を超えて外に出るとか、こぼれるほどいっぱいになるという意味があります。
体や心がコップのようなものなら、「向学心」が水のように一杯になり、コップから溢れて周囲の人まで伝わるほどになっている様子をイメージする事ができます。
「溢れる」くらい何かに夢中になる様子は、他の人が見てもすがすがしい物があるでしょう。
「向学心に燃える」【こうがくしんにもえる】
「向学心」という言葉を使う時、「向学心に燃える」という言い回しも良く使われます。
「燃える」という言葉には、言葉の意味そのままの「火がついて炎が立つ」という意味と、「情熱や気持ちが激しく高まる」という意味があります。
「向学心に燃える」という場合は、後者の意味になります。
学問に向かう気持ちが、激しく高まって炎が見えるような人もいます。
このような勉学に熱い人が周囲にいる時は、「向学心に燃える」という言葉を使いましょう。
「向学心」という言葉は、学問に対して前向きに頑張ろうと思っている人の心を表現したものです。
主に若い人に使われる言葉で、学生や受験生などの様子を「向学心」という言葉で表現する事が多いです。
しかし何歳になっても「向学心」を持つ事はできます。
本来は若い人が持つ「向学心」を、高齢者が持っていると、逆にカッコいいという側面もあります。
いくつになっても、「向学心」を忘れずに、生き生きと人生を送れるようにしましょう。