「向上心」とは?意味や使い方!例文や解釈
「向上心」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「向上心」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「向上心」とは?
- 「向上心」の表現の使い方
- 「向上心」を使った言葉と意味を解釈
- 「向上心」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「向上心」の反対語
- 「向上心」の類語や類義語・言い換え
- 「向上心」の英語と解釈
「向上心」とは?
「向上心」とは「自分の能力、性質といったものを今よりも優れたものにしていこうと思う気持ちのこと」を言います。
- 「向上心」の読み方
「向上心」の読み方
「向上心」とは「こうじょうしん」と読みます。
「向上心」の表現の使い方
「向上心」とは、自分自身をより良くする、高めていくという気持ち、心のことを言います。
使い方としては「向上心がある」「向上心がない」という風になります。
しかし人に向かって「君は向上心がない」などと直接言いますのは「やる気がない」「努力する気がない」という意味合いで批判や叱責、場合によっては罵りともなりますので注意しなければなりません。
愛情のあるお説教なのか、罵りの言葉なのかで随分と違ってくる言葉でもあります。
どちらかと言えば「向上心がある」「向上心を持つ」などと前向きな使い方をしていくことが望ましいでしょう。
「向上心」を使った言葉と意味を解釈
「向上心」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「向上心に欠ける」
- 「向上心の欠片もない」
- 「向上心に燃える」
「向上心に欠ける」
「向上心に欠ける」とは、自分の能力、性格などをより優れたものにしていこうという心が足りていない、もしくはないという意味になります。
「彼は優しくて楽しい人だけど、向上心に欠けるところが残念な点だ」「彼女はもっと上を目指そうと思えば可能なのに、どこか向上心に欠けるところがあるなあ」などと使います。
「向上心の欠片もない」
「向上心の欠片もない」とは、より良くしていこうという心がほんの少しもない、全くないという意味になります。
仕事において「向上心の欠片もない」と言われますのはある意味致命的です。
やる気、能力を上げていく気がないと評価されているわけですから、そのように思われることは出世などにはマイナスとなります。
「あいつは向上心の欠片もない、昇給など無理だ」「向上心の欠片もないあなたに、意見されたくありませんね」などと使います。
「向上心に燃える」
「向上心に燃える」とは、自分の能力を高めよう、性質をもっと良いものにしようと前向きな感情、情熱が高まっているという意味になります。
「向上心に燃える新人たちが大勢入ってきてくれて嬉しい」「彼女は、静かに向上心に燃えていた」などと使います。
「向上心」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「向上心」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「向上心」を使った例文1
- 「向上心」を使った例文2
「向上心」を使った例文1
「彼には人一倍、向上心があるのですぐに追いつくことでしょう」
「向上心」とは今の自分の能力、性質などをより良いものへとする心のことを言います。
例文のように、人より遅れていることがあっても「向上心」があればいずれは追いつくことでしょう。
「向上心」を使った例文2
「向上心を持つことで、日々の生活習慣や時間の使い方も変わってきます」
「向上心」とは簡単に言えば前向きに自分を高めることに励むことです。
そのような心構えがあれば、日々の過ごし方、時間の使い方なども変わると例文は言い表しているのです。
「向上心」の反対語
「向上心」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「堕落」【だらく】
- 「怠惰」【たいだ】
「堕落」【だらく】
「堕落」とは、品行が悪くなって生活が乱れること、身をもち崩すこと、落ちぶれることを言います。
「年々、あいつは堕落していくなあ」「あの様子では堕落した生活を送っているに違いない」という風に使います。
「怠惰」【たいだ】
「怠惰」とは怠けること、怠けてだらしがないことを言います。
「怠惰な生活から抜け出せない」「すべてにおいて怠惰である」などと使います。
「向上心」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「向上心」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「大志」【たいし】
- 「野心」【やしん】
- 「抱負」【ほうふ】
- 「大望」【たいぼう、たいもう】
- 「ハングリー精神」【はんぐりーせいしん】
「大志」【たいし】
「大志」とは大きな志のことを言います。
「大志を抱く」という風に使います。
「野心」【やしん】
「野心」とは現状よりもさらに高い権力、名誉、お金、立場などを得ようとする心のことを言います。
心の中に秘かに抱いている気持ちのことでもあります。
「彼は案外野心家なんだよ」「僕が野心を抱いていることは誰にも知られないようにしなければ」などと使います。
「抱負」【ほうふ】
「抱負」とは自分の心にある計画、決意という意味になります。
「将来の抱負を語る」「抱負を聞く」などと使います。
「大望」【たいぼう、たいもう】
「大望」とは大きな望みのことを言います。
「大望を抱くことも大事なことだよ」「このような大望を実現させることができるかどうか不安になる」などと使います。
「ハングリー精神」【はんぐりーせいしん】
「ハングリー精神」とは貪欲な精神のことで、何かを渇望する気持ちのことを言います。
「ハングリー精神で今まで乗り越えてきた」「もう少しハングリー精神を持てないのか」などと使います。
「向上心」の英語と解釈
「向上心」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“He has no desire to improve himself”(彼には向上心がない)、“He has always to improve himself”(彼は昔から向上心が強かった)などと言い表します。
いかがでしたでしょうか。
「向上心」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。