「形容しがたい」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「形容しがたい」の意味や類語を紹介します。
さらに、「形容しがたい」を使った言葉や例文を紹介します。
目次
- 「形容しがたい」の意味とは?
- 「形容しがたい」の似た言葉や類語・言い換え
- 「形容しがたい」の使い方
- 「形容しがたい」を使った例文
- 「形容しがたい」を使った言葉
「形容しがたい」の意味とは?
「形容しがたい」という言葉を使った事があるでしょうか。
テレビやネットニュースで見かける事もあれば、普段の会話の中で聞く事があるかもしれません。
知っておくと使いたくなる便利な言葉として、「形容しがたい」の意味をしっておきましょう。
- 「形容しがたい」の読み方
- 「形容」の意味
- 「形容しがたい」の意味
「形容しがたい」の読み方
「形容しがたい」は「けいようしがたい」と読みます。
「形容」は「けいよう」で、「形容詞(形容詞)」という言葉でも良く見かける言葉です。
一般的に浸透している言葉で読みやすいため、読み間違える事は少ないはずです。
とはいえ、「形容しがたい」の意味を正しく理解している人も同様に少ないかもしれません。
「形容」の意味
「形容しがたい」の意味を見て行きましょう。
「形容しがたい」の「形容」とは、どのような意味があるのでしょうか。
「形容」は、ある物の形や、有様を他の物に例えて言い表す事を意味します。
先述した通り「形容詞」という言葉もあります。
何かが目の前で起こった時に、それをそのまま伝えるのではなく、他の何かに例えて言いたくなる事があります。
例えば、大雨が降った時に、「大雨だね」というよりも、「バケツをひっくり返したような雨だね」と言った方が相手に大雨感が伝わりやすいと思います。
このように「大雨」を「バケツに入った水」に例える事を「形容」と言います。
このような言い換えは、意識をしていなくても、日常的に行っているはずです。
「形容しがたい」の意味
「形容」に「しがたい」がつき、「形容しがたい」となっています。
この言葉の意味は、ある物の形や、有様を、他の物に例えて言い表すのが難しいという意味になります。
例えば、未曽有の大災害が起こった時に、他の何かに例えて伝えるのは難しいでしょう。
また他の物に例えてしまう行為が、心情的に厳しい場合もあるはずです。
誰かが泣きながら落ち込んでいる様子を、他の物に例える事は難しく、例える事ができても、口に出すのが憚れるという事があるでしょう。
「形容しがたい」はこのように、「形容するのが難しい」「何かに例えるのが憚れる」時に使う言葉です。
「形容しがたい」の似た言葉や類語・言い換え
次に「形容しがたい」に似た言葉や、類語や言い換えを見て行きましょう。
- 「筆舌に尽くしがたい」【ひつぜつにつくしがたい】
- 「名状しがたい」【めいじょうしがたい】
「筆舌に尽くしがたい」【ひつぜつにつくしがたい】
「筆舌に尽くしがたい」という言葉は、「形容しがたい」に良く似ている言葉です。
「筆舌」とは、「文章に書く事」と「口で話す事」です。
文章に書くイコール「筆」、口で話すイコール「舌」となります。
「筆舌に尽くしがたい」は、文章に書く事も、話す事も難しい、または憚れるこという状況を指します。
目の前で悲惨な出来事が起こったり、あまりにも突飛な事が起こった時は、どのような文章にしていいか、どのような言葉で話していいか分からないからです。
「筆舌に尽くしがたい出来事」という場合は、そのような驚くべき出来事、悲惨過ぎる出来事などを指します。
「名状しがたい」【めいじょうしがたい】
「名状しがたい」も同じような意味を持つ言葉です。
「名状」とは、ある状態を、言葉で言い表す事を言います。
また「名状」は、「しがたい」や「できない」など、打ち消す言葉をくっつけて使うのが基本です。
基本的に、「名状」を使う時は、「言葉で表現できない」という場面で使う事になります。
「形容しがたい」の使い方
「形容しがたい」はどのような場面で使うべきでしょうか。
「形容しがたい」は、様々な場面で付けますので、良い場面、悪い場面、ユニークな場面などで積極的に使ってみましょう。
未曽有の災害などの悲しい場面はもちろん、「形容しがたい」という言葉を使う事が多いです。
驚きが強く、また他のもので例える事が憚られるからです。
また単純に例えにくい物事もあります。
例えば友達の家に遊びに行くと、その家独特のにおいがあります。
他の物に「形容しがたい」においという場合もあるでしょう。
さらに、誰かが面白い表情をした時、面白すぎて「形容しがたい」という事もあるでしょう。
このように、「形容しがたい」という言葉は、いつでもどこでも使いやすい便利な言葉です。
「形容しがたい」を使った例文
「形容しがたい」を使った例文をチェックしてみましょう。
どのように文章の中に組み込めばいいのか、具体例を見て確かめてみましょう。
- 「形容しがたい」を使った例文1
- 「形容しがたい」を使った例文2
「形容しがたい」を使った例文1
ビジネスシーンで「形容しがたい」を使った文章を作ってみましょう。
例えば、上司と二人きりで面談をする時はドキドキするものです。
「上司が私の前で、『形容しがたい』表情になった。これから何を言われるのか心配だ」とか、「職場の同僚が、病気で会社を休んだ私の代わりに仕事をしてくれた。私は『形容しがたい』感謝の念に包まれた」などです。
ビジネスシーンでは、「何とも言えない」場面が続々と登場します。
その度に「形容しがたい」を使って文章にしてみましょう。
「形容しがたい」を使った例文2
日常生活を送っていても「形容しがたい」を使いたくなる場面があります。
例えば、道を歩いていると、おばさんの迫力のある笑い声を聞く事があります。
地獄から沸き起こるような…など、あまり女性の笑い声に対しては使いにくい言葉しか思い浮かびません。
この場合「おばさんの『形容しがたい』大きな笑い声が聞こえた」となります。
他にも街中で不思議な生き物を見た、妖精のような物を見たなど、UMA(未確認生物)のような物を見た時も「形容しがたい」という表現がぴったりです。
「羽の生えた『形容しがたい』生き物が、玄関に座っていた」などとなります。
「形容しがたい」を使った言葉
最後に「形容しがたい」を使った言葉を紹介します。
定型句のように頻繁に使う言葉ですので、覚えておくと便利でしょう。
- 「なんとも形容しがたい」【なんともけいようしがたい】
- 「形容しがたい胸の痛み」【けいようしがたいむねのいたみ】
「なんとも形容しがたい」【なんともけいようしがたい】
「形容しがたい」という言葉を使う時の、多くの場面で、「なんとも形容しがたい」という表現を使います。
「なんとも」は「何とも」と感じで書きます。
何かを見た時や、何かを感じた時に、「他の物には言い換えられない」と感じた時に「なんとも表現できない」という言葉を使います。
「なんとも言えない」という似た表現がありますが、「なんとも形容しがたい」も、同じような言葉になります。
「なんとも」をつける事で、「形容しがたい」をより使いやすくなりそうです。
「形容しがたい胸の痛み」【けいようしがたいむねのいたみ】
「形容しがたい胸の痛み」という使い方も良くします。
何度か例に出た、未曽有の災害の場面を見た時は、ほとんどの人が、「形容しがたい胸の痛み」を覚えるのではないでしょうか。
また殺人事件の詳細をニュースなどで見た時、事故のニュースを見た時も、「形容しがたい胸の痛み」を感じる事でしょう。
また何年も片想いをしていた異性にフラれてしまった時も、「形容しがたい胸の痛み」を感じるはずです。
このように、「形容しがたい胸の痛み」という言葉を使う時は、「例えられない」という意味もありますが、「ものすごく辛い」「他に例えようがないほど悲しい」という意味も含まれます。
「形容しがたい」は、様々な場面で使う事ができる、とても便利な表現です。
驚くようなことがあった時、とても嬉しいことがあった時などに、「形容しがたい」または「何とも形容しがたい」という表現をしてみましょう。
日常生活でも、ビジネスシーンでも積極的に使って行きましょう。