「節がある」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
「節がある」の意味や読み方を紹介します。
さらに「節がある」の類語や使い方を紹介して行きます。
目次
- 「節がある」の意味とは?
- 「節がある」の類語や言い換え
- 「節がある」の使い方
- 「節がある」を使った例文
- 「節」とは?
「節がある」の意味とは?
「節がある」という言葉を聞いた時に、どのような感想を持つでしょうか。
「良く聞く言葉」と思う人もいれば、「聞いたことが無い」と感じる人もいるでしょう。
「節がある」は、単独で使わずに、「○○という節がある」と文章の中で使います。
そこで「節がある」の読み方や意味を紹介します。
- 「節がある」の読み方
- 「節」の意味
- 「節がある」の意味
「節がある」の読み方
「節がある」という言葉は、簡単ですが読み間違えも多い言葉です。
「せつがある」と読んでしまった人は、間違いです。
「節がある」は「ふしがある」と読みます。
「関節」の「節」ですが、この場合は「ふし」と読むので間違えないようにしましょう。
「節」を「ふし」と読む事は意外と多く、例えば音楽の素養がある人なら「節」という言葉を日常的に使っているかもしれません。
音楽の旋律やメロディの事を「節」と言うからです。
「節」の意味
「節がある」の「節」にはいくつかの意味があります。
先ほど紹介した、音楽の旋律やメロディを「節」と言います。
さらに竹などの、関節のように少し膨れた部分を「節」と言います。
またその部分の事を「節目」と呼ぶ事もあります。
さらに、節には「点や箇所」という意味もあります。
「節がある」の意味
「節がある」という時は、音楽の旋律やメロディの「節」以外を用います。
まず「気になる点がある」を、「気になる『節がある』」と言い換える事ができますが、この場合は「点や箇所」の「節」を用いています。
さらに「引っかかる点」がある、と言う意味で「気になる『節がある』」という場合は、竹などの「節」の意味を使う事があります。
竹などの「節」は膨らんでいるので、引っかかる、フックになるという意味でも使う事ができるからです。
そのため「節がある」という時は、「ここはというポイント」「引っかかる点」などがある時に「○○という節がある」という感じで使ってみましょう。
「節がある」の類語や言い換え
次に「節がある」の類語や、他の言葉への言い換えを見て行きましょう。
「気になる点がある」といった意味を持つ言葉がいくつか登場します。
- 「予感がする」【よかんがする】
- 「気配がする」【けはいがする】
- 「虫の知らせ」【むしのしらせ】
- 「ピンとくる」【ぴんとくる】
「予感がする」【よかんがする】
「予感がする」という言葉があります。
これは「節がある」と同じような意味を持つ言葉です。
「予感」とは、何かが起こりそうだという事を、前もって感じる事を意味します。
また「予感」には良い事が起こりそうな場合と、悪い事が起こりそうだと感じる場合など、いくつかのパターンがあります。
「良い予感がする」という場合と、「不吉な予感がする」という場合があるからです。
「節がある」と感じる時も、何かしらの「予感」が働いているケースが多いです。
「気配がする」【けはいがする】
「気配がする」という言葉も「節がある」に似た意味があります。
例えば、「誰かが通った節がある」という場合は、誰かがそこを通過した「気配がある」と感じているからです。
「気配」は何となく、何かの様子、周辺の様子を感じる事を意味します。
例えば部屋の中に人の「気配」を感じる時は、部屋の物の位置がずれていたり、匂いが違ったりと、いつもとは違う何かを感じていると考えられます。
「虫の知らせ」【むしのしらせ】
「虫の知らせ」という言葉があります。
「虫の知らせ」は不思議な力で、第六感や霊感に近いような能力です。
例えば誰かが亡くなる少し前に、心に影が差し「あの人が亡くなるかもしれない」と感じる事があるといいます。
このような「虫の知らせ」は、「節がある」と感じている時の直感を、さらに強くした物と考える事もできます。
また「虫の知らせ」は、誰かが亡くなる事や、事故が起こる事など、悲しい事、不穏な事が多いとされています。
「ピンとくる」【ぴんとくる】
直感が働く事を「ピンとくる」と言います。
「○○という節がある」と言う時も、何かしらの直感が働いている事が多いです。
無意識的に違和感や、予兆などを感じて「ピンとくる」と表現したり、「節がある」と表現したりします。
また「ピンとくる」は、「この服は『ピンとくる』」など、自分の好みのものと合致する事を意味する事もあります。
「節がある」の使い方
「節がある」を使う時に、「節がある」と単独で言う事はありません。
必ず文章の中に組み込んで、「おかしい節がある」「疑わしい節がある」などと使います。
あくまで直感や、予感のようなもので、決定的な証拠がない場合に使います。
例えば、「彼は浮気をしている『節がある』」という場合、彼女の直感で、「彼は浮気をしている」と感じていますが、それほど強力な証拠を手にしていない場合が多いです。
彼がスマホを彼女に見せないようにしている「節がある」とか、その程度の証拠に過ぎません。
それでも「浮気をしているだろう」と言いたい時に「節がある」という言葉を使います。
このように「彼は会社のお金を遣いこんでいる『節がある』」など、証拠はないけれど予感がして、その意見を発表したい時に「節がある」という言葉を使いましょう。
「節がある」を使った例文
「節がある」という言葉を、文章の中に使ってみましょう。
例文を見る事で「節がある」をどのように文章に組み込めばいいのか、コツがわかるかもしれません。
- 「節がある」を使った例文1
- 「節がある」を使った例文2
「節がある」を使った例文1
日常生活で、「節がある」という言葉を使う機会は多いです。
例えば子供が何か隠し事をしていると感じる事があります。
このような時に「彼は何か、隠し事をしている「節がある」」とパートナーに相談する事ができます。
また子供の元気がない時も、「彼は友達とうまく行っていない『節がある』」と同じようにパートナーに相談する事ができます。
証拠はないけれど、ほとんど間違いないと思う時に、「節がある」を使ってみましょう。
「節がある」を使った例文2
ビジネスシーンでも「節がある」を使う機会は多いです。
断定はできないけれど、注意を喚起したい時に「節がある」を使いましょう。
「○○は、仕事をさぼってパチンコをしている『節がある』」とか、「○○さんは転職を考えている『節がある』」などです。
「○○は仕事をさぼってパチンコをしてます!」と上司に言うよりも、「節がある」を使った文章にした方がマイルドになります。
仮に違っていた場合も、責任を取らずに済みます。
「節がある」はこのように、当て推量でも口にする事ができるなど、便利に使う事もできます。
「節」とは?
「節がある」の「節」とは何かを、もう一度整理してみましょう。
「節」には主に3つの「節」があります。
まず、音楽における旋律やメロディの「節」です。
「節回し」などの音楽用語があるなど、一般的に使われる事が多い言葉です。
さらに、竹など樹木の膨らんだ部分を意味する「節」があります。
竹細工をする人は、「節」に穴をあけた経験があるかもしれません。
最後が、点や箇所を意味する「節」です。
「節がある」という時は、後半の2つの「節」を使用します。
「節がある」は、証拠はないけれど予感がする、そしてその意見を口に出したい時に便利に使う事ができます。
予測を基に断定をしてしまうと、外れた時に恥ずかしい思いをしたり、責任を取らなければなりませんが、「節がある」を付ければそのような心配はなくなります。
「節がある」を上手に使えるようになると、社会人生活を送るのが楽になるかもしれません。
ぜひこれを機会に「節がある」の使い方をマスターしましょう。