「虫の知らせ」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「虫の知らせ」という言葉にはどの様な意味があるのでしょうか。
語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「虫の知らせ」とは?
- 「虫の知らせ」の表現の使い方
- 「虫の知らせ」の語源
- 「虫の知らせ」を使った例文と意味を解釈
- 「虫の知らせ」の類語や類義語・言い換え
「虫の知らせ」とは?
「虫の知らせ」の概要を紹介します。
- 「虫の知らせ」の意味
- 「第六感」とは
「虫の知らせ」の意味
「虫の知らせ」の意味は、「何か悪いことが起こりそうだと感じること」です。
なんの根拠もないのですが何となく「嫌な気持ちがする」と思ったところ、それが敵中して事故やトラブルが起きることを言います。
「第六感」とは
「虫の知らせ」は、元々人に備わっている「第六感」が働いて起きるとされています。
人には外からの刺激を分類する為の「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」という5感が備わっています。
そして更に五感以外にも身体の器官を使わない予知能力や精神感応(テレパシー)能力などが備わっていて、「第六感」といわれます。
「第六感」により鋭く何かを感じることを「虫の知らせ」と言うのです。
「虫の知らせ」の表現の使い方
「虫の知らせ」が使われるシーンについて紹介します。
- 身内に不幸が起きた時
- 病気やケガをする直前
- 事故や災害が起きる直前
身内に不幸が起きた時
家族や親せきなど親しい関係の人に不幸が起きた時に、非常に嫌な気持ちがしたり関連性のあるものが壊れたりすることがあります。
「何か不吉なことが起きるのではないか」と思った時に「虫の知らせ」と言います。
病気やケガをする直前
大きな病気やケガをする直前に、身体が重く感じたり同じ様にケガをする夢を見ることがあります。
普通ならすぐに忘れてしまうところをいつまでも気になってしまい「何か起きるのでは」と感じた時に「虫の知らせ」と言います。
事故や災害が起きる直前
大きな事故や災害が起きる直前に、ご先祖様の夢を見たりペットが逃げたりと普段起きない様なことが起きることがあります。
それが気になってしまい、ちょっとした周囲の状況の変化に敏感になる時に「虫の知らせ」と使われます。
「虫の知らせ」の語源
「虫の知らせ」の語源は以下の2つです。
- 「日本の9匹の虫」説
- 「中国の3匹の虫」説
「日本の9匹の虫」説
日本で江戸時代から伝わる説で「人の身体の中には9匹の虫が棲んでいて、その人の感情や意識をコントロールしている」というものです。
確かに「虫の居所が悪い」「虫が好かない」など、「虫」のつく人の感情を表す慣用句が多くあります。
理屈で説明のつなかいことを「虫」のせいにしているというのが語源です。
「中国の3匹の虫」説
中国の宗教の一派である道教に伝わる説で「人の身体の中には3匹の虫が棲んでいて、その人が悪い行いをした時に巻物に書き付けておき、天帝に報告した」というものです。
1匹目は脳の中に、2匹目は腸の中に、3匹目は足の中にいるとされています。
暦の上で60日毎に巡ってくる「庚申」という日には、3匹の虫が身体から出てきて天帝の元へ行くことから、人々は安心して寝ないで夜を楽しく過ごすという風習があったのです。
ここから悪いことが起きそうな時に「虫の知らせ」という言葉として使われる様になりました。
「虫の知らせ」を使った例文と意味を解釈
「虫の知らせ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「虫の知らせ」を使った例文1
- 「虫の知らせ」を使った例文2
「虫の知らせ」を使った例文1
「お気に入りのコップが割れたので虫の知らせと思って外出を控えたら電車が止まっていた」
お気に入りのコップが割れた時に、何か嫌な気分がして外出を取りやめました。
後から載る筈だった電車が止まっていたことに気付き、時間を無駄にせず済みました。
「虫の知らせ」を使った例文2
「夕べ友達が夢に出てきたので虫の知らせかと心配したが、今朝元気そうにしていて安心した」
急に友達が夢に出てくると心配になるものです。
翌朝普通に顔を合わせたので、安心したことを表しています。
「虫の知らせ」の類語や類義語・言い換え
「虫の知らせ」の類語を紹介しまうす。
- 「胸騒ぎ」【むなさわぎ】
- 「予感」【よかん】
- 「前兆」【ぜんちょう】
「胸騒ぎ」【むなさわぎ】
「悪い予感がして不安を感じること」という意味です。
「予感」【よかん】
「ものごとが起きる前に何かを感じること」という意味で、良い意味と悪い意味両方に使われます。
「前兆」【ぜんちょう】
「ものごとが起きる前に現れるサイン」で、感覚ではなく実際に何か起きる時の言葉です。
「虫の知らせ」は「何か悪いことが起こりそうだと感じること」という意味です。
理屈抜きで何となく感じた時に使ってみましょう。