「食い下がる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「食い下がる」の意味や類語を紹介します。
さらに「食い下がる」の使い方や、「食い下がる」を使った例文を紹介します。
目次
- 「食い下がる」の意味とは?
- 「食い下がる」の類語や言い換え
- 「食い下がる」の使い方
- 「食い下がる」を使った例文
- 「食い下がる」を分解して解釈解説
「食い下がる」の意味とは?
「食い下がる」という言葉に、どのような印象を持たれるでしょうか。
よく意味が分からないという人もいるでしょう。
そこで「食い下がる」とは、どのような意味の言葉なのかを紹介します。
- 「食い下がる」の読み方
- 「食い下がる」の意味
「食い下がる」の読み方
「食い下がる」は「くいさがる」と読みます。
読みやすい漢字ばかりが使われているため、比較的容易に読む事ができるでしょう。
また「食い下がる」の「くい」は「食べる」という言葉が使われています。
「悔い」や「杭」などの間違った漢字を当てはめてしまう事がありますので、気を付けましょう。
「食い下がる」の意味
「食い下がる」とは「粘り強く相手と戦う」という意味があります。
「食い下がる」の「食う」には、ダメージを受けるという意味や、「噛みつく」のように、口を使った攻撃をするという意味もあります。
さらに弱い存在が強い存在と粘り強く戦う、という意味もあります。
どちらかといえば、戦う相手が自分よりも強者だという時に、「食い下がる」という言葉はしっくりくるでしょう。
このような意味を総合して、「食い下がる」は「粘り強く戦う」という意味になります。
自分よりも大きな存在と、粘り強く戦う様子を表現したい時に「食い下がる」という言葉を使いましょう。
「食い下がる」の類語や言い換え
次に「食い下がる」の類語や似た意味の言葉への言い換えをチェックしてみましょう。
「食い下がる」にはどのような、類語があるかを知ると、本来の意味が透けて見えてくるかもしれません。
- 「立ち向かう」【たちむかう】
- 「たてつく」【たてつく】
- 「反抗する」【はんこうする】
- 「レジスタンス」【れじすたんす】
「立ち向かう」【たちむかう】
「立ち向かう」という言葉は、「食い下がる」と似た意味を持っている言葉です。
「立ち向かう」には「正面から向かっていく」という意味があるからです。
この言葉には大前提として、「敵が自分よりも大きい相手」という条件が含まれています。
そのため「立ち向かう」には、「強い相手に正面から向かっていく」という意味があります。
弱者が強者に正面から向かう様子は、「食い下がる」と同じようなイメージではないでしょうか。
「たてつく」【たてつく】
「たてつく」という言葉も、強者に対して弱者に対抗するイメージがあります。
「たてつく」には目上の人や、権力に対して反抗するという意味があります。
また「たてつく」には「口答えする」という意味も含まれていますので、「食い下がる」の意味にかなり近い言葉だと言えそうです。
「たてつく」は漢字にすると「楯突く」と書きます。
似たような意味の言葉に「弓引く」という言葉がありますが、どちらも目上の人や権力者に対して反抗するという意味があります。
「上司に「たてつく」」「会社のルールに「たてつく」」など、身近な権力者に対して反抗する時は、「たてつく」という言葉を使ってみましょう。
「反抗する」【はんこうする】
強い相手に立ち向かう意味の言葉のひとつに、「反抗する」という言葉があります。
「親に反抗する」という言葉があり、決まって親に反抗する思春期の時期を称した「反抗期」という言葉もあります。
直接ケンカをしたり、手を出すわけではなく、相手の言うとおりにならないという精神性があれば、「反抗する」という言葉にふさわしい行動になります。
「レジスタンス」【れじすたんす】
「抵抗」という意味の言葉に、「レジスタンス」という言葉があります。
「レジスタンス」の元々の意味は、第二次世界大戦で、ドイツに対してフランスの地下組織が示した反抗運動の事です。
「食い下がる」の使い方
「食い下がる」という言葉を使う時は、自分を「スッポン」に例えると、言葉のイメージ通りになりやすいです。
例えばタヌキやキツネなどの野生動物に捕獲されそうになったスッポンが、逆に噛みつき返している様子をイメージしてみましょう。
またクライアントに対してプレゼンをしている場面で、相手企業の方が自分の会社より、明らかに実力が上というケースがあります。
自分よりも実力が上の相手に対して、プレゼンの能力で勝とうとしている様子をイメージしてみましょう。
弱者が強者に、口を使った攻撃で対抗するシーンをイメージすると「食い下がる」という言葉を使いやすくなります。
「食い下がる」を使った例文
「食い下がる」を使った例文を作ってみましょう。
「食い下がる」を文章に入れるコツが分かりやすいですし、「食い下がる」の意味がより深く理解しやすくなるかもしれません。
- 「食い下がる」を使った例文1
- 「食い下がる」を使った例文2
「食い下がる」を使った例文1
「食い下がる」は粘り強く戦うという意味があります。
特に弱者が強者と粘り強く戦う時に、「食い下がる」という言葉は使われやすいです。
例えば大相撲の試合で、横綱と平幕力士が戦う事があります。
このような力の差がある試合で、平幕力士が検討する場面を「食い下がる」を使った文章にしてみましょう。
「平幕の○○関が、横綱のまわしを掴んで話しません。
横綱相手に「食い下がる」健闘を見せています」となります。
「食い下がる」を使った例文2
「食い下がる」には「噛みつく」という意味もあり、弁舌などで相手に対抗するという意味も含まれています。
力では敵わないような相手とケンカをする時に、とにかく早口で口で攻撃をして相手の気持ちを折る戦術を取るケースも、「食い下がる」と表現する事があります。
このような場合は「次々と悪口を言って「食い下がる」内に、相手の心が折れた。
力で勝るはずの相手は、ついには泣き出してその場に倒れ込んだ」という文章にできるかもしれません。
「食い下がる」を分解して解釈解説
「食い下がる」を「食い」と「下がる」に分解して解釈します。
それぞれの言葉が意味するものは何かを知ると、「食い下がる」の意味をさらに理解しやすくなるでしょう。
- 「食い」【くい】
- 「下がる」【さがる】
「食い」【くい】
「食い下がる」の「食い」は、「食う」「食らう」などの意味を持っています。
「ダメージを受ける」という言葉を「ダメージを食らう」という言葉にする事は、日常的に多いと思います。
何かを身に受けたり、敵の攻撃や乱暴な動作などをまともに受けてしまう事を「食う」とか「食らう」といいます。
「お目玉を食う」とか「その手は食わない」などの言葉があるように、「受ける」あるいは「喫する」という意味が、「食う」にはあります。
さらに「食い」には、「食らいつく」という言葉のように、スッポンのように弱い存在の人が、強い人に攻撃する意味もあります。
噛みつくという行動から、弁舌や理論など、口を使った攻撃をするという意味もあります。
「下がる」【さがる】
「下がる」は「後ろへ後退する」という意味があります。
「食い下がる」という言葉は、直訳すると「攻撃を受けて、後ろへ後退する」という意味があります。
後ろに後退をするものの、ギズアップをせずに戦い続ける様子が、「粘り強く戦う」印象を生みます。
例えばプロレスを見ていると、強いレスラーの攻撃を受けつつ、決してあきらめないレスラーの姿を目にする事があります。
そのレスラーの姿はまさに「食い下がる」という意味を具現化しているのではないでしょうか。
「食い下がる」という言葉の意味をチェックしました。
「弱者が強者と粘り強く戦う」「主に弁舌を武器にする」などの意味を知っておくと、使い方を間違いにくいはずです。
実際に強者と戦う時は、「食い下がる」覚悟が必要になります。
粘り強く戦い続けて、決してギブアップをしなければ、大逆転勝利を手にする事もあるでしょう。