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「拍手喝采」の意味とは?類語、使い方や例文、「拍手」と「喝采」に分解して解説

「拍手喝采」の意味と読み方、類語を紹介します。

さらに「拍手喝采」を使った例文と、「拍手喝采」を分解した解説を紹介します。

拍手喝采

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「拍手喝采」の意味とは?類語、使い方や例文、「拍手」と「喝采」に分解して解説>


目次

  • 「拍手喝采」の意味とは?
  • 「拍手喝采」の読み方
  • 「拍手喝采」の類語
  • 「拍手喝采」を使った例文
  • 「拍手喝采」を分解して解説


「拍手喝采」の意味とは?

「拍手喝采」の意味とは?

「拍手喝采」という言葉があります。

この言葉を聞いただけで、大劇場やコンサート会場、野球場などの舞台が目に浮かんできます。

「拍手喝采」とは、このような大きな舞台で、中心にいる人が、拍手の連続を受ける様子を言葉にしたものです。

拍手の連続だけでなく、両手での拍手や、立ち上がっての拍手も、「拍手喝采」という言葉から連想できる行動です。

「拍手喝采」は、何かをした人に対する行動です。

なぜ「拍手喝采」をするかといえば、いくつかのケースがあります。

まず「褒める」というケースでの「拍手喝采」です。

例えばプロ野球の試合で、試合を決めるようなホームランを打った打者がいたら、球場にいるファンは「拍手喝采」となります。

ベースを回り、ベンチに下がっても「拍手喝采」は終わらないでしょう。

また「拍手喝采」には「承認する」という意味もあります。

例えば、大統領選挙の時に、大統領候補が良い演説をした時に「拍手喝采」が起こります。

その拍手には「お前を大統領として認める」「お前こそ大統領だと承認する」という意味が含まれています。

さらに「拍手喝采」には、「応援する」という意味もあります。

プロ野球の例でいえば、チャンスの場面で期待のバッターが打席に入った時、場内が「拍手喝采」で包まれます。

この「拍手喝采」には、「お前なら打てる」「お前なら絶対に重要な仕事ができる」と、ファンの応援の意味が含まれています。



「拍手喝采」の読み方

「拍手喝采」の読み方

「拍手喝采」「はくしゅかっさい」と読みます。

「拍手」「はくしゅ」で、「喝采」「かっさい」となります。

「拍手」は日常的に目にする漢字だと思いますが、「喝采」はそれほど目にする機会がないでしょう。

知らないと読めない言葉でもありますので、この機会に読み方だけでなく、書き方も覚えておくと良いでしょう。

「拍手喝采」の類語

「拍手喝采」の類語

続いて「拍手喝采」の類語をチェックしてみましょう。

同じような意味の言葉ですが、少しずつ言葉が与える印象が違う言葉です。

「拍手喝采」よりも使いやすい言葉がみつかったら、そちらを中心に使ってみるのも良さそうです。

  • 「スタンディングオベーション」【すたんでぃんぐおべーしょん】
  • 「褒めたたえる」【ほめたたえる】
  • 「絶賛」【ぜっさん】
  • 「べた褒め」【べたぼめ】

「スタンディングオベーション」【すたんでぃんぐおべーしょん】

「スタンディングオベーション」「拍手喝采」とほとんど同じ意味の言葉です。

誰かのした行為や芸、意見に対して、拍手や歓声で讃えます。

「スタンディングオベーション」は、その名の通り「立ち上がる」という特徴があります。

また「スタンディングオベーション」は、なかなか終わる事がなく、ほとんどの場合、拍手を送っている相手がリアクションをするまで拍手や歓声が続きます。

メジャーリーグでは、信じられないような活躍をした選手に対して「スタンディングオベーション」が起こります。

球場のファンは立ち上がって拍手をして、その拍手は鳴りやみません。

活躍した選手が帽子を取って、手を振って応えると、ようやく「スタンディングオベーション」が終わります。

映画の上映会などでも、上映後に監督や出演者を称賛するために「スタンディングオベーション」が起こる事があります。

そもそも海外から来た文化ですので、ミュージカルやスポーツなど、海外から来た文化の中で使われる事が多いです。

「褒めたたえる」【ほめたたえる】

「褒めたたえる」は、「拍手喝采」と同じような意味の言葉です。

ただし「褒めたたえる」場合は、必ずしも拍手や歓声を加えて、にぎやかな様子だとは限りません。

しっとりと「すごいよ」とか「最高だよ」と褒める事もあるからです。

「これ以上ないくらい褒める」という意味では両者は同じですから、心の中では全く同じ様子かもしれません。

「絶賛」【ぜっさん】

「この上もなく褒める」という意味の言葉が「絶賛する」です。

映画の宣伝や本の宣伝などでも使われる、とても力強い言葉です。

「絶賛する」人が、とても有名な人だったり、人気が合ったり、高い実績を誇っている人だと、「絶賛」の価値がさらに上がっていきます。

「絶賛する」時は「拍手喝采」のように、拍手や歓声がつきものではありませんが、興奮した口調や、満面の笑みなど、褒める側の人の興奮した様子をイメージする事ができるでしょう。

「べた褒め」【べたぼめ】

その場にいる全ての人が、頭の先から脚の先まで褒めまくる…このような極端な褒め具合が「べた褒め」です。

褒められている人が恥ずかしくなるくらい、褒めまくる事を言います。

例えばアイドルを褒めるファンや、彼女の事を褒める彼氏、孫の事を褒めるおじいさんや、飼い犬を褒める飼い主などは「べた褒め」をしやすいです。

「べた褒め」をする人は、あまり冷静な判断をしておらず、「贔屓」をしている事が多いです。

そのため、誰かから「べた褒め」をされている人が、客観的に見て褒められるに値するかは微妙です。

例えば七五三で参加者から「べた褒め」されている子供を、通りかかった人が見た時に、素晴らしいとは思わないでしょう。



「拍手喝采」を使った例文

「拍手喝采」を使った例文

「拍手喝采」を使った例文を見る事で、「拍手喝采」の使い方が理解しやすくなります。

どのようなシチュエーションで「拍手喝采」という言葉を使えばいいかが、良く分かるようになるでしょう。

そこで「拍手喝采」を使った例文をいくつか紹介して行きます。

  • 「拍手喝采」を使った例文1
  • 「拍手喝采」を使った例文2
  • 「拍手喝采」を使った例文3

「拍手喝采」を使った例文1

誰かを猛烈に褒めたいと思うほど、素晴らしいパフォーマンスをした演者に対して、「拍手喝采」は起こります。

例えば、アイドルを発掘する番組で、エントリーした少女の歌声が素晴らしかった時、審査員や会場にいる人たちから「拍手喝采」が起こる事があります。

この様子を「拍手喝采」を使って文章にしてみましょう。

「エントリーナンバー8番、○○さんの歌声に対して、会場から『拍手喝采』が起こっています。中には涙を浮かべている人がいるほどです。歌い終わってから数分が過ぎていますが、以前として拍手が鳴りやみません。○○さん!本当に感動的な歌声をありがとうございました!」という感じです。

「拍手喝采」を使った例文2

誰かの意見に対して「私もそう思います」という「承認」の意味で、「拍手喝采」をする事があります。

例えば、コンペで素晴らしいプレゼンをした人に対して「拍手喝采」が起こる事があります。

この時の様子を「拍手喝采」を使った文章で表現してみましょう。

「○○社のプレゼンが終わった瞬間、『拍手喝采』が起こった。それほど素晴らしいプレゼンで、このコンペの勝者はこの時点で決まったといっても過言ではない。負けたはずのライバル社の社員まで、涙を流しながら拍手を送っている。こんなに素晴らしいプレゼンは、今後も目にする事はないだろう」という感じです。

「拍手喝采」を使った例文3

「応援」の意味で「拍手喝采」をするケースもあります。

例えば小学校の劇の舞台に、自分の娘が登場する時、お父さんは応援の意味で「拍手喝采」をするでしょう。

その様子を「拍手喝采」を使った文章にしてみましょう。

「舞台の上に、ヤギの姿をした○○ちゃんが立った。少し緊張した顔で、不安が見える。その時、○○ちゃんのお父さんが『拍手喝采』を送った。つられるように他の父兄からも拍手が起こる。○○ちゃんは笑顔になり、落ち着いた様子でセリフを言い始めた」という感じです。

「拍手喝采」は演者の力になる事もありますので、応援している人に対してはどんどん「拍手喝采」をしていきましょう。

「拍手喝采」を分解して解説

「拍手喝采」を分解して解説

「拍手喝采」は似たような意味の言葉をふたつ組み合わせて、その意味が持つ力を増幅するタイプの言葉です。

そこで「拍手」「喝采」に分解し、それぞれがどのような意味なのか確認してみましょう。

  • 「拍手」【はくしゅ】
  • 「喝采」【かっさい】

「拍手」【はくしゅ】

「拍手」は誰でも何度でもした事があるはずです。

誰かが意見を発表した時、誰かが芸を披露したのを見た時、神社に行って神様に挨拶をする時も、拍手をします。

拍手には「賞賛や賛成などのために手を叩く」という意味が含まれています。

そもそも「誰かを褒める」「誰かの意見に賛同する」「承認する」などの意味が、拍手という言葉や行為には含まれているという事になります。

考えてみれば拍手をする時に、誰かに対するブーイング的な意味で、両手を重ね合わせる事はありません。

誰かに対して拍手をする時は、拍手をする相手に好意的な視線を向けている時に限られます。

いつもしている「拍手」ですので、あまり特別な意味などない気がしていましが、実は「拍手」をするだけで、他に言葉を付け加えなくても「賞賛したり褒める意味がある」というのは、素敵な事だと感じます。

これからも、何か素敵な物を見たり、承認したい意見を耳にした時は、積極的に「拍手」をしていきましょう。

「喝采」【かっさい】

「喝采」「かっさい」と読みます。

「喝采」には、すばらしいと感心して、手を叩いたり声を出したりする事、さらにやんやと褒めるという意味があります。

つまり「喝采」の中には「拍手」をして、相手を褒め称える行為も含まれる事になります。

このように「拍手」「喝采」はほとんど同じような意味の言葉で、その言葉を二つ重ね合わせる事で、「拍手喝采」は、祝福をしたり褒め称える気持ちをより強く示す事ができています。

「喝采」に近い言葉には「感嘆」「賞賛」などがあります。

どの言葉も、誰かや何かを褒めたたえる時に使う言葉です。

icon まとめ

「拍手喝采」は何だか縁起が良い言葉です。

見ているだけで元気になれるような、素敵な言葉ではないでしょうか。

そんな素敵な「拍手喝采」という言葉を、意味をしっかり理解して、使いこなせるようになりましょう。

そして文章にするだけでなく、誰かが素晴らしい演技をした時、素晴らしい歌声を披露した時、立派な意見を言った時などに、「拍手喝采」を送るようにしましょう。