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「歳月人を待たず」の意味とは?類語、四文字熟語や使い方、例文を紹介!

「だらだらと時間を無駄にしないで勉強しなさい!」と親から注意された経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

「時間を大切にしよう」の意味を持つ「歳月人を待たず」について一緒に考えてみませんか。

歳月人を待たず

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「歳月人を待たず」の意味とは?類語、四文字熟語や使い方、例文を紹介!>


目次

  • 「歳月人を待たず」の意味とは?
  • 「歳月人を待たず」の類語や四文字熟語
  • 「歳月人を待たず」の使い方
  • 「歳月人を待たず」を誤って使った例文
  • 「歳月人を待たず」の反対語や似た対義語
  • 「歳月人を待たず」を英語でいうと?
  • 「歳月人を待たず」のことわざから考えたいこと


「歳月人を待たず」の意味とは?

学生時代に風邪をひいて休んでいる間に授業が進んでしまって戸惑ったことはありませんか?集団生活では自分ひとりのために待ってくれることはありません。

時が経つこともまた同じです。

時間は人の都合とは関係なく、刻々と過ぎてゆくものであって人を待ってくれるものではありません。

また、「歳月人を待たず」は、人はすぐに老いていくものだから、戻らない時間を無駄にせずに有効につかいなさい、という戒めも含む言葉でもあります。

  • 「歳月人を待たず」の読み方
  • 「歳月人を待たず」の由来は?
  • 陶 淵明の語る「歳月不待人」とは?

「歳月人を待たず」の読み方

「さいげつひとをまたず」「歳月(さいげつ)」は訓読みします。

簡単な読みなので、うっかり「歳月」「トシツキ」とう読まないように気をつけましょう。

「歳月人を待たず」の由来は?

「歳月人を待たず」とは中国の文学者、陶 淵明(とう えんめい、365-427)の『雑詩』全十二詩の中の二詩目に出てくる言葉です。

「人生無根蒂 飄如陌上塵 分散逐風轉 此已非常身 落地爲兄弟 何必骨肉親 得歡當作樂 斗酒聚比鄰 盛年不重來 一日難再晨 及時當勉勵 歳月不待人」(人生は根蔕(こんてい)無く 飄(ひょう)として陌上(はくじょう)の塵の如し 分散して風を逐(お)って転じ 此れ已(すで)に常の身に非ず 地に落ちて兄弟(けいてい)と為(な)る 何ぞ必ずしも骨肉の親(しん)のみならん 歓を得ては当(まさ)に楽しみを作(な)すべし 斗酒(としゅ)比隣(ひりん)を聚(あつ)む 盛年重ねて来たらず 一日再び晨(あした)なり難し 時に及んでは当(まさ)に勉励すべし 歳月は人を待たず)

陶 淵明の語る「歳月不待人」とは?

『雑詩』は、「思いのままに綴った詩」という意味で、陶 淵明が晩年のときに書いた詩集です。

この詩の意味は「人生には木の根や果実のヘタのようなしっかりした拠り所をつけているわけではない…みんな兄弟のようなもので肉親かどうかなどは関係ないのだ…血気さかんな時期は二度と戻ってこないし、一日に二度朝は来ないのだ。 その時々に常に真剣に向き合って、楽しめるときはとことん楽しもう。歳月は人を待ってくれないのだから」

教訓めいた言葉というよりも「やるときはやって、遊ぶ時にはとことん遊べ」と語っているのです。

この言葉は教訓めいた言葉ではなく、メリハリのある人生を送りましょうと万人に向けたエールなのではないでしょうか。



「歳月人を待たず」の類語や四文字熟語

「時間」に関することわざや四文字熟語は多数ありますが、その中でも「歳月人を待たず」と同じような意味を持つことわざや四文字熟語にはどのようなものがあるのでしょうか。

いくつかご紹介します。

  • 「光陰矢の如し」【こういんやのごとし】
  • 「送る月日に関守なし」【おくるつきひにせきもりなし】
  • 「歳月流るる如し」【さいげつながるるごとし】
  • 「烏兎匆匆」【うとそうそう】
  • 「露往霜来」【ろおうそうらい】

「光陰矢の如し」【こういんやのごとし】

月日の経つのがとても早いこと。

「光陰」「光」「日」「陰」「月」を意味します。

矢は一度放ったら、放った方向へ一直線に飛んでいってしまい、手元に戻ってくることはありません。

月日(時間)はあっという間に過ぎ去るもので二度と戻ってくるものではない、という意味です。

また、時間を無為に送るべきではないという戒めを含んで使われる場合もあります。

「送る月日に関守なし」【おくるつきひにせきもりなし】

「送る月日に関守(せきもり)なし」は年月の過ぎるのは早いものだということです。

月日の流れをさえぎる関所の番人などは存在しないのだから、時間を止めることはできないのだ、というたとえです。

「歳月流るる如し」【さいげつながるるごとし】

年月は、水の流れのようにとどまることなく刻々と過ぎ去っていく。

川や潮の流れはたととえ止まっているように見えたとしても、実のところ確実に流れています。

水の流れと同じように時間は常に流れていくのだ、というたとえです。

「烏兎匆匆」【うとそうそう】

「うとそうそう」と読むこの四文字熟語は、「烏兎(うと)」「匆匆(そうそう)」の二語から成り立っています。

古代中国の伝説では太陽には三本足のからすが棲んでおり、月にはうさぎが棲んでいるといわれていました。

そのことから「烏兎(うと)」とは歳月・月日の意味を持ち、「匆匆(そうそう)」は急ぐさま、あわただしいさまをいいます。

「烏兎匆匆」は、歳月はあわただしく過ぎ去るという意味の四文字熟語です。

「露往霜来」【ろおうそうらい】

「露往霜来(ろおうそうらい)」とは露が降りる秋の季節が去って、霜の降りる冬の季節が到来する意で、転じて時の過ぎるのが早いたとえです。

近頃では春を感じないままに気温の高い夏がいつまでも続いているように感じます。

「露往霜来」をもじると「桜往暑来(おうおうしょらい)」といったところでしょうか。

「歳月人を待たず」の使い方

「歳月人を待たず」を意識して人生をよりよいものするためには、しっかりとその意味を考えて文章に書いたり、口に出してみてもいいかもしれませんね。

  • 「歳月人を待たず」の例文1
  • 「歳月人を待たず」の例文2

「歳月人を待たず」の例文1

「もうあと半年で受験が待っている。『歳月人を待たず』なんだから一生懸命勉強して必ず合格してやるそ!」

この「歳月人を待たず」「時間を無駄にしない」に重きをもった使い方です。

勉強の他にもスポーツなどの練習に励む場合にも使えますね。

「歳月人を待たず」の例文2

「気がついたらもう人生半ばを過ぎてしまっている。『歳月人を待たず』、今からでも『人生でやりたいことリスト』を作って実現させていこう」

「時間を大切に」に重点を置いた使い方ですね。

目標をたてるとそれに向かって努力しやすくなります。

努力すると実現する可能性が増えていきます。

是非とも「歳月人を待たず」精神活用してはいかがでしょうか。



「歳月人を待たず」を誤って使った例文

「課題の提出日をしっかり守らないと単位を落としちゃうよ。あの先生は『歳月人を待たず』なんだから」

「歳月」とは時間の流れを表しているので、「期日」ではありません。

「期日を待ってくれない」意味に使うと誤った使い方になるので気をつけましょう。

「歳月人を待たず」の反対語や似た対義語

「時間を大切にしよう」「月日は経つものだ」などの意味を含む「歳月人を待たず」の反対語や対義語はどのようなものがあるのでしょうか?この二つの言葉をキーワードにして考えてみましょう。

  • 「油を売る」【あぶらをうる】
  • 「惰眠を貪る」【だみんをむさぼる】
  • 「うかうか三十きょろきょろ四十」【うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう】
  • 「山中暦日無し」【さんちゅうれきじつなし】

「油を売る」【あぶらをうる】

江戸時代、髪油の行商人が客相手に世間話をしながら売りまわっていたことから、無駄話をして仕事を怠けたり、仕事の最中に人目を盗んで怠けることを「油を売る」といいます。

「怠けること」「時間を無駄にすること」

「歳月人を待たず」の対義語にあたります。

「惰眠を貪る」【だみんをむさぼる】

なまけて眠ってばかりいたり、やるべきことをしないで、いいかげんに暮らしていることを「惰眠(だみん)を貪(むさぼ)る」と表現します。

「惰眠(だみん)」とは、なまけて眠ること、つまりは何もしないで怠けていることや活気のまるでないことを指します。

「時間を無駄にしない」とは真逆の行為なのではないでしょうか。

「うかうか三十きょろきょろ四十」【うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう】

三十代はしっかりした目標を持たずにぼんやりと過ごし、四十代になって慌てている。

つまり、これといった仕事もしないで人生を送ってしまうというたとえです。

人生を無駄に過ごさないようにしようという戒めのことわざでもあります。

「山中暦日無し」【さんちゅうれきじつなし】

山の中に閑居していると、世間とかけはなれているためにのんびりして年月の過ぎるのも忘れるという意味です。

いくらのんびりしているといえども、年月は平等に過ぎるもの、という意味では反対の意味を持つ言葉ではないでしょうか。

「歳月人を待たず」を英語でいうと?

歳月人を待たず meaning in english
  • “Time and tide wait for no man.”
  • “Time flies.”

“Time and tide wait for no man.”

“tide”とは「潮」「潮の干満」のこと。

「時間と潮は何者も待ってくれはしない」、つまりは「歳月人を待たず」と同義語になります。

“Time flies.”

「光陰矢の如し」でも知られている、“Time flies.”「時は飛び去る」の意味。

鳥が羽ばたいて飛んでいってしまったら二度と手が届かなくなってしまうように時間は過ぎ去ったら二度と戻ってこないのだ、というたとえです。

「歳月人を待たず」のことわざから考えたいこと

「歳月人を待たず」は人生を豊かに過ごすのに、とても重要なことわざのひとつではないでしょうか。

  • 「時間を大切にしろ」
  • 「何もしなくても時間は経つ」
  • 「過ぎ去る時間は誰にでも平等である」

「時間を大切にしろ」

日々の生活に追われてしまうと、時間を大切に扱うことが少なくなってはいませんか?何も考えずにスケジュール通りに与えられた仕事をこなすだけで時間はただの「リミット(制限時間)」として使ってはいませんか?「歳月人を待たず」の元々の意味は「その時々に常に真剣に向き合って、楽しめるときはとことん楽しもう」です。

同じ時間を過ごすのならもっと大切に使ってみてはどうでしょうか。

「何もしなくても時間は経つ」

子供の頃は一年間を長く感じていませんでしたか?一学期には新しい友達を作り、夏休みなるとたくさん遊び、二学期になると運動会や遠足があります。

お正月をはさんで三学期には去年より自分や周りの友達が少し大人っぽくなっていくのを感じるものではなかったでしょうか。

何もしなくとも時間は経ち、子供も大人は「老いて」いくものです。

何もしないで時間が経ってしまうのはもったいないのではないでしょうか。

「過ぎ去る時間は誰にでも平等である」

どんなに裕福であろうと、仕事で成功していようと、美しさを誇っていようとも「老い」は待ってはくれません。

歳月は人を待ってくれないとは、時間は誰にでも「平等」だということです。

そのように考えると時間はとても貴重なものに感じませんか。

自分の時間を贅沢に使う努力をしてみるのもいいかもしれませんね。

icon まとめ

「歳月人を待たず」は人生を楽しむ、人生をよりよいものにする言葉です。

休む時には思いっきり休んで、リフレッシュした後にやるべきことをきっちりやる。

人生プランをたて、目標に向かって日々努力する。

「歳月人を待たず」です。

思いっきり人生を楽しんでみませんか?