「尾を振る犬は叩かれず」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ことわざで「尾を振る犬は叩かれず」という言葉はどの様な意味で使われるのでしょうか。
語源や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「尾を振る犬は叩かれず」の意味
- 「尾を振る犬は叩かれず」の表現の使い方
- 「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文と意味を解釈
- 「尾を振る犬は叩かれず」の類語や類義語
「尾を振る犬は叩かれず」の意味
「尾を振る犬は叩かれず」の意味は「素直な人は誰かれもいじめられないことの例え」です。
いつも素直で誠実な人に対しては、ミスをしても強く叱る気持ちになれないものです。
人当たりが良くて正直な人は、誰からも愛されて得をすることを言います。
- 「尾を振る犬は叩かれず」の読み方
- 「尾を振る犬は叩かれず」の語源
「尾を振る犬は叩かれず」の読み方
「尾を振る犬は叩かれず」の読み方は、「おをふるいぬはたたかれず」になります。
ことわざですのでこのまま覚えてしまいましょう。
- 「尾を振る犬は叩かれず」の読み方
- 「尾を振る犬は叩かれず」の語源
「尾を振る犬は叩かれず」の語源
「尾を振る犬は叩かれず」の語源は、いつも尻尾を振って付いてくる犬は可愛くて、叱る気持ちが起きないことから来ています。
飼い主になついて、常に尻尾を振って寄ってくる犬はとりわけ可愛いと思うものです。
例えその犬が悪さをしても、叱ろうとした時に尻尾を振ってなついて来られると、叱る気持ちが萎えてしまいます。
人に関しても同じで、自分に対して従順で、しかも尊敬や好意を持って接してくる人に対しては怒るよりも「次に頑張れよ」と言って励ましてあげたくなるものです。
このことから「素直で愛想の良い人は得をする」という意味で使われる様になりました。
「尾を振る犬は叩かれず」の表現の使い方
「尾を振る犬は叩かれず」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 要領がいいという意味もある
文法的な使い方
「尾を振る犬は叩かれず」はことわざですので、文末に使う時には形容動詞として「尾を振る犬は叩かれずだ・である」となります。
この言葉だけでも意味が通じますが、一般的には「誰が、どの様に」などの説明文を伴って使われます。
要領がいいという意味もある
「尾を振る犬は叩かれず」は従順な態度で得をすることを表すので、「要領がいい」という意味でも使われます。
ビジネスで誰かが目上の人に対して従順な態度を取ったお蔭で、有利になった時などに使われます。
「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文と意味を解釈
「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文1
- 「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文2
「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文1
「彼は『尾を振る犬は叩かれず』で、すぐに昇進できた」
上司に対して常に素直で従順にしていたところ、他の人よりも昇進が早かったことを表しています。
「尾を振る犬は叩かれず」を使った例文2
「彼女がお局に怒られなかったのは正に『尾を振る犬は叩かれず』の典型だね」
常にお局様に対して素直で愛想よく接してきた女性が、ミスをしても怒られずに済んだことを表しています。
「尾を振る犬は叩かれず」の類語や類義語
「尾を振る犬は叩かれず」の類語や類義語を紹介します。
- 「怒れる拳笑顔に当たらず」【いかれるこぶしえがおにあたらず】
- 「袖の下に回る子は打たれぬ」【そでのしたにまわるこはうたれぬ】
「怒れる拳笑顔に当たらず」【いかれるこぶしえがおにあたらず】
「相手が怒っている時には笑顔で接すれば、うまくその場を逃れられることの例え」です。
「袖の下に回る子は打たれぬ」【そでのしたにまわるこはうたれぬ】
「ごめんなさいと素直に謝る人は酷く怒られなくて済むことの例え」です。
「尾を振る犬は叩かれず」は「素直な人は誰かれもいじめられないことの例え」です。
ビジネスでうまく使える様になりましょう。