「花椒」と「山椒」の違いとは?分かりやすく解釈
この記事では、「花椒」と「山椒」の違いを分かりやすく説明していきます。
目次
- 「花椒」とは?
- 「花椒」の使い方
- 「山椒」とは?
- 「山椒」の使い方
- 「花椒」と「山椒」の違い
「花椒」とは?
花椒は、日本語で「かしょう」、中国語で「ホアジャオ」という読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、はなやはなが咲くといった意味の花という漢字に、木の名である椒の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ花椒は、中国生まれの柑橘系の爽やかさのある香りと共にピリリとした辛さが特徴の、スパイスを表すのです。
「花椒」の使い方
花椒は、中華料理に使用されるスパイスを示す言葉として使われています。
元々は中国原産のミカン科の落葉低木であり、その果実を乾燥させて香辛料にしているのです。
中国では非常にポピュラーな調味料であり、特に四川料理では積極的に使用されており、中国では各家庭に花椒が常備されている事も少なくありません。
「山椒」とは?
山椒とは、「さんしょう」という読み方をすべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、やまとかこうざんといった意味を持っている山の文字に、香辛料として使われるものといった意味を有する椒の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から山椒は、ミカン科の落葉低木の1種や、その果実を香辛料として用いたものを示します。
「山椒」の使い方
山椒は、主に日本産のミカン科の落葉低木の実を乾燥させて香辛料に使用したものに対し、用いられる言葉です。
葉や熟す前の実や皮等を粉末にして作られており、少しだけ口の中が痺れる様なマイルドさのある辛みが特徴となっています。
日本産の香辛料であるため、和食に使用されるのが基本であり、粉山椒や花山椒といった形で果皮や花といった使用する部位により、名前が変化する点も抑えておくべき所です。
加えて山椒は、日本国内では生薬としても認められています。
「花椒」と「山椒」の違い
花椒と山椒の文字表記を並べて見比べれば、最初の漢字が花と山という違いがある事に気付く事が可能です。
所が2文字目は同じ椒の漢字が使われていて、どちらもミカン科の落葉植物とその果皮等を使用して作った香辛料を意味する言葉だったりします。
なので混同する恐れがある組み合わせなので、意味の違いをきちんと把握すべきです。
まず花椒は中国産の植物の果皮だけを使用して作られた、スパイスを意味する言葉として使われる事が多くなっています。
一方の山椒は、日本産の落葉植物の花や果皮、葉といった様々な部位を利用して作られた香辛料を示す言葉として用いられているのです。
2つの言葉は2文字目に、椒という同じ文字が使用されています。
それだけでなく、どちらもミカン科の落葉低木である共にその実等を利用して作られた香辛料を表現する言葉である点が、厄介です。
とはいえ最初の漢字の違いから、示す意味合いにも相違点が見られます。
ちなみに花椒は、中国産の植物の名称であると共にその果皮のみを使用して生み出される香辛料を表す言葉です。
対する山椒は、日本産の落葉低木を示すと共にその葉や実、花等といった様々な部位を用いて作られた香辛料を表現する言葉として使用されています。