「利用」と「活用」の違いとは?意味を詳しく解釈
この記事では、「利用」と「活用」の違いを分かりやすく説明していきます。
目次
- 「利用」の意味や使い方
- 「活用」の意味や使い方
- 「利用」と「活用」の違い
- 「利用」を使った例文と意味を解釈
- 「活用」を使った例文と意味を解釈
「利用」の意味や使い方
「利用」とは、その対象を使うことの表現になります。
各種の道具類やデジタル的なアプリ、ツール類、または施設なども対象になる言葉で、「ハサミを利用して切った」、「これには○○というソフトが利用されている」、「当施設の利用についての諸説明」のように、色々な使い方がある言葉です。
このうち、「使用」と言い換えることができるのは道具やアプリ、ツール類の場合で、施設のような簡単に使うことができる対象ではない場合には、そう置き換えてしまうと、少々違和感のある表現となってしまいます。
「施設の使用」としても意味が通り、間違っている訳ではありませんが、そのような大きな対象は、この「利用」と使う方が合っています。
「活用」の意味や使い方
「活用」は、対象を「うまく使うこと」です。
「利用」は、「使うこと」に留まる表現ですが、こちらはそれを巧みに使うという解釈になり、「あの動画には、○○というツールが活用されているらしい」とすると、○○と呼ばれるツールが巧みに使われて作られた動画だと言っているのと同じです。
何かを指して、「どうぞご活用ください」と言われれば、うまく使うようにと言われているのと同じで、「活用しないともったいない」と用いた時には、折角それがあるのにという場合や、優れている対象なので、うまく使わないともったいないと言っています。
「利用」と「活用」の違い
「利用」と「活用」の違いを、分かりやすく解説します。
「利用」は、ただ使うことと表現して構いませんが、「活用」となると、うまく使うことになります。
自ら「活用した」と使った時には、うまく使うことができたと表現しており、逆に「うまく活用できなかった」とした場合には、その対象のポテンシャルを活かし切れなかったことが表現されています。
「利用」を使った例文と意味を解釈
「利用」を使った例文と、その意味の解釈になります。
前述の通り、「使用」と言い換えることができる場合も多いです。
「子供の遊具の利用時には、きちんと保護者が見守っていて欲しい」
乗って遊ぶような遊具には、「使用」より、こちらの「利用」の方が向いています。
「使用」とするのは(言い換えられるのは)、手に持てる程度の道具類の場合だと考えていいでしょう。
「活用」を使った例文と意味を解釈
こちらは「活用」を使った例文と、その意味の解釈になります。
どこまで使えれば「活用」なのかという点は難しいものの、うまく使えていると思えばこのように表現して構いません。
「公式を活用して、回答に辿り着くことができた」
公式をうまく使って問題が解けたと言っている用い方になります。
自分でうまくそうできたと思えば、このように使うことができる言葉です。
「利用」と「活用」は、このような言葉にあります。
「利用」の一歩先が「活用」だと考えることができます。