「視野」と「視界」の違いとは?意味を詳しく解釈
「視野」と「視界」の言葉は似ていますが、それぞれの意味や使い方、違いを詳しく説明していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
目次
- 「視野」の意味や使い方
- 「視界」の意味や使い方
- 「視野」と「視界」の違い
- 「視野」を使った例文と意味を解釈
- 「視界」を使った例文と意味を解釈
「視野」の意味や使い方
「視野」とは一点に視線を固定した時に見える範囲のことを言います。
望遠鏡、顕微鏡などで見える範囲なども「視野」と言います。
また、物事の判断、思慮といったことの範囲も「視野」と言い表しますので「視野が広い」とは広い心で物事を見ること、考えることで「視野が狭い」とはその逆で考え方、見方の幅が狭いという意味になります。
また今は起こっていないことに対して、可能性として考える範囲としても「視野」という言葉を使います。
「転職も視野に入れる」などは、転職する可能性も考えていくという意味になります。
「視界」の意味や使い方
「視界」とは目に見える範囲という意味になります。
「視界に入る」「視界がきかない状態で、耳だけが頼り」「視界が悪いので今日は止めておこう」などと使います。
「視野」と「視界」の違い
「視野」と「視界」は目に見える範囲という意味においては同じですが「視野」には思慮、判断の及ぶ範囲、起こりうる可能性として考える範囲という意味もあります。
それが「視野」と「視界」の違いとなります。
例えば「引退も視野に入れてある」とは言いますが「引退も視界に入れてある」とは使いません。
「視界」は目に見える範囲という意味合いだけで使うようにしましょう。
「視野」を使った例文と意味を解釈
それでは「視野」を使った例文と意味の説明をしましょう。
- 「交渉再開も視野に入れてもいいと、彼は言った」
- 「母は昔から視野が狭く、排他的な人なのだ」
「交渉再開も視野に入れてもいいと、彼は言った」
交渉再開を「視野に入れてもいい」とは、話し合う余地がある、考えてあげてもいいという意味になります。
可能性として考える範囲内にあることは「視野に入れる」という言い方ができます。
また逆の意味で使いたい場合は「視野に入れない」「視野に入っていない」などと言えばいいでしょう。
「母は昔から視野が狭く、排他的な人なのだ」
「視野が狭い」とは、思慮、判断の及ぶ範囲が狭いということになります。
簡単に言うならば、考えること、受け入れる度量、キャパが小さい、狭いということになります。
「視界」を使った例文と意味を解釈
「視界」を使った例文と意味を見ていきましょう。
- 「目印だという家は全く視界に入ってこないのだが」
- 「ひどい吹雪で視界がきかない状態だ」
「目印だという家は全く視界に入ってこないのだが」
「視界に入ってこない」とは、自分の目に見える範囲内にないことを言います。
つまり「見えてこない」「見えない」ということになります。
「ひどい吹雪で視界がきかない状態だ」
「視界がきかない」とは目に見える範囲が狭くなる、見えなくなるということになります。
機能が働かない、能力が発揮されないということは「きかない」という言い方をします。
いかがでしたでしょうか。
「視野」と「視界」それぞれの言葉の意味、使い方、違いなどお伝えしました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていくようにしましょう。