「砂丘」と「砂漠」の違いとは?詳しく解釈
日本人は「砂丘」や「砂漠」に馴染みがないので、違いについて分らない人も多くいます。
一体どの様に違うのか、概要も併せて紹介します。
目次
- 「砂丘」とは?
- 「砂漠」とは?
- 「砂丘」と「砂漠」の違い!
「砂丘」とは?
「砂丘」は、「風により砂が運ばれ、それが堆積して丘状の地形になっているところ」のことです。
山から岩などが川に流されると、下流に行きつくまでにどんどん削られていき、河口まで行く頃にはほぼ砂になります。
その砂粒が海水に混じり漂っているのですが、強風により波しぶきが上がり、陸地に押し寄せます。
波しぶきに混ざっていた砂は海岸に打ち上げられるのですが、その後更に風により、海岸の側に吹き上げます。
砂は雑木林により止められて下に落ち、海岸付近に堆積して行きます。
するとその体積部分により風に乗って来た砂が受け止められて同じ部分に堆積していき、砂丘になっていくというメカニズムです。
「砂漠」とは?
まず、日本には伊豆大島以外の「砂漠」はありません。
何故ならば、「砂漠」にはきちんとした定義があるからです。
「年間降水量が250ミリ以下」「砂や岩石が多い」「降水量より蒸発量が多い」という条件を満たす地域の事を
「砂漠」と言うのです。
一般的に日本では梅雨期や台風の時には1日で250ミリ位の雨は降ることもありますので、年間250ミリ以下というのはかなり乾燥していることになります。
「砂丘」と「砂漠」の違い!
「砂丘」と「砂漠」の違いは主に以下の2つです。
- 地盤が違う
- 砂質が違う
地盤が違う
「砂丘」とは、「地面の上に砂が堆積した土地」のことです。
砂の下には地面があり、水分もあるので植物が生息できるのです。
「砂漠」は「砂だらけの土地」のことで、特殊な植物しか生息できません。
砂質が違う
「砂丘」は、風で飛ばされてきた砂が堆積したもので、「砂だけの丘」です。
「砂漠」は、「その土地の状態」のことであり、石や岩も数多く見られることもあるのです。
「砂丘」と「砂漠」はそもそも成り立ちが違っています。
違いを覚えておき、「砂丘」や「砂漠」を観光した時に思い出しましょう。