「検知」と「検出」の違いとは？分かりやすく解釈

「検知」とは?

「検知(けんち)」という言葉は、「道具・機器などを使用した検査を行って、異状・故障(問題の発生)などを知ること」を意味しています。

「検知」という言葉は、「普段とは異なる異状を検知して緊急警報のブザーが鳴りました」といった例文で使用することができます。

「検出」とは?

「検出(けんしゅつ)」という表現は、「専用の機器・装置などを使用して検査を行い、微量の成分(化学物質)などを発見すること」の意味を持っています。

「検出」という言葉は、「現場の土からヒ素の成分が検出されました」のような文章で使うことが可能なのです。

「検知」と「検出」の違い!

「検知」と「検出」の違いを、分かりやすく解説します。

「検知」という言葉も「検出」という言葉も「専用の機器・道具などを使って検査すること」と関係していますが、「検知」は「検出」と比べると「検査をして異状・故障・問題などに気づくこと」に意味の重点があります。

「検出」という用語は「機器や道具で検査をして、微量の化学物質(成分)を発見すること」を意味していますが、「検知」という言葉には「微量の化学物質やその成分を実際に見つけ出す」というところまでの意味合いはありません。

「検知」は「火災検知器」のように「火事などの異状や問題を知ること」を意味していますが、「検出」は「毒性物質の検出」のように「微量の化学物質を発見すること」を意味しているという違いを指摘できます。