聖書の「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」の違いとは?分かりやすく解釈
この記事では、聖書の「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」の違いを分かりやすく説明していきます。
目次
- 「新改訳」とは?
- 「聖書協会共同訳(新共同訳)」とは?
- 「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」の違い
「新改訳」とは?
「新改訳」聖書は、日本聖書刊行会が発行し、いのちのことば社から発売されている「聖書」です。
「旧約聖書」と「新約聖書」の両方から成り立っており、この1冊でキリスト教における教典の「聖書」と呼ばれます。
聖書には、以下に紹介する「聖書協会共同訳(新共同訳)」や「文語訳」、「口語訳」など、色々な種類がありますが、内容自体はどれも一緒で(原文が同じ為です)、日本語への訳し方にそれぞれ特徴があります。
「新改訳」聖書のそれが、原文に近い訳となっている為、一番本来の「聖書」に近いと考えることができますが、その為に日本語としては少々無理のある文章もまま見られます(解釈できないことはありません)。
「聖書協会共同訳(新共同訳)」とは?
「聖書協会共同訳(新共同訳)」は、日本聖書協会が発行、及び発売を行っています。
こちらには、「旧約聖書」の部分のみ、または「新約聖書」のみといった形態や、他言語の訳が付いているものも存在しているなど、豊富なバリエーションが用意されています。
訳として、日本語に適した表現に意訳されている部分も多い所が特徴で、文章として読む文には「新改訳」より、こちらの方が読みやすいかも知れません。
2018年12月に発行されたものから、この「聖書協会共同訳」という名称になりましたが、それ以前は「新共同訳」と呼ばれていました。
よって、「聖書協会共同訳」は、「新共同訳」の最新版に当たります。
「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」の違い
「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」の主な違いは以上の通りですが、「新改訳」は、プロテスタントの教会で使用されていることが多く、「聖書協会共同訳(新共同訳)」の方は、カトリックのほとんどの教会で用いられているという点も、これらの違いになります。
尚、「聖書協会共同訳(新共同訳)」の「共同」とは、カトリックとプロテスタントの教派を超えて、共同で翻訳したものだという意味からきています。
「新改訳」と「聖書協会共同訳(新共同訳)」は、このような違いになります。
これらは、通っている教会が使用している方を選ぶもので、現在の主流はこの2つとなっています。
先に挙げた「文語訳」や「口語訳」は、今ではほとんど見掛けなくなっており、一部の教会のみで使われています(新版の作成も止まっています)。