「どさんぴん」の意味とは!類語や例文!
時代劇や小説などで「どさんぴん」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「どさんぴん」とは?意味
- 「どさんぴん」の表現の使い方
- 「どさんぴん」を使った例文と意味を解釈
- 「どさんぴん」の類語や類義語
「どさんぴん」とは?意味
「どさんぴん」の意味と語源について紹介します。
- 意味
- 語源
意味
「どさんぴん」の意味は以下の2つです。
1つ目は「武士の中でも最低の身分の者を見下した表現」という意味で、江戸時代の貧乏侍を表した言葉です。
2つ目は、上記の意味が転じて「身分低い者や取るに足らない者を見下した表現」という意味で、現代の貧乏な独身男性を表した言葉です。
語源
「どさんぴん」は漢字にすると「ど三一」と表現します。
「ど」は「ものごとの程度を強めるやや下品な接頭辞」で、「どケチ」「どブス」など日常会話でよく使われます。
「さんぴん」は、「江戸時代に身分の低い武士を表す言葉」です。
これは、下級武士の年間の給与が「三両一人扶持(三両一分の給与の意味)」であったことから、軽蔑する意味で略して「三一」と呼んでいたことに由来します。
また、「一」を「ぴん」と読むのはポルトガル語で「点」を意味する“pinta”という言葉に由来しています。
現在でも「ピン芸人」や「ピンからキリまで」などに使われています。
「どさんぴん」の表現の使い方
「どさんぴん」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人を見下す言葉
- 男性に対して使われる
文法的な使い方
「どさんぴん」は形容動詞で、「どさんぴんだ・である」として使います。
複合語として「どさんぴん侍」「どさんぴん野郎」などになることもあります。
人を見下す言葉
「どさんぴん」は、元々最低階級の武士に対して町民が軽蔑して呼ぶ表現でした。
現代でも「うだつのあがらない男性」「貧乏な独身男性」などを見下す意味で使われています。
また、自分を卑下して使うこともあります。
男性に対して使われる
「どさんぴん」は「武士」を表す言葉ですので、基本的に男性に対して使います。
女性に対して使うことはありません。
「どさんぴん」を使った例文と意味を解釈
「どさんぴん」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「どさんぴん」を使った例文1
- 「どさんぴん」を使った例文2
「どさんぴん」を使った例文1
「彼はどさんぴんな若造だった」
組織や会社などで、その男性が最初のうちは階級が低く、上の人からこき使われていたことを表しています。
「どさんぴん」を使った例文2
「まだまだどさんぴんなので精進が必要だ」
まだかなりレベルが低く、上の人にとても追いつけない立場なので、頑張らなければならないと言っています。
「どさんぴん」の類語や類義語
「どさんぴん」の類語や類義語を紹介します。
- 「下っ端」【したっぱ】
- 「ぺいぺい」【ぺいぺい】
「下っ端」【したっぱ】
「身分や地位が低く、上の人にこき使われる立場の人」という意味です。
「ぺいぺい」【ぺいぺい】
「地位や身分が低い者、或いは技術や芸の未熟な者を見下して言う言葉」という意味です。
「どさんぴん」は現在では「身分低い者や取るに足らない者を見下した表現」です。
人に対して使う時には十分注意しましょう。