「任侠」とは！意味や使い方！言い換えと解釈

「任侠」の意味

「任侠」という表現は、「仁義・道徳を重んじ、弱い者を助けて不正な者(強い者)をくじくという男としての気性や信念」を意味しています。

「任侠」は「任侠道」という言葉で、「やくざ・極道としての恩讐(やられたらやり返す)や信条」を意味することが多くなっています。

しかし、「任侠」の本来の意味は「義(義理人情)のためならば命も惜しまない自己犠牲や勧善懲悪の気性に富んでいるさま」なのです。

• 「任侠」の読み方

「任侠」の読み方

「任侠」の読み方は、「にんきょう」になります。

「任侠」の表現の使い方

「任侠」の表現の使い方を紹介します。

「任侠」の表現の使い方は、「弱者を助けて義理を果たすためであれば、命さえ惜しまない自己犠牲の精神や信念」を指して使うという使い方になります。

例えば、「現代では任侠の精神はすっかりと廃れて、合理主義で損得を考える人ばかりになった」などの文章で使用することができます。

「任侠」を使った例文と意味を解釈

「任侠」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「任侠」を使った例文1
• 「任侠」を使った例文2

「任侠」を使った例文1

「現代でストイックに任侠を貫こうとしても、それに共鳴してくれる男気のある人たちがほとんどいなくなりました」

この「任侠」を使った例文は、「任侠」という表現を、「現代で禁欲的に、義理人情を重んじて自己犠牲を厭わない価値観・生き方を貫こうとしても」という意味を持つ文脈で使っています。

「任侠」を使った例文2

「世の中で困っている人のために自分を捧げて生きるという本来の任侠精神は、粗暴な性格や犯罪行為とは関係がないものです」

この「任侠」を使った例文は、「本来の義理(恩義)を大事にして、自己犠牲の気性に富んだ精神は」という意味合いで、「任侠」の表現を使用しています。

「任侠」の類語・類義語

「任侠」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。

• 「義侠心」【ぎきょうしん】
• 「男気」【おとこぎ】

「義侠心」【ぎきょうしん】

「義侠心」という表現は、「義理(正しさ)や人情を大切にして、困っている人を助けるためには自己犠牲も厭わないという男気のある精神」を意味しています。

この意味から、「義侠心」の表現を、「義を重視して自己犠牲や勧善懲悪の気性に富んだ精神」を示す「任侠」の類語として考えることができます。

「男気」【おとこぎ】

「男気」という言葉は、「義理(恩義)や弱者救済を重んじる潔い男としての気性・性質」のことを意味しています。

その意味合いから、「困っている弱者を助けずにはいられない仁義を重視する男気・信念」を示す「任侠」と近しい類似の意味を持っている類義語として、「男気」という表現を上げることができるのです。