「とんち」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「とんち」は、昔からある言葉ですが、本来の意味とは違う使われ方が多いのが特徴です。
目次
- 「とんち」の意味とは?
- 「とんち」の表現の使い方
- 「とんち」を使った例文と意味を解釈
- 「とんち」の類語や類義語
「とんち」の意味とは?
「とんち」とは、本来は「咄嗟の機転」を表す言葉です。
「あいつは実にとんちが利く奴だ」のように使い、咄嗟に機転が聞く奴だ(もちろんいい意味です)といった意味になります。
ですが、実際には「謎かけ」という解釈で使われることが多く、「とんちの利いた話」と言えば、どこかに謎かけがあり、それが洒落ているような場合を指すと考えていいでしょう。
これは本来の意味ではありませんが、こちらで覚えておく方が実用に向いているという不思議な言葉となっています。
「とんち」の表現の使い方
「とんち」の表現の使い方を紹介します。
どうして上のような本来とは違う意味で使われることが多いのかというと、これにはあの「一休さん」が大きく影響していると考えられています。
ご存知のように、一休さんは「とんち」の駆使によって、次々と問題を解決する話ばかりです。
そこで使っている「とんち」は、本来の意味の「咄嗟の機転」です。
つまり、一休さんはかなり咄嗟の機転が利く人物だと考えていいですが、その内容に「謎かけ」のようなもの多かった為、「とんち」の意味自体がそちらだと解釈されるようになったという次第です。
広くこちらの意味で浸透している言葉だと言うことができる為、「とんちの本来の意味とは?」などというクイズ問題まで出題されることがあるくらいです。
「とんち」を使った例文と意味を解釈
「とんち」を使った例文と、その意味の解釈です。
本来の意味と通じる使い方をされることも多い言葉です。
- 「とんち」を使った例文1
- 「とんち」を使った例文2
「とんち」を使った例文1
「うまくとんちが利いた内容で返したものだ」
このように使った場合、謎かけのようになっている(少し考えると意味が分かる)部分があり、それに機転が利かされていたと解釈できます。
人によってはこのように感心されることがあるものの、あまり凝っていると相手を馬鹿にしているようにもとれてしまう為、とんちの利かせ方には注意が必要です。
「とんち」を使った例文2
「そんなとんちな答えでは、クイズ問題だとは言えない」
クイズとなぞなぞの違いと聞いて、明確には答えられない人も多いのではないでしょうか。
この2つは、クイズにははっきりとした(計算できる、正確な、物理的な)答えがあり、なぞなぞは連想などから推測した答えを想像するものだという違いがあります。
よって、とんち(どちらの意味でも)で答えが出てくるような問題はクイズとは呼べず、なぞなぞの方に該当すると考えていいでしょう。
「とんち」の類語や類義語
「とんち」の類語や類義語を紹介します。
カタカナ語ではこれがとても近い意味の言葉です。
- 「ウィット」【うぃっと】
「ウィット」【うぃっと】
「ウィットに富む」という形で使うことが多く、「実にウィットに富んだ話だ」とすると、機転が利いている(且つ、それなりの面白さがある)話のことになります。
このように、「とんち」の本来の意味と実際に用いられている意味の両方を兼ねているところが、とても近い意味だと書いた理由です。
その為、多くの場合で「とんち」の言い換えに使うことができます。
「とんち」は、本来の意味と実際に使われている意味を合わせて覚えておきたい言葉です。
全く違う解釈という訳でもないので、セットで簡単に覚えることができるでしょう。