「貸与」とは!意味や使い方!例文や「譲渡」の違い
この「貸与」という言葉は、パートやアルバイトなどの求人欄で見たことがある人も多いでしょう。
目次
- 「貸与」の意味とは?
- 「貸与」の表現の使い方
- 「貸与」を使った例文と意味を解釈
- 「貸与」と「譲渡」の違い
「貸与」の意味とは?
「貸与」とは、「貸し与える」という表現を縮めた言葉です。
先のようなアルバイトの募集要項で「制服貸与」という表現がよく使われていますが、これは「制服は貸す(自前で用意する必要はない)」という意味になります。
尚、この表現が使われた際には、それを拒否するのは難しいことが多いです。
逆に言えば、その対象を借りることが(契約などの)条件になると解釈して構いません。
- 「貸与」の読み方
「貸与」の読み方
「貸与」は、「たいよ」と読む言葉です。
「貸し与える」は「かしあたえる」なので、縮めたことで読み方が全く変わってしまいます。
その為、すぐにはピンと来ない人も多いでしょうが、音読みにすると「貸」は「たい」、「与」は「よ」とそれぞれ読める漢字で、その読み方の組み合わせとなっています。
「貸与」の表現の使い方
「貸与」の表現の使い方を紹介します。
先のように、この「貸与」は「半強制的」だと考えていいでしょう。
「制服貸与」とあれば、制服は必ず借りることになり、その為に費用が掛かるとしても拒否することはまずできないと思ってください。
文章中で使う場合には、「貸与した」、「貸与される」、「貸与された」のような形が多く、それぞれ「貸し与えた」、「貸してもらえる」、「貸してもらっている」という解釈になります。
また、この言葉の対象になるは「物品」や「権利」で、土地や建物なども対象になりますが、「金銭」そのものには使わない言葉です。
「貸与」を使った例文と意味を解釈
「貸与」を使った例文と、その意味の解釈になります。
特に難しい使い方はない言葉なので、解釈に困ることはまずないでしょう。
- 「貸与」を使った例文1
- 「貸与」を使った例文2
「貸与」を使った例文1
「会社から貸与されている社用車の調子が今いちだ」
会社からその車を使うように指定されており、あまりその調子がよくないと言っています。
自分の車でも構わない場合には、「借りている」と使う方が合っています。
「貸与」を使った例文2
「貸与した物がようやく返ってきた」
「貸与」は貸し与えることなので、借りた側には返却の義務がありますが、それがないという場合もまま見られます。
例えば、キャンペーンの最中だけ特別な制服を貸与され、それが終わったら持ち帰って構わない(返す必要がなく、そのままくれる)と言ったような場合です。
「貸与」と「譲渡」の違い
「譲渡」(じょうと)は「譲り渡す」が縮まった表現で、こちらは「与える」ことになります。
あげてしまうので、その対象はそのまま相手のものとなり、この言葉もまた、「金銭」には使うことはなく、物品などが対象になります。
「貸与」は、ただ貸し与えるという意味だけでなく、使われた際にはそれをまず借りることになるという解釈も含まれていると覚えておきましょう。