「先天的」の意味とは!使い方や対義語まで詳しく解釈
この「先天的」という言葉は、いい意味でも悪い意味でも使われます。
目次
- 「先天的」の意味とは?
- 「先天的」の表現の使い方
- 「先天的」を使った言葉と意味を解釈
- 「先天的」の対義語
「先天的」の意味とは?
「先天的」とは、「生まれつき」と言い換えることができる言葉です。
動物に対して、「この個体は先天的に耳が長い」と使うと、他の個体より生まれつき耳が長いと言っており、使い方次第でいい意味にも悪い意味にもなります。
尚、この例では特にどちらでもありません。
そのような見掛けなどから、生まれもった素質といった目に見えないものにも使うことのできる言葉です。
- 「先天的」の読み方
「先天的」の読み方
「先天的」は、「せんてんてき」と読んでください。
「先天」だけで使うと、「生まれる前から」という解釈になり、それをもって生まれてきたことから「先天的」と表現されます。
「先天的」の表現の使い方
「先天的」の表現の使い方を紹介します。
生まれつきの何かという解釈で使う言葉なので、その内容は本人の努力などとは関係ありません。
ですが、全く変化させることができないという訳でもなく、例えば、先天的に目が小さい人が整形手術という手段によってそれを変えることができるように、物理的なものであれば自分のいい方向に変化させることも可能です。
ただし、それが目に見えない気質のような対象の場合は簡単に変えられるものでもありません。
また、誤魔化しなどの為に、本当にそうなのか(生まれつきか)分からない使い方をされることもある言葉です。
「先天的」を使った言葉と意味を解釈
「先天的」を使った言葉と解釈です。
この言葉は、以下のような使い方をよく見聞きします。
- 「先天的な才能」
- 「先天的な病気」
「先天的な才能」
「生まれもった才能」という解釈になり、言い換え表現で「天賦の才」(てんぷのさい)とも表現されます。
芸術的な分野で使われることが多い言葉ですが、漫画ではギャンブルのこれがあるという使い方もありました。
「先天的な病気」
その病気が生まれつきだと表現したい時には、この「先天的な病気」だと表現できますが、こちらより「先天性」という形にするのが一般的で、特に医療関係者の間では「先天性の○○症候群」などという表現が用いられる方が多いです。
「先天的」の対義語
「先天的」の反対の意味の言葉は、「後天的」(こうてんてき)です。
生まれた後に環境や自らの努力などによって身に付いた(付いてしまった)もので、生物学上、これは子供には遺伝しないと言われています。
つまり、生まれつきの才能は遺伝することはあっても、本人の努力によって体を鍛えたような場合、それは遺伝しないので、子供まで体が強くなるとは限らないということです。
勉強についても同様で、努力によって東大に合格したとしても、同様に子供まで頭がよくなる訳ではありません(生物学上の定義であって、確実なものだとまでは分かっていません)。
「先天的」は、「生まれつき」だと表現する為の言葉で、その内容次第でいい意味にも悪い意味にもなると覚えておきましょう。