「暫定的」の意味とは!使い方や対義語まで詳しく解釈
この「暫定的」という言葉は色々な分野で使われており、どの場合も意味は一緒です。
目次
- 「暫定的」の意味とは?
- 「暫定的」の表現の使い方
- 「暫定的」を使った言葉と意味を解釈
- 「暫定的」の対義語
「暫定的」の意味とは?
「暫定的」は、「正式に決定するまでの間の一時的なもの」という意味になります。
「これは暫定的な処置だが~」と使うと、決定ではないが、とりあえずの処置だという解釈になり、その後にきちんとしたそれが必要だと分かります。
スポーツでもよく使われる言葉で、有名なのはボクシングで用いられる例です。
ボクシングでは、階級ごとのチャンピオンが引退、または階級を変更すると、その座が空位になり、その下になるランキングの1位と2位が対戦し、勝利した方が暫定的なチャンピオンとなります。
後にそれに勝利した選手が本当のチャンピオンとして認定されるという仕組みが採用されています。
- 「暫定的」の読み方
「暫定的」の読み方
「暫定的」は、「ざんていてき」と呼んでください。
「暫定」だけでもよく使われる言葉で、「決定するまでの一時的な」という解釈になり、それだという意味で「的」を付けて使っている表現です。
「暫定的」の表現の使い方
「暫定的」の表現の使い方を紹介します。
ボクシングの例を挙げましたが、この言葉はゴルフでもよく用いられています。
そのゴルフでは、ティーショットがOBになるか際どい場合、暫定的にもう一度打っておき、先に打ったボールが見付からなかった時には後から打ったボールを採用する(3打目になります)というルールがあります。
これによって、見付からないと分かった時点で打ち直すよりプレイがスムーズに進行するというメリットがあり、後から打ったボールは「暫定球」と呼ばれ、先のボールが見付かった時にはそのまま回収します。
このような使い方以外にも、「あくまで暫定的だ」といったように、何かをしたものの「決定ではない」という意味で広く使うことができる言葉となっています。
「暫定的」を使った言葉と意味を解釈
「暫定的」を使った言葉の解釈です。
免許に関しては、自動車のものがいい例になります。
- 「暫定的な免許」
- 「暫定的な対応」
「暫定的な免許」
「仮免許」(かりめんきょ)とも呼ばれ、ここでは自動車のそれとして説明しますが、正式な免許ではなく、路上教習の為に一時的に発行されます。
その後、更に試験を経て正式なものの取得という流れになり、あくまで教習の間だけ路上で運転することができる為のものです。
自動車以外の免許の場合にも意味合いは一緒で、同様に正式なものではない(それが必要な教習など、何かの目的の為に)一時的に発行された免許だと考えてください。
「暫定的な対応」
正式な対応ではない、あくまで一時的な対応だという意味になります。
この後には正式な対応が必要になると考えて構いませんが、それがいつになるかまでは分かりません。
「暫定的な対応として、梯子を使うことにした」と用いた場合、とりあえずは梯子で対応しておき、そのうち階段などが作られるかも知れません。
「暫定的」の対義語
「暫定的」の反対の意味になる言葉は、「恒久的」(こうきゅうてき)となります。
今後変わることがない対象に使う言葉で、それが決定だという意味も含まれています。
意味としては「確定」や「決定」を使えば同じことが表現できますが、対になる言葉としては「恒久的」が適しています。
「暫定的」は、「とりあえず一時的の」といった解釈で色々な対象に使える言葉です。
必要があってそうしたものの、決してそれと決まった訳ではないという意味になります。