「品がない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
映画やドラマ、日常会話で「品がない」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「品がない」の意味
- 「品がない」の表現の使い方
- 「品がない」を使った例文と意味を解釈
- 「品がない」の類語や類義語
「品がない」の意味
「品がない」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「人格やふるまいが洗練されていない様子のこと」という意味で、その人の態度や話し方、マナーなどに落ち着きや気品がなく、卑しい感じがすることを言います。
2つ目は、「ものの見た目が低俗で野蛮な様子のこと」という意味で、あらゆるもののデザインや雰囲気、使い方などがみっともなく粗野な漢字がすることを言います。
- 「品がない」の読み方
- 「品がない」を分解して解釈
- 「品」の語源とは
「品がない」の読み方
「品がない」の読み方は、「ひんがない」になります。
「しながない」と読み間違わない様にしましょう。
「品がない」を分解して解釈
「品がない」は「品+が(助詞)+ない」で成り立っています。
「品」は「しな」とも読み、「人やものに備わっている、良い程度や質」という意味があります。
「ない」は形容詞で、否定の意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「人やものに備わってる良い程度や質がないこと」という意味で使われています。
「品」の語源とは
「品」の語源は仏教用語からきています。
「品」と言えば「上品」「下品」という言葉をイメージしますが、これは浄土宗の教えである「九品(くほん)」という思想による言葉で、「上品(じょうぼん)」「下品(げぼん)」と読みます。
「九品」とは、人間の生前における「人柄・性格・ふるまい」を9つの品格に分けて、それぞれの品格により亡くなった時の往生の仕方が決まってくるという教えです。
ここから人の性格やふるまいなどのことを「品格」「品」と呼ぶ様になったのです。
「品がない」の表現の使い方
「品がない」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 備わった雰囲気に使われる
文法的な使い方
「品がない」は形容詞であり、文末にそのまま使えます。
「品がない〇〇」と名詞を修飾したり、副詞として「品がなく」と使うこともあります。
備わった雰囲気に使われる
人に対して「品がない」と使う時には、その人に元から備わっている雰囲気や本質などのことを言います。
その人と接する人が皆「格が高い」「落ち着いた雰囲気がある」と思う時に使われます。
「品がない」を使った例文と意味を解釈
「品がない」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「品がない」を使った例文1
- 「品がない」を使った例文2
「品がない」を使った例文1
「彼の食事の仕方は品がない」
食事をする時にナイフやフォークを上手く使えなかったり、お喋りばかりしているなど、洗練されていない様子を表しています。
「品がない」を使った例文2
「この作品展は品がないものばかりだ」
サブカルチャーなどの前衛的な作品展に行き、刺激ばかりを求めていて質が低いと決めつけています。
「品がない」の類語や類義語
「品がない」の類語や類義語を紹介します。
- 「はしたない」【はしたない】
- 「下劣」【げれつ】
「はしたない」【はしたない】
「礼儀に反した行為をして見苦しいこと」という意味です。
「下劣」【げれつ】
「人柄や態度が下品で、礼儀を欠いていること」という意味です。
「品がない」は、「人格やふるまいが洗練されていない様子のこと」「ものの見た目が低俗で野蛮な様子のこと」という意味があります。
良い意味ではないので注意して使いましょう。