「甲斐性なし」の意味とは！類語や例文など詳しく解釈

「甲斐性なし」の意味とは?

「甲斐性なし」の「甲斐性」とは、何かを実行する能力や意気込みのことです。

これがないということは、何事に対してもやる気に乏しいと解釈ででき、そのような人に対してこの「甲斐性なし」と使われると考えていいでしょう。

例えば、最後までやり遂げる能力は無かったとしても、意気込みや実行までしっかりしていたと思えば、「甲斐性なし」とは表現しません。

その為、これがある人が必ずしも有能という訳ではありませんが、やる気さえないという状態ではなく、少なくともそのやる気はかなりものだと解釈していいでしょう。

• 「甲斐性なし」の読み方

「甲斐性なし」の読み方

「甲斐性なし」の読み方は、「かいしょうなし」になります。

口語でよく「かいしょなし」と使われることがありますが、これは間違いなので気を付けてください。

きちんと漢字で見ると、「かいしょう」だと分かりますが、この漢字表現を知らずに使っている人も多い言葉です。

「甲斐性なし」の表現の使い方

「甲斐性なし」の表現の使い方を紹介します。

意味としては先に挙げた通りですが、実際の使われ方は「金銭的に乏しい」という意味のことが多い言葉となっています。

その解釈で「稼ぎが悪い」ことの表現によく使われる為、すっかりその意味だと思ってしまっている人も多いかも知れませんが、本来はそうではありません。

しかし、言葉の意味は本来のものと、実際に(ほとんどの場合でそう)使われているものと分けた場合、実用面では後者を知っていた方がいいという場合も少なくない為、こちらの意味も覚えておかないといけません。

「甲斐性なし」を使った例文と意味を解釈

「甲斐性なし」を使った例文と、その意味の解釈です。

本来の意味と、実際に多く使われている意味で用いている例文です。

• 「甲斐性なし」を使った例文1
• 「甲斐性なし」を使った例文2

「甲斐性なし」を使った例文1

「あんなに甲斐性なしでは、新しいチームに加えることはできない」

やる気に乏しいという意味で解釈できる使い方です。

本来はこのように使う言葉ですが、ややもすると、金銭的に乏しいのが理由だと思われてしまう場合があるので、この手の使い方は難しいところです。

「甲斐性なし」を使った例文2

「旦那が甲斐性なしだと散々愚痴を言っていた」

この使い方が実際によく用いられている解釈になります。

すっかりこのような意味で定着してしまっているので、本来の意味で使った時に首を傾げられてしまうようなこともあるほどです。

「甲斐性なし」の類語や類義語

「甲斐性なし」の類語や類義語を紹介します。

よく使われている方の意味の類語になります。

• 「生活力がない」【せいかつりょくがない】

「生活力がない」【せいかつりょくがない】

この「生活力」とは、金銭的な余裕や稼ぎのことになり、それがないと使うことで「甲斐性なし」と同じ解釈になります。

こちらだとそのまますんなりと意味が入ってくるでしょう。