「遠謀」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「遠謀」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「遠謀」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「遠謀」の意味
- 「遠謀」の表現の使い方
- 「遠謀」を使った例文と意味を解釈
- 「遠謀」の類語や類義語
「遠謀」の意味
「遠謀」とは、今だけでなく、先のことまでを考えたはかりごとのことを言います。
- 「遠謀」の読み方
「遠謀」の読み方
「遠謀」の読み方は、「えんぼう」になります。
「遠謀」の表現の使い方
「遠謀」を使った表現を紹介します。
「遠謀」とは、将来的なことまでを視野に入れた計画のことを言います。
つまり今さえ良ければいいという浅い知恵ではなく、深い思慮による計画となります。
よく使われる言い方に「深慮遠謀」があります。
「深慮」とは深く考えたことで、抜かりがないという意味合いになりますので、深く考えて、先のことまで計画しているという意味になるわけです。
一見、いい意味の言葉に思えますが、腹黒い、何を考えているのか読めない人というニュアンスも含み、どこか悪い印象を与える言葉でもあります。
ようするにその時の場の空気、物事の状態によって意味合いも変化するわけです。
例えば「彼は軽々しく動く人じゃないし、遠謀をめぐらしているはずだ」と言えば、相手はしっかり者なので甘く見てはいけないといったニュアンスになります。
一方で「彼女は深慮遠謀に長けた人だから、この提案を素直に受け取るわけにはいかない」という言い方をすれば何か裏があるのではないか、悪巧みではないのかという意味合いにもとれるのです。
以上のように、前後にある言葉、状況に応じて「遠謀」の意味合いを前向きにとるのか、ネガティブにとるのか判断しましょう。
「遠謀」を使った例文と意味を解釈
「遠謀」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「遠謀」を使った例文1
- 「遠謀」を使った例文2
「遠謀」を使った例文1
「あの時は彼女の発言や行動は誰からも理解されなかったが、今になれば彼女の遠謀だったのだと恐れ入る」
今だけのことではなく、先のことまでも考えた発言、行動のことを「遠謀」と言います。
例文のように、その時は人から受け入れられないこともありますが、後になって深い考えがわかることも多いのです。
「遠謀」を使った例文2
「彼は昔から遠謀に長けた男だから、今回の意見も何か意味のあることに違いない」
将来的なことを考えた計画をしっかり作れる人のことを「遠謀に長ける」と表現します。
冷静であるという褒め言葉でもありますが、腹黒い、何を考えているかわからないといった悪口的な要素もあります。
「遠謀」の類語や類義語
「遠謀」の類語や類義語を紹介します。
- 「先見の明」【せんけんのめい】
- 「先を見越す」【さきをみこす】
「先見の明」【せんけんのめい】
「先見の明」とは先々がどうなるのか、見抜く目や知識を持っていることを言います。
「彼女は先見の明があるから、きっと大丈夫だ」という風に使います。
「先を見越す」【さきをみこす】
「先を見越す」とは、将来がどうなるか、見通すという意味になります。
「うちの社長は先を見越す目を持っていたから成功した」「先を見越して今のうちに買っておこう」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「遠謀」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。