「かしずく」の意味とは!使い方や「かしづくポーズ」まで詳しく解釈
この「かしずく」という表現は、聞いたことがない人も多いでしょう。
目次
- 「かしずく」の意味とは?
- 「かしずく」の表現の使い方
- 「かしづくポーズ」とは?
- 「傅く」と「跪く」の違い
「かしずく」の意味とは?
「かしずく」は、誰かに「仕える」、または「世話をする」という意味で使います。
後者では、心を込めて行うという解釈になり、主に自分より目上の人にそのようにすると使います。
宗教でも使われる言葉で、そのような場で見聞きすることも多いです。
どのような宗教にも崇めるべき対象というものが存在します。
それに対して「かしずく」、「かしずいている」などと用いられますが、中にはキリスト教のようなそのような考え方がない(同教では、神は常に人間と共に存在しているので、それに仕えるという考え方はしていません)宗教もある為、必ず使われるという訳でもありません。
- 「かしずく」の漢字での書き方
「かしずく」の漢字での書き方
「かしずく」は、漢字では「傅く」と表記します。
パソコンやスマホの変換では簡単に出すことができますが、記述の際にはどのような漢字なのか分からないということも多いでしょう。
ですが、この「傅く」は漢字検定では準1級レベルになり、分からなくても恥ということはありません。
無理に漢字で表記せずに、平仮名のままで充分に使うことができます(そちらの場合も多く見られます)。
「かしずく」の表現の使い方
「かしずく」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は先のように、誰かに仕えたり、心のこもった世話をするという意味になりますが、王様や主君に仕えるというくらいでないと用いない表現です。
言ってしまう仰々しい表現になる為、昔の武家などであれば分かりますが、現在ではそこまでと表現する対象は、それこそ召使いのような身分でもないと存在しないかも知れません。
心のこもった世話という解釈でも、寝たきりの人の身の回りの世話というような場合でないと使うことはなく、すごく謙譲表現になる言葉だと理解しておきましょう。
このような意味となる為、先のような絶対的な信仰対象が存在する宗教でよく見聞きする言葉となっています。
「かしづくポーズ」とは?
俗にこの「かしづくポーズ」と呼ばれているのが、相手が立った状態の前で屈んで片膝の状態になり、跪くポーズです。
「かしづくポーズ」は主君に対する忠誠の意となるポーズであると共に、その状態から手を前に出すと「結婚してください」のポーズになります。
欧米では求婚の際に、このポーズでそれを行う場合も少なくありません。
尚、「かしづく」としていますが、「かしずく」でも問題なく、何故かこのポーズについてはそう表現されることが多いだけです。
この言葉は基本的にどちらの表記でも使うことができます。
「傅く」と「跪く」の違い
「かしずく」と漢字で表記する時に、誤って「跪く」と書いてしまうことがあります。
これは「ひざまずく」と読みますが、上の「かしづくポーズ」が正にその表現になることから、この言葉をそのようにも読むのかと勘違いされている為だと推測されます。
「傅く」はポーズ自体のことではなく、紹介したような意味で使う言葉の為、間違えないように注意してください。
「かしずく」という言葉は、このような意味があると覚えておいてください。
実際にそれに近い状態だとしても、あまり使われることはありません。