「精根尽きる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「精根尽きる」という言葉が使われていることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。

目次
- 「精根尽きる」の意味
- 「精根尽きる」の表現の使い方
- 「精根尽きる」を使った例文と意味を解釈
- 「精根尽きる」の類語や類義語
「精根尽きる」の意味

「精根尽きる」の意味は以下の2つです。
1つ目は「行動する精力と根気がなくなる」という意味で、精神的に疲れてしまい、ものごとを最後までやり遂げようという意欲がなくなってしまうことを言います。
こちらは見た目は元気そうに見えるのに、内面的に弱っている状態を表します。
2つ目は「気力も体力もなくなる」という意味で、気持ちが弱まってしまうだけではなく、体力を消耗してしまい、身動きができなくなることを言います。
こちらは仕事で残業が続いたり、スポーツで過酷な練習が続いたりして、肉体的な疲労が溜まってぐったりする状態を表します。
- 「精根尽きる」の読み方
- 「精根尽きる」を分解して解釈
「精根尽きる」の読み方
「精根尽きる」の読み方は、「せいこんつきる」になります。
「精根」を「しょうこん」と読み間違わない様にしましょう。
「精根尽きる」を分解して解釈
「精根尽きる」は「精根+尽きる」で成り立っています。
「精根」は「精力と気力」「ものごとをやり遂げようとする気持ち」「精神力と体力」という意味があります。
「尽きる」は「次第に減っていき、遂になくなること」「それまで続いていたものが途絶えること」という意味です。
これらの言葉が組合わさり「精力と気力が遂になくなる」「精神力と体力が続かなくなる」という意味で使われています。
「精根尽きる」の表現の使い方

「精根尽きる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「精根」と「精魂」の使い分け
文法的な使い方
「精根尽きる」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「精根尽きて」になります。
「精根」と「精魂」の使い分け
「精根」と同じ読み方で似た意味の言葉に「精魂」があります。
「精根」は「精神的な要素の他に体力的な要素が含まれていること」という意味です
「精魂」は「精神的な要素がより強いこと」という意味です。
最も分り易い使い分けの例としては「精根尽きる」と「精魂込める」があります。
「精根尽きる」を使った例文と意味を解釈

「精根尽きる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「精根尽きる」を使った例文1
- 「精根尽きる」を使った例文2
「精根尽きる」を使った例文1
「システムがダウンした時点で精根尽きた」
ただでさえ納期に間に合わない状態で必死だったところへ、システムがダウンしてしまい、一気にやる気が失せてしまったことを表しています。
「精根尽きる」を使った例文2
「決勝戦が終り精根尽きた」
スポーツで、決勝戦まで必死に戦い抜き、もうこれ以上気力も体力が続かない程頑張ったことを表しています。
「精根尽きる」の類語や類義語

「精根尽きる」の類語や類義語を紹介します。
- 「憔悴しきる」【しょうすいしきる】
- 「疲弊し切る」【ひへいしきる】
「憔悴しきる」【しょうすいしきる】
「心身共に疲れて、やつれ果てること」という意味です。
「疲弊し切る」【ひへいしきる】
「限界まで体力を消耗して何もできない状態になること」という意味です。
「精根尽きる」は「行動する精力と根気がなくなる」「気力も体力もなくなる」という意味があります。
必死で頑張ってきたことが途切れた時に使いましょう。