「ばら撒き」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「ばら撒き」という言葉にいい響きがないのは、近年の政治の所為かも知れません。
目次
- 「ばら撒き」の意味とは?
- 「ばら撒き」の表現の使い方
- 「ばら撒き」を使った例文と意味を解釈
- 「ばら撒き」の類語や類義語
「ばら撒き」の意味とは?
「ばら撒き」とは、本来は「あちこちに撒き散らす(配る)こと」という意味になる言葉です。
「ビルの屋上から紙幣をばら撒く事件が起きた」などと使われるのがこの本来の意味で、元はこの意味しかない言葉ながら、先のように政治の世界で起きている出来事から、スラングとしての意味が発生してしまいました。
その意味とは、政府与党が政党支持率や個々の議員の当選の為に公共事業や新たな制度の為に予算を充てることです。
歳入を無視して行われることさえあり、例えそれらが必要だとされているものだとしても、過剰な分配となるとこのように表現されてしまいます。
- 「ばら撒き」の読み方
「ばら撒き」の読み方
「ばら巻き」の読み方は、「ばらまき」になります。
カタカナにして「バラ巻き」とした方が悪いイメージが出ることから、政治が行う先の意味ではこちらが使われることが多いです。
「ばら撒き」の表現の使い方
「ばら撒き」の表現の使い方を紹介します。
「撒き散らす」という本来の意味の方は置いておいて、政治による「はら巻き」は、それらにお金を投入することが結果的に支持率や票に繋がるという意図から行われます。
その為、支持率や票を「買っている」と揶揄されることが少なくなく、非難の対象となる訳ですが、該当する対象にとっては嬉しいことでもあります。
しかし、度が過ぎると反ってそんなことをしていて(政府として)大丈夫なのかと逆効果になる場合もあり、例えば、低所得者に対する定額給付金は、もらえる立場の人からも批判の声がありました。
このような使い方になっているのがスラングとしての用い方なので、そちらではあまり聞きたくない言葉です。
「ばら撒き」を使った例文と意味を解釈
「ばら撒き」を使った例文と、その意味の解釈です。
両方の意味の例文を挙げていきます。
- 「ばら撒き」を使った例文1
- 「ばら撒き」を使った例文2
「ばら撒き」を使った例文1
「集まったお歳暮は、社員全員にばら巻くか」
会社宛に送られてきたお歳暮を社員全員で(方法や配分などはどうであれ)分けようと言っています。
このような使い方であれば何も悪い意味は含まれておらず、前述の通り、これがこの言葉としての本来の使い方になります。
「ばら撒き」を使った例文2
「現政権は、支持率が落ちると、すぐにばら撒き政策で回復しようとする」
政権の支持率は、3割を切ると危険水域だと言われてます。
この回復の為に、公共事業や新たな制度にお金をつぎ込むようなことが「ばら巻き」になりますが、そのお金の出所も少しは考えて欲しいものです。
「ばら撒き」の類語や類義語
「ばら撒き」の類語や類義語を紹介します。
スラングの意味で使うと、要はこれだと言っていいでしょう。
- 「買収」【ばいしゅう】
「買収」【ばいしゅう】
思い切った解釈かも知れませんが、要は支持率や票を「買収」しているのが政治的な「ばら巻き」です。
このような直接的な表現をぼかして使われていると考えると、それが非難される理由も分かるというものでしょう。
「ばら撒き」という言葉自体に悪い意味は含まれていないはずが、すっかり悪いイメージのある言葉として定着しつつあります。
それが政治の所為というところがまた、何とも言えないところです。