「無策」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語、或いはビジネスで「無策」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「無策」の意味
- 「無策」の表現の使い方
- 「無策」を使った例文と意味を解釈
- 「無策」の類語や類義語
「無策」の意味
「無策」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「何の対処法ややり方も用意していないこと」という意味です。
ものごとをするにあたり、最初から方策や対策を立てずにぶっつけ状態であることを言います。
2つ目は「見通しや計画がないこと」という意味です。
ものごとを始めるのに、計画や準備、或いはどの様に結果に導いていくかなどの予測なども全くない状態であることを言います。
- 「無策」の読み方
- 「無策」の言葉の成り立ち
- 「無策」が使われる言葉
「無策」の読み方
「無策」の読み方は、「むさく」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「無策」の言葉の成り立ち
「無策」の「無」は「ない」とも読み「~がない」「存在しない」「打ち消しの助動詞」という意味があります。
「策」は「はかりごと」「計画」「手段・方法」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「計画や予測が存在しない」「手段や方法がない」という意味で使われています。
「無策」が使われる言葉
「無策」が使われる言葉には以下の2つがあります。
「無為無策(むいむさく)」は、「何も対策がなく、ただ見ているしかない状態のこと」という意味です。
「無能無策(むのうむさく)」は、「能力も手段もなく、何もできないこと」という意味です。
どちらも「無策」を強調する言葉として使われています。
「無策」の表現の使い方
「無策」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「できない」「やらない」両方に使われる
文法的な使い方
「無策」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「無策だ・である」と使われます。
副詞として使う時には「無策に」になり、形容詞として使う時には「無策な〇〇」になります。
「できない」「やらない」両方に使われる
「無策」は「やろうとしてもできない状態」だけではなく、「やろうとしない状態」にも使われます。
組織や団体がその件に関して真剣に向き合おうとしない時にも使われるのです。
「無策」を使った例文と意味を解釈
「無策」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「無策」を使った例文1
- 「無策」を使った例文2
「無策」を使った例文1
「行政は台風による災害復興に関しては無策状態だ」
台風により浸水などで家屋が崩壊した人達も多いのですが、行政としては手一杯で地方自治体任せになっていることを表しています。
「無策」を使った例文2
「次の選挙戦に関してはまだ無策だ」
政治家が、次の選挙戦に出馬するのかどうかを決めかねている状態を表しています。
「無策」の類語や類義語
「無策」の類語や類義語を紹介します。
- 「考えなし」【かんがえなし】
- 「手を拱く」【てをこまねく】
「考えなし」【かんがえなし】
「特に意図がなく、何も思うところがない言動のこと」という意味です。
「手を拱く」【てをこまねく】
「現時点で何もできずに傍観するしかない状態のこと」という意味です。
「無策」は「何の対処法ややり方も用意していないこと」「見通しや計画がないこと」という2つの意味があります。
ビジネスで全く何も手立てがない時に使いましょう。