「祝い箸」の意味とは?「神人共食」の意味も合わせて解釈
近年では、この「祝い箸」を使うことが減ってきていると言われています。
目次
- 「祝い箸」とは?
- 「祝い箸」の意味・「神人共食」とは?
「祝い箸」とは?
「祝い箸」とは、正月に各々に1組ずつ用意される、柳の木で作られた長さ八寸の丸箸のことです。
正月の三が日はこの箸を続けて使うのが一般的で、その材質から「柳箸」とも呼ばれます。
ですが、一人暮らしの人や若者は特に用意しないことが増えており、この言葉を聞いたことがないという人も居るかも知れません。
尚、この八寸という長さには意味があり、「末広がりの8」からきていると言われています。
「祝い箸」の意味・「神人共食」とは?
「祝い箸」は、その両端が同じ作りになっていることから、「両口箸」とも呼ばれます。
何故そのような作りになのかと言えば、片方を人間が使い、もう片方は神様が使うからです。
おせち料理は神様への捧げ物として用意されるもので、それを神様と共にいただくことでご利益が得られると考えられており、この考え方が「神人共食(しんじんきょうしょく)」と呼ばれています。
正月に「祝い箸」を用意する理由は、おせち料理の由来(神様への捧げ物)から考えてみるといいかも知れません。
これまであまり使ったことがない人も、来年は用意してみてはどうでしょう。