「木賃宿」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「木賃宿」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「木賃宿」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「木賃宿」の意味
- 「木賃宿」の表現の使い方
- 「木賃宿」を使った例文と意味を解釈
- 「木賃宿」の類語や類義語
「木賃宿」の意味
「木賃宿」とは、江戸時代に、泊り客が持ってきた米などを炊く為に、宿屋に薪(たきぎ)代を払って泊めてもらう安い宿という意味と、泊り賃が安い粗末な宿という意味があります。
- 「木賃宿」の読み方
「木賃宿」の読み方
「木賃宿」の読み方は、「きちんやど」になります。
「木賃宿」の表現の使い方
「木賃宿」を使った表現を紹介します。
「木賃宿」は、木賃を払って泊めてもらう安い宿という意味になります。
木賃とは何かと言いますと、米などを炊く為の薪の代金のことです。
しかし現在は薪を使って米を炊くことはほぼありませんので、料金の安い宿、安宿といった意味で解釈します。
日常的な会話では「木賃宿」という言葉を使うことは少ないかと思いますが、昔の小説などを読んでいますとわりと使われていますのでこれを機会に覚えておきましょう。
「木賃宿」を使った例文と意味を解釈
「木賃宿」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「木賃宿」を使った例文1
- 「木賃宿」を使った例文2
「木賃宿」を使った例文1
「いかにも昔の木賃宿といった感じだが、車中泊よりはマシと思って我慢しよう」
料金は安いのですが、いかにも粗末な部屋、設備も悪い宿のことを「木賃宿」と言います。
例文は、車の中で寝るよりはマシであるといったことから、低ランクのホテルであることがわかります。
「木賃宿」を使った例文2
「贅沢はできないので、木賃宿ばかり利用している」
「木賃宿」とは、安い粗末な宿屋という意味になります。
サービスはなくても、泊り料金は安いのです。
昔の小説の中で、お金がないので「木賃宿」に泊まるより仕方がないという描写も多くあります。
「木賃宿」の類語や類義語
「木賃宿」の類語や類義語を紹介します。
- 「安ホテル」【やすほてる】
- 「簡易旅館」【かんいりょかん】
「安ホテル」【やすほてる】
「安ホテル」とは、料金の安いホテルという意味ですが、そのかわり、サービスなど充実しておらず、粗末な部屋であることが一般的です。
「せっかくの旅行なのに、安ホテルじゃつまらない」「お金がなかったから、安ホテルの貧乏旅行だったけれどとても楽しかった」などと使います。
「簡易旅館」【かんいりょかん】
「簡易旅館」とは、安い料金で泊まれる、簡易な宿泊施設のことです。
日雇い労働者などが多く利用しますが、俗語では「ドヤ」と言われています。
これは「やど」を逆さまにしてあるのです。
またこのような「簡易旅館」が多く集まっている地域のことを「ドヤ街」と言います。
「長年行方不明だった叔父は、簡易旅館を利用して生活していたらしい」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「木賃宿」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。