「行き渡らせる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「行き渡らせる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「行き渡らせる」の意味
- 「行き渡らせる」の表現の使い方
- 「行き渡らせる」を使った例文と意味を解釈
- 「行き渡らせる」の類語や類義語
「行き渡らせる」の意味
「行き渡らせる」の意味は以下の2つです。
1つ目は「広い範囲までもれなく届くこと」という意味です。
あるものごとを、対象となる範囲の人達全てに及ばせることを言います。
2つ目は「世間に広く伝えること」という意味です。
あるものごとや自分の思想や考え方などを、不特定多数の人々に広く伝えることを言います。
- 「行き渡らせる」の読み方
- 「行き渡らせる」を分解して解釈
「行き渡らせる」の読み方
「行き渡らせる」の読み方は、「ゆきわたらせる」または「いきわたらせる」になります。
古くは「ゆく」が使われてきましたが、現在では話し言葉として「いく」が使われることも多くなっています。
「行き渡らせる」を分解して解釈
「行き渡らせる」は「行き+渡ら・せる」で成り立っています。
「行き」は動詞「行く」の連用形で、「移動する」「目的地へ向かう」「ものごとがはかどる」「それで進める」「気持ちが満足する」という意味があります。
「渡らせる」は、動詞「渡る」の未然形に使役の助動詞「せる」が付いた言葉で、「一方から他方へ越えて行かせる」という意味の他に「配られてある範囲全体に届かせる」という意味があります。
これらの言葉が組み合さり「ものごとがある範囲全体に向かって届くようにさせる」という意味で使われています。
「行き渡らせる」の表現の使い方
「行き渡らせる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分から行動を起こす時に使う
文法的な使い方
「行き渡らせる」は動詞ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「行き渡らせて」になります。
自分から行動を起こす時に使う
「行き渡らせる」は使役の助動詞「させる」が付く言葉ですので、自分から何らかの行動を起こしてその様に仕向ける時に使います。
自然に伝わったり届いたりする時には使われません。
「行き渡らせる」を使った例文と意味を解釈
「行き渡らせる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「行き渡らせる」を使った例文1
- 「行き渡らせる」を使った例文2
「行き渡らせる」を使った例文1
「パンフレットを参加者全員に行き渡らせる役割をした」
就職説明会などで、大勢参加者がいる時に、パンフレットをもれなく配る担当になったことを表しています。
「行き渡らせる」を使った例文2
「メールを誤送信して全員に行き渡ってしまった」
メールを送信する時に間違ってグループ送信してしまい、全員に届いてしまったことを表しています。
「行き渡らせる」の類語や類義語
「行き渡らせる」の類語や類義語を紹介します。
- 「流布させる」【るふさせる】
- 「普及させる」【ふきゅうさせる】
「流布させる」【るふさせる】
「世間的に広く知らせること」という意味です。
「普及させる」【ふきゅうさせる】
「考え方ややり方、ものの名前などを社会に確実に広めていくこと」という意味です。
「行き渡らせる」は「広い範囲までもれなく届くこと」「世間に広く伝えること」という意味です。
ものや情報まんべんなく及んだ時に使いましょう。