「傾ける」の意味とは！類語や例文など詳しく解釈

「傾ける」の意味

「傾ける」とは、物を斜めにすることという、動作的な意味と、考え方や自分の心をある方向へ向けるといった精神的な意味合いがあります。

• 「傾ける」の読み方

「傾ける」の読み方

「傾ける」の読み方は、「かたむける」になります。

「傾ける」の表現の使い方

「傾ける」の表現の使い方を紹介します。

「傾ける」とは、物を斜めにするという意味と、考え方、心をある方向へ向けるといった意味があります。

それとは別に「傾く」という言葉には衰えさせる、滅ぼすといった意味もありますので併せて覚えておくといいでしょう。

例えば「あの女は国王を惑わせて、いずれ国を傾ける存在となるだろう」などと言いますのは、国を滅ぼすという意味合いになります。

使い方の例としては「コップを傾ける」「質問すると彼女は顔を傾ける」などは斜めにするという意味になります。

また「これからは絵のことだけに魂を傾ける」「一人の子だけに愛情を傾けるのは良くない」とは考え方、心などがある方面へ向けている、心を注ぐという意味合いになります。

「傾ける」を使った例文と意味を解釈

「傾ける」を使った例文とその意味を解釈していきます。

• 「傾ける」を使った例文1
• 「傾ける」を使った例文2

「傾ける」を使った例文1

「今はただ一心に、作品作りに心を傾ける時なので、遊びには行かない」

自分の気持ち、集中力をある方面へ向けることを「傾ける」と言い表します。

例文の場合は、今は作品作りをすることに集中する時期だということを言っているのです。

「傾ける」を使った例文2

「娘を甘やかし、仕事もさせずお金を与えていれば、彼の見代を傾けることになるだけと言うのに」

「身代を傾ける」とは、財産を失うという意味ですから、ようするに例文は、子供を自立させずにいれば、結局は自分のお金がなくなり、いずれは暮らし向きが悪くなるだけだと言っているのです。

「傾ける」の類語や類義語

「傾ける」の類語や類義語を紹介します。

• 「滅ぼす」【ほろぼす】
• 「傾斜」【けいしゃ】

「滅ぼす」【ほろぼす】

「滅ぼす」とは、滅亡させる、今の状態が跡形もなく崩れてしまうといった意味になります。

「そのような生活は身を滅ぼす」「彼女は男性を滅ぼすタイプだ」などと使います。

「傾斜」【けいしゃ】

「傾斜」とは、斜めになっていることを言います。

また考え方や現状がある方向へ向かうことでもあります。

「ここは傾斜した地形になっている」「傾斜が急なので、ベビーカーを使う時は十分に注意してください」「彼はどんどん、過激な思想へ傾斜していった」「現実が辛いからと、趣味の世界への傾斜を深める」などと使います。