「水に流す」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「水に流す」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「水に流す」の意味
- 「水に流す」の表現の使い方
- 「水に流す」を使った例文と意味を解釈
- 「水に流す」の類語や類義語
「水に流す」の意味
「水に流す」の意味は、「過去の問題などを、全てなかったことにすること」です。
過去に問題を起こして関係が悪くなった者同士の間で、被害を受けた人が問題を起こした人を許し、お互いの関係をリセットすることを言います。
お互いの関係を何もなかったこととして新しく構築し直す時の表現で、犯罪者に対して使われることもあれば、ご近所トラブルや友達同士のケンカなど、小さなことにも使われます。
- 「水に流す」の読み方
- 「水に流す」の由来
「水に流す」の読み方
「水に流す」の読み方は、「みずにながす」になります。
慣用句ですのでこのまま覚えてしまいましょう。
「水に流す」の由来
「水に流す」の由来は、昔から伝わる「禊(みそぎ)」という習慣からきています。
「禊」とは、罪を清めたり、お祭りやお祓いなど神事に携わる人が、川や海などの水に浸かって身体を清めることを言います。
これが「水が身体のけがれを洗い流す」という思想からきていて、現在でも引き継がれています。
これにより「過去の罪を洗い流して清める」から「なかったことにする」という意味で使われる様になりました。
「水に流す」の表現の使い方
「水に流す」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 無条件で許す時に使われる
文法的な使い方
「水に流す」は動詞ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「水に流して」になります。
無条件で許す時に使われる
「水に流す」は、迷惑を被った人の方が、加害者に対して無条件で許す時に使われます。
中には条件を付けることもありますが、基本的には相手のしたことを「全て」なかったことにすることを表す言葉です。
「水に流す」を使った例文と意味を解釈
「水に流す」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「水に流す」を使った例文1
- 「水に流す」を使った例文2
「水に流す」を使った例文1
「今までの事は水に流して是非力を貸して欲しい」
お互いにライバル同士でケンカも多かった関係ですが、一方が何らかの困った事態に陥り、相手に対して協力を求めている時の表現です。
それまでのさまざまなもめごとをなかったことにして欲しいと言っています。
「水に流す」を使った例文2
「相手も反省していることだし、水に流してはどうですか」
あまり大事ではなく、相手が何らかの迷惑行為をしたことに対して反省している態度が見られるので、許してあげてはどうかとアドバイスしています。
「水に流す」の類語や類義語
「水に流す」の類語や類義語を紹介します。
- 「免罪」【めんざい】
- 「咎めなし」【とがめなし】
「免罪」【めんざい】
「罪人に対して罪を許して、刑を科するのをやめること」という意味です。
「咎めなし」【とがめなし】
「人の罪を罰せずにゆるすこと」という意味です。
「水に流す」は「過去の問題などを、全てなかったことにすること」という意味です。
お互いの関係をきれいさっぱりリセットする時に使いましょう。