「不惑」の意味とは!「不惑の余裕」とは??類語や使い方・例文など詳しく解釈
「不惑」という表現は「不惑の年齢になれば随分と世慣れてくるものです」などの文章で使われますが、「不惑」の表現はどのような意味を持っているのでしょうか?
「不惑」という表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。

目次
- 「不惑」の意味
- 「不惑」の表現の使い方
- 「不惑」使った例文と意味を解釈
- 「不惑」の類語や類義語
「不惑」の意味

「不惑」という表現は、儒教の創始者である孔子の『論語』の為政篇にある「四十にして惑わず」を出典として、「40歳の年齢(数え年)」のことを意味しています。
孔子の『論語』では、「40歳という年齢になれば落ち着いて、人生の方向性や考え方において迷いがなくなる」とされていたのです。
「不惑」という言葉は、「人生の方向性・価値観・考え方などに迷いや乱れ、葛藤がないさま」という意味合いも持っています。
- 「不惑」の読み方
- 「不惑の余裕」とは?
「不惑」の読み方
「不惑」の読み方は、「ふわく」になります。
「不惑の余裕」とは?
「不惑の余裕」という言葉は、『(生)林檎博'18-不惑の余裕』というアーティスト椎名林檎(しいなりんご)が行った「20周年ライブのタイトル」を意味しています。
「不惑の余裕」の表現そのものの意味は、「40歳の年齢になってもまだまだゆとり・余力があるさま」になります。
「不惑」の表現の使い方

「不惑」の表現の使い方を紹介します。
「不惑」の表現の使い方は、「40歳の年齢」や「(40歳になって)人生の価値観・方向性などに迷いがなくなるさま」を意味して使うという使い方になります。
例えば、「不惑の年になってもまだ浮ついている仕方のない息子です」といった文章で使うことができます。
「不惑」使った例文と意味を解釈

「不惑」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「不惑」を使った例文1
- 「不惑」を使った例文2
「不惑」を使った例文1
「昔の不惑とは異なり現代では不惑の年齢になっても、自分の人生の軸や価値観が定まらない人が大勢います」
この「不惑」を使った例文は、「不惑」の表現を、「昔の40歳とは異なり現代では40歳の年齢になっても」という意味を持つ文脈で使っています。
「不惑」を使った例文2
「不惑と呼べるほど達観した境地に達することは、そんなに簡単なことではありません」
この「不惑」を使った例文は、「心に迷いも乱れもない状態と呼べるほど達観した境地」という意味合いで、「不惑」の表現を使用しています。
「不惑」の類語や類義語

「不惑」の類語や類義語を紹介します。
- 「迷いがない」【まよいがない】
- 「四十歳」【よんじゅっさい】
「迷いがない」【まよいがない】
「不惑」という表現は、「自分の心や人生の方向性に迷いがないさま」を意味しています。
この意味合いから、「不惑」とほとんど同じような意味を持つ類語(シソーラス)として、「迷いがない」の表現を上げることができます。
「四十歳」【よんじゅっさい】
「不惑」という孔子の『論語』(四十にして惑わず)を出典とする言葉は、「数え年で40歳の年齢」を意味しています。
その意味から、「四十歳」という言葉を、「不惑」と同じ意味合いを持つ類義語として解釈することができます。
この記事で解説した「不惑」の表現には、「数え年で40歳の年齢」や「心(人生の方向性)に迷い・乱れがないさま」などの意味があります。
「不惑」の類語・類義語として、「迷いがない」「四十歳」などがあります。
「不惑」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。