「人の尻ぬぐい」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「人の尻ぬぐい」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「人の尻ぬぐい」の意味
- 「人の尻ぬぐい」の表現の使い方
- 「人の尻ぬぐい」を使った例文と意味を解釈
- 「人の尻ぬぐい」の類語や類義語
「人の尻ぬぐい」の意味
「人の尻ぬぐい」の意味は、「他人が起こした不祥事やミスなどを、他の人が代わりに始末すること」です。
他の人がミスや失敗、トラブルなどを起こしたのですが、それに対応するのが違う人であることを言います。
「尻ぬぐい」をやらされる理由として「不祥事を起こした人に責任能力がない」「本人が全く気付かずに、しかも現在連絡が取れない状況にいる」「本人が立場の高い人で下の者が代わりに動くしかない」「このまま放置していおくと自分達まで不利な状況が及ぶ可能性がある」などがあります。
- 「人の尻ぬぐい」の読み方
- 「人の尻ぬぐい」の語源・由来
「人の尻ぬぐい」の読み方
「人の尻ぬぐい」の読み方は、「ひとのしりぬぐい」になります。
特に難しい漢字ではないので、読み書きできる様にしておきましょう。
「人の尻ぬぐい」の語源・由来
「人の尻ぬぐい」の「ぬぐい」とは漢字で「拭い」と書き、「ふいてきれいにする」「汚点などを消し去る」という意味があります。
「人の尻ぬぐい」の由来は、小さな子供の用便の始末を大人がしなければならないことからきています。
小さな子供は社会的に責任を取る能力がないことから、良識や分別のある大人が後始末しなければなりません。
「小さな子供が用便をすること」を、仕事で失敗したり不祥事を起こすことに例えて、この様な使い方をしているのです。
「人の尻ぬぐい」の表現の使い方
「人の尻ぬぐい」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 同等や目上の人に使う
文法的な使い方
「人の尻ぬぐい」は慣用句的な意味を持つ名詞で、文末に使う時には動詞を伴って「人の尻ぬぐいをする・した」になります。
また、受け身形として「人の尻ぬぐいをさせられる・させられた」として使われることも多くなります。
同等や目上の人に使う
「人の尻ぬぐい」は、自分と同等の立場の人か、目上の人が失敗した時に使います。
部下や後輩がミスをした時には上司が責任を取るのが当然ですので、「尻ぬぐい」とは使いません。
「人の尻ぬぐい」を使った例文と意味を解釈
「人の尻ぬぐい」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「人の尻ぬぐい」を使った例文1
- 「人の尻ぬぐい」を使った例文2
「人の尻ぬぐい」を使った例文1
「人の尻ぬぐいで休日出勤する羽目になった」
他人がミスをしたことが影響して、休日出勤しなければならなくなったことを表しています。
「人の尻ぬぐい」を使った例文2
「人の尻ぬぐいで取引先に謝罪に行った」
倉庫や配送がミスをしたお蔭で取引先に迷惑がかかり、担当者である自分が謝罪に行ったことを表しています。
「人の尻ぬぐい」の類語や類義語
「人の尻ぬぐい」の類語や類義語を紹介します。
- 「肩代わり」【かたがわり】
- 「しわ寄せ」【しわよせ】
「肩代わり」【かたがわり】
「他人の分の負担や負債を、代わりに引き受けること」という意味です。
「しわ寄せ」【しわよせ】
「ある人が起こした失敗やトラブル、不利益なことなどが、別の人に及ぶこと」という意味です。
「人の尻ぬぐい」は「他人が起こした不祥事やミスなどを、他の人が代わりに始末すること」です。
人の失敗なのに、何故か自分が対応する羽目になってしまった時に使いましょう。