「微に入り細に入り」の意味とは!「微に入り細にわたる」は間違い?類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「微に入り細に入り」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「微に入り細に入り」の意味
- 「微に入り細に入り」の表現の使い方
- 「微に入り細に入り」使った例文と意味を解釈
- 「微に入り細に入り」の類語や類義語
「微に入り細に入り」の意味
「微に入り細に入り」の意味は、「ものごとの非常に細かい部分にまで関わること」です。
「微」も「細」も、非常に小さいことを表す言葉で、同じ意味を重ねて強調しています。
「入り」が付くことで、より細かい部分を追求していく様子から、「神経質でネガティブ」というニュアンスを含みます。
- 「微に入り細に入り」の読み方
- 「微に入り細にわたる」は間違い?
「微に入り細に入り」の読み方
「微に入り細に入り」の読み方は、「びにいりさいにいり」になります。
「入り」は「はいり」ではなく「いり」と読みます。
「微に入り細にわたる」は間違い?
「微に入り細に入り」と似た言葉に「微に入り細に入わたる」という言葉があります。
基本的に「微に入り」に続く言葉として使われているのは「細を穿つ(さいをうがつ)」と「細に入り」です。
「微に入り細を穿つ」は、「気配りが行き届いている」というポジティブな意味で使われます。
但し、最近では「微に入り細にわたる」という表現が使われることが多く、辞書に載せているところもあります。
言葉は時代と共に変わっていくものであり、現在では「微に入り細にわたる」という言葉は「派生語」として認められているのです。
「微に入り細に入り」の表現の使い方
「微に入り細に入り」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良くない意味で使われる
文法的な使い方
「微に入り細に入り」は副詞であり、文末に使う時には「微に入り細に入り~する」と動詞を伴います。
動詞や形容詞として使う時には「微に入り細に入る」になります。
良くない意味で使われる
「微に入り細に入り」は、「細かい部分まで入り込む」という意味で、「細かすぎて面倒くさい」という良くないニュアンスで使われます。
ビジネスで使うと相手が気を悪くするので注意しましょう。
「微に入り細に入り」使った例文と意味を解釈
「微に入り細に入り」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「微に入り細に入り」を使った例文1
- 「微に入り細に入り」を使った例文2
「微に入り細に入り」を使った例文1
「微に入り細に入り調べて証拠を突きつけてきた」
あるものごとに対して非常に細かく調べあげて、証拠として提示してきたことを表しています。
「微に入り細に入り」を使った例文2
「微に入り細に入り説明してきたが、よく分らなかった」
非常に細かい部分まで説明されたのですが、詳しすぎて良く理解できなかったことを表しています。
「微に入り細に入り」の類語や類義語
「微に入り細に入り」の類語や類義語を紹介します。
- 「綿密に」【めんみつに】
- 「緻密に」【ちみつに】
「綿密に」【めんみつに】
「隅々まで細かく注意を行き届かせて」という意味です。
「緻密に」【ちみつに】
「細かいところまできちんと注意が行き届いて、手落ちがないこと」という意味です。
「微に入り細に入り」は、「ものごとの非常に細かい部分にまで関わること」という意味です。
細か過ぎると思う時に、ネガティブな意味として使いましょう。