「しがない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「しがない」という言葉を様々な場面で聞いたことがあるでしょうか?
この言葉を使っている人は、どこか控え目であまり目立たないような印象を覚えてしまいます。
でも、言葉の語感からそんなイメージがつきまといますが、どのような意味があるのでしょうか?
目次
- 「しがない」とは?意味
- 「しがない」の表現の使い方
- 「しがない」を使った例文と意味を解釈
- 「しがない」の類語や類義語
「しがない」とは?意味
「しがない」とは「特別なものや存在ではなく、取るに足りないつまらないこと」という意味を持つ言葉です。
「しがない」の表現の使い方
「しがない」は「つまらないこと」という意味を持っていることから、自分のことを「大した者ではない」ということを表現する時に使うことになります。
「しがない者です」というような言い回しがありますが、とても自らを卑下しているように聞こえてしまいます。
「しがない」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「しがない」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「しがない」を使った例文1
- 「しがない」を使った例文2
「しがない」を使った例文1
「仕事を退職してからは、しがない生活を送っています。もうあの頃の現役時代的のような派手な生活はできません」
「しがない生活」となると、「つまらない生活」というよりは「貧しい生活」、あるいは「慎ましく質素な生活」という解釈ができます。
現役でバリバリと働いていた時期はそれなりに経済的なゆとりがあったのですが、今ではかなり慎ましい生活になっているのです。
「しがない」を使った例文2
「俺はしがない身の上なので、君達に大切なことを教えるものは何もないのだよ」
「しがない身の上」とは「社会的に大きな権力や経済力も持たない目立たないごく普通の人間」ということになるでしょう。
そのために若い人に対して、活力のある教えを伝えるものがないということになるでしょう。
「しがない」の類語や類義語
「しがない」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「貧しい」【まずしい】
- 「詰つまらない」【つまらない】
「貧しい」【まずしい】
「貧しい」が「しがない」の類義語として扱うことができるでしょう。
「お金や財産などの物が、ほとんどないこと」という意味がある言葉です。
「詰つまらない」【つまらない】
「詰つまらない」も「しがない」と似たような解釈ができる言葉の1つでしょう。
「満足していないさま」、あるいは「何となく今ひとつ」というような意味で使われています。
「私はしがない者です」と言うような使い方をしている人は、最近ではめったにお目にかかることがなくなりました。
それだけにどのようのことを言っているのか、ピンと来ない人もいるかもしれません。
しかし、この「しがない」は、自分のことを卑下するようなニュアンスがあるので、この言葉の勉強会を実施されたなら、是非、積極的に参画された方がいいかもしれません。
そうすることで、この言葉本来の意味を引き出せて、面白い使い方ができるように思えるのです。