「煙に巻かれる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「煙に巻かれる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「煙に巻かれる」の意味
- 「煙に巻かれる」の表現の使い方
- 「煙に巻かれる」を使った例文と意味を解釈
- 「煙に巻かれる」の類語や類義語
「煙に巻かれる」の意味
「煙に巻かれる」の意味は、「煙」の読み方により違ってきます。
「けむり」と読む時には、「火事などで、炎でなはく煙に囲まれてしまい、方向性を失うこと」という意味です。
火事の煙には一酸化炭素が含まれているので、命の危険に関わることになります。
「けむ」と読む時には「相手の知らないことや大袈裟な表現を使い、ごまかされること」という意味です。
曖昧な話ばかりをして、相手を煙に巻いた様に惑わせることを言います。
- 「煙に巻かれる」の読み方
- 「煙に巻かれる」を分解して解釈
「煙に巻かれる」の読み方
「煙に巻かれる」の読み方は、「けむりにまかれる」「けむにまかれる」になります。
「煙」を「けむ」と読むこともあると覚えておきましょう。
「煙に巻かれる」を分解して解釈
「煙に巻かれる」は「煙+に(助詞)+巻かれる」で成り立っています。
「煙」は「物が不完全燃焼する時に立ち上る気体」「霞や水蒸気など空中に漂うもの」「かまどから立ちのぼるもの」という意味があります。
「巻かれる」は動詞「巻く」の受け身形で、「物の回りに絡みつける」「渦巻き状にする」という意味の他に、「周囲を取り囲む」「包み込む」という意味もあります。
これらの言葉が組み合わさり「空中に漂う気体に周囲を取り囲まれること」→「訳が分からない雰囲気にされること」という意味で使われています。
「煙に巻かれる」の表現の使い方
「煙に巻かれる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 知りたいことを答えてくれない時に使う
文法的な使い方
「煙に巻かれる」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「煙に巻かれて」になります。
知りたいことを答えてくれない時に使う
「煙に巻かれる」は、自分が知りたいと思ったことを最後まで相手が答えてくれない時に使います。
何かと話をそらしたり、冗談でごまかされる時の表現です。
「煙に巻かれる」を使った例文と意味を解釈
「煙に巻かれる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「煙に巻かれる」を使った例文1
- 「煙に巻かれる」を使った例文2
「煙に巻かれる」を使った例文1
「浮気をしたのか確かめたかったけれども煙に巻かれてしまった」
恋人が浮気をしたのか問い詰めようとしたのですが、うまく話題を変えられてしまったことを表しています。
「煙に巻かれる」を使った例文2
「返金できるかについては煙に巻かれてしまい答えて貰えなかった」
高額な商品を契約する時に、返金について質問したところ、イエス・ノーをはっきり言ってくれなかったことを表しています。
「煙に巻かれる」の類語や類義語
「煙に巻かれる」の類語や類義語を紹介します。
- 「はぐらかされる」【はぐらかされる】
- 「お茶を濁される」【おちゃをにごされる】
「はぐらかされる」【はぐらかされる】
「追及しようと思っても、話の中心部をあやふやにされたり、うまく話題を変えられたりすること」という意味です。
「お茶を濁される」【おちゃをにごされる】
「その場しのぎで適当なことを言ってごまかしたり、取り繕うこと」という意味です。
茶道を知らない人が、適当にお茶をかき混ぜて濁し、抹茶に見せかける行為から来ています。
「煙に巻かれる」は主に「相手の知らないことや大袈裟な表現を使い、ごまかされること」という意味で使われます。
こちらの質問にはっきりと答えてくれない時に使いましょう。