「出がらし」とは?! 意味を解説
この「出がらし」は、元の意味から転じた意味でもよく使われます。
目次
- 「出がらし」の意味とは?
- 「出がらし」の表現の使い方
「出がらし」の意味とは?
「出がらし」の元の意味は、同じ茶葉で何度もお茶を入れた為にすっかり色も香りも出なくなってしまい、お湯同然になってしまった状態です。
同じ茶葉で二度目以降のお茶を入れた時にそこまでの状態ではなくても、「出だらし同然だけど、よかったどうぞ」などと使う言葉です。
ここから転じて、「いい所がすっかり無くなった残り」という解釈でもよく用いられる言葉で、人がその対象になることも少なくありません。
「出がらし」の表現の使い方
この「出がらし」という言葉が人に使われる場合に多いのは、兄弟(姉妹)の末っ子の出来が上の兄弟と比べてあまりよくない時です。
そのような末っ子に対して、「出だらしから仕方がないか」などと侮蔑を込めて用いられることがありますが、もちろん兄弟が順番に出来がいいとは限らず、たまたまそうだったというだけの話です。
また、このような使い方はその両親にも失礼になるので、兄弟同士でふざけて使うのであればいいかも知れませんが、決して他人からそんな使い方はしてはいけません。
人に対して用いる例では、何かに全力を出し切った後に、「もう出がらし状態だから無理」といったような使い方もあります。
この場合は特に悪い意味にはならず、力がほとんど残っていないという解釈です。
また、機械物にも使うことができる言葉で、製品毎にどうしても出来がバラついてしまう生産体制だった場合に、出来のいいものから順番に出荷していった結果、「もう出がらししか残ってないから残りは商品にならない」のように使うことができます。
出がらしは、元の意味でお茶だけでなく、豆から入れるコーヒーがとても薄くなった状態にも使うことができます。
そこから転じた意味で用いる場合には、意味が意味だけに失礼や侮蔑になってしまうことのないように注意して使ってください。