「時化空」とは?! 意味を解説
「時化空」は、そのような空模様に対して使われる言葉です。
目次
- 「時化空」の意味とは?
- 「時化空」の概要
「時化空」の意味とは?
「時化空」とは、今は特に風が強い訳でも、雨が降っている訳でもないものの、これからいかにもそうなりそうだという空模様に対して使うことが多い言葉です。
既にそのような荒れた天気になっている場合にも用いることもありますが、使い方からどちらの意味なのかすぐに分かるでしょう。
「時化空」の概要
「時化空」は、「しけぞら」と読みます。
1つの考え方として、その「時化」(しけ)になりそうな空模様だと考えることができます。
「時化」とは海が雨風の影響で荒れることで、天候によって起こるものです。
そのような状態を空に例えて(そうなりそうだ、そうなっている)使っている言葉ですが、逆に、これから時化が起きそうだ、または起きていると思われる空模様だと考えての解釈です。
どちらにしても、この言葉が使われた時にはとてもいい天気だとは表現できない空模様なのは間違いありません。
特に船で釣りに出掛けたような際には、時化空に(これから荒れるだろうの意味です)になったと思ったら、すぐに引き返さないといけません。
そのまま時化になってしまっては、遭難の危険さえ考えられます。
それ以外にも、天候が大切なスポーツや商売などに関連して使われることが多く、野外で行われるスポーツで「時化空になってきたので、時間通りに試合が始められるか分からない」と用いたり、屋台の露店が「時化空の影響で、今日は全然売れないや」などと使うという具合です。
先のように、既に天気が荒れている状態に対しても使える言葉ですが、実際にはこれからそのようになりそうだと使うことの方が多いと言っていいでしょう。
「時化空」は、「晴天」のような正式な天気用語ではなく、いわゆる俗語という扱いになります。
「時化」はきちんとした言葉ですが、そこからの派生で作られた言葉なので、きちんと意味が決まっていないのだと考えることもできます。