「MP3」と「AAC」の違いとは?! 意味を解説
この「MP3」や「AAC」は、音楽の圧縮形式の種類です。
目次
- 「MP3」とは?
- 「AAC」とは?
- 「MP3」と「AAC」の違い
「MP3」とは?
「MP3」はご存知のように、ほとんどの携帯プレイヤーで再生が可能な一番メジャーな音楽の圧縮形式だと言っていいでしょう。
正確には「MPEG1 Layer3」と言いますが、よほどの場合でない限り、「MP3」で構いません。
このMP3の特徴は、人間の耳に聞こえない音域をほとんどカットすることで、CD-DA(CDの音質、WAV形式)と比べてデータ的に約1/6~1/10程度のサイズのファイルにできることです。
その為、容量がそれほどない携帯プレイヤーにも何曲も入れることができ、CD-DAから320kbps(MP3の中で最高音質の設定)でこの形式にすると、元のCD-DAと聞き比べても遜色のない音質です。
「AAC」とは?
この「AAC」も、「MP3」と同じく音楽の圧縮形式の1つです。
この形式に変換する際にMP3と同様に人間の耳に聞こえない音域のカットが行われるので、サイズはMP3と同等になります。
MP3もそうですが、これらの形式に変換する際にはビットレートの設定が必要です。
先に挙げた320kbpsというのがそれで、同じビットレートであれば、このAACの方が高音質だと言われています。
動画でMP3はDivX形式の映像コーデックの音声部分として使われることが多いのに対し、こちらはH264形式の音声としてよく使われています。
その映像コーデックとしても、同じビットレートであればH264の方が基本的に高画質です。
「MP3」と「AAC」の違い
上のそれぞれの説明から、AACの方が優れていると思われるかも知れません。
確かに音楽(音声)の圧縮形式としては後発のそちらの方が優れていると言えますが、MP3のように気軽に再生できないことがネックとなっています。
各種の携帯プレイヤーもMP3には対応していても、AACが再生できるものは少ないのが実情です。
最近のパソコンではMP3は普通に再生できますが、AACはその為のコーデックがないと(その為にインストールしないと)再生できないことが多く、このような点が普及に歯止めをかけていると言えるかも知れません。
もう1つ言えば、AAC形式に変換することができるソフトもMP3にできるものと比べると少なく、まだまだMP3の天下は続くと考えていいでしょう。