「全データ」の意味とは?! 意味を解説
この「全データ」と使われた時でも、必ずしもその言葉通りだとは限りません。
目次
- 「全データ」の意味とは?
- 「全データ」の概要
「全データ」の意味とは?
「全データ」とは、文字通り「全てのデータ」という意味で使います。
しかし、冒頭のように必ずしも本当の意味で全てのデータという訳ではなくても使うことができる言葉で、「該当する全データ」といった使われ方もする言葉です。
「全データを削除した」などと使われる言葉ですが、厳密に全データの削除だと言うのであれば、それこそデータが保存されていたストレージ(ハードディスクやSSDなどの記憶媒体)の完全なクリアということになります。
そこまでするとなると、かなりの手間が掛かることも少なくない為、普通に見えるデータや大切だと思われるデータだけを消した場合でも、便宜上この「全データの削除」と使われることがあります。
「全データ」の概要
データと一言で言っても、元からシステムを構成する為に入っているものと、いわゆるユーザーデータに分類されます。
ユーザーデータとは、システムの納入(使用開始)後に利用者が作成したデータのことで、自分で書いた文章などの各種のファイル、取り込んだ写真や画像、ダウンロードした動画や音楽ファイルなどのことで、システムにインストールしたソフトがあれば、それ自体もそのように表現することがあります。
削除と使われる場合に、それらのユーザーデータだけであれば比較的簡単に行えますが、システムの構成データまで削除してしまうと、それによってシステムとしてうまく動かなくなる可能性が高くなります。
よって、そこまではせず、目に見えるユーザーデータだけを全て消したという場合でも「全データの削除」と充分に表現できます。
よって、「全データの削除」という表現は、多くの場合はそのことだと考えていいかも知れません。
また、システムの構成データはある程度の技術がないと簡単に消せるものでもありません。
また、「全データの移動」のように使われた場合も、ユーザーファイルのみのことだと考えていいでしょう。
元その会社システムの管理者が、退職後に社内の全データを消して捕まったという事件がありましたが、この場合も顧客情報や契約書といったいわゆるユーザーデータのみの削除だったことが分かっています。
この場合も便宜上の使われ方だったと考えていいでしょう。