ラップ用語「バース」とは?! 意味を解説
ラップ(ヒップホップ)では、色々な専門用語が使われています。
この「バース」もその中の1つです。
目次
- ラップ用語の「バース」とは?
- 「バース」の概要
- 「バース」の語源
ラップ用語の「バース」とは?
ラップ用語としてこの「バース」は、曲中のサビと呼ばれる部分に至るまでを指して使います。
一般的な歌謡曲では、Aメロ、Bメロ、サビという順番で1曲が構成されていますが(例外もあります)、ラップ曲ではAメロやBメロといった区別がないことが多く、このバースとサビの部分だけで作られているものがほとんどです。
そのサビは同じくラップ用語では「フック」と呼ばれ、「バースからフックへの流れが絶妙な曲だ」などという使われる言葉となっています。
「バース」の概要
ラップ曲では、サビとなる「フック」以外の部分は基本的に全てこの「バース」と呼ぶことができますが、Aメロ、Bメロ(やCメロ)に相当するように、それを2つ以上に分けて表現することがあります。
その時には1バース目、2バース目のような呼び方になり、物語調で展開されるラップ曲では、歌詞に対してそのような分け方がよく見られます。
1バース目の序章から中盤に差し掛かる2バース目、そして終盤へと向かうフックといったような曲だと、歌謡曲におけるAメロ、Bメロ、サビという考え方にとても近い構成だと考えることができます。
「バース」の語源
この「バース」という言葉は、英語の“verse”からきています。
英語としての意味は「導入部分」で、サビとなる「フック」へのそれだという解釈からラップでは上記のように使われています。
その「フック」は“hook”が語源ですが、英語でこの“hook”に特に「サビ」に該当する意味はなく、ラップ(ヒップホップ)の世界でのみ使われている解釈だと考えてください。
この解釈は英語でも同様です。
尚、歌謡曲における「サビ」は、英語ではこの“hook”ではなく、“chorus”(コーラス)と呼ばれています。
ラップ曲は「バース」と「フック」で構成されており、「バース」は曲によってはその中で2つや3つに分けることもあると覚えておきましょう。